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【新車情報&テスト】ヨーロッパで最も小さな7人乗りSUV「シトロエンC3エアクロス」は内燃機関、ハイブリッド、電気自動車から選択可能

2025年3月6日

シトロエンC3エアクロス(CITROËN C3 AIRCROSS):7人乗りの車で、おそらくこれほどコンパクトな車はないだろう。シトロエンC3エアクロスについて知っておくべきこと。

我々のお気に入り
・手頃な価格
・コンパクトなパッケージに7人乗り
・内燃エンジン、ハイブリッド、電気自動車から選択可能
不満な点
・7人乗りのトランクスペースはわずか42リットル
・3列目シートへのアクセスが困難

デザインは小型のC3に似ている

「シトロエンC3エアクロス」の第3世代が登場!デザインは完全に新しいものではなく、「エアクロス」とプラットフォームを共有する小型の「C3」ですでに知られている。

新世代の車は最大7人乗りの車となり、24cmも大きくなった。エンジンは、ガソリンエンジン、ハイブリッド、電気自動車と、できるだけ多くのニーズに応えられるよう設計されている。

価格:18,790ユーロ(約305万円)から

小型SUVとしては妥当な価格だ。ガソリンエンジン搭載の「C3エアクロス」は18,790ユーロ(約305万円)から、電気自動車は少なくとも26,490ユーロ(約430万円)からとなっている。

デザイン:C3エアクロスは際立つ存在

デザイン面では、「エアクロス」の先代モデルとはかなり異なり、より角張ったデザインとなっている。しかし、この外観は全く新しいものではなく、C3と多くの要素を共有している。SUV派生車である「エアクロス」は、当然ながら車高が高くなっている。

カラー調整可能な装飾部品など、多くの細かいディテールがこの印象を強めている。なぜなら、水平ストライプの「C3」とは異なり、「エアクロス」では装飾部品が垂直に配置されているからだ。ヘッドライトは見慣れたものだが、グリルデザインが変更されたことで、よりフィットするようになった。これに加えて、フロントエプロンには大型のアンダーボディガードが追加されている。

フロントエンドの要素はリヤにも繰り返されている。例えば、2つのリヤライトをつなぐ装飾的な要素などだ。

7人乗りのスペース

そして、この車には本当に7人乗りのスペースがある。「シトロエンC3エアクロス」の詳細を見ると、信じられないかもしれない。全長はわずか4.39mで、「VWゴルフ」よりも10cmほど長いだけだ。しかし、先代モデルと比較すると、全長は24cm、全幅は1.4cm、全高は5cmセンチほど大きくなっている。

パワーユニット:C3エアクロスの3つの駆動システム

「C3エアクロス」は、あらゆるニーズに適した駆動力を提供する、いわゆるスマートカープラットフォームを採用する。100馬力の1.2リッターエンジンを搭載した従来型の燃焼エンジン、136馬力のマイルドハイブリッド、そしてBEVの「ë-C3エアクロス」が選択できる。

電気自動車の最高出力は113馬力で、44kWhのバッテリーパックにより、最大300kmの走行が可能であると言われている。さらに、航続距離400kmのモデルが2025年に追加される予定だ。

装備:最大7人乗りの車内

7人乗りの車で、おそらくこれほど小さな車はないだろう。確かに、身長190cmの編集者にとっては、後部座席はかなり窮屈だ。3列目のシートは、どちらかというと幼い世代向けに設計されている。しかし、近距離の移動には十分だ。

大人にとっては、3列目は狭すぎる。ここにゆったりと座れるのは子供だけだろう。

乗り降りには練習が必要だ。登るのが得意な人には有利だろう。前席はより快適で、特に快適なシートは好印象だ。

7人乗りの車に42リットルしかトランクスペースがない

7つのシートがすべて直立位置にある場合、積載容量は非常に限られる。42リットルは入るはずだが、正直なところ、細長いバッグを積むのにやっとの容量だ。でもご安心あれ。7人乗りのシートを必要としない人は、「C3エアクロス」を5人乗りのクラシックタイプとしてご注文いただくこともできる。そうすれば、トランクには少なくとも460リットルを収納でき、最大1,600リットルまで積載容量を拡大できるようになっている。

上位モデルには10.25インチのインフォテインメント画面が搭載されている。

インフォテインメントに関しては、この上位モデルは「C3」のクラシックな特徴を備えている。装備にもよるが、「エアクロス」にはワイヤレス充電、Apple CarPlay、Android Auto、10.25インチのモニターが搭載されている。ただし、基本装備がない場合は、ナビゲーションには自分のスマートフォンを使用する必要があるが、ケーブル接続で充電できるデバイスがある。

テスト:C3エアクロスはC4よりもスポーティーな走り

フランス人は、この特別なシャシーデザインを「アドバンスドコンフォートシャシー」と名付けた。確かに、「エアクロス」は柔らかいスプリングを備え、不快な音を立てずに段差を吸収する。しかし、これは嬉しいことだと明記しておきたいが、「C3エアクロス」は「シトロエンC4」ほど揺れない。これにより、微妙にスポーティーな運転スタイルが可能になる。

しかし基本的には、「C3エアクロス」の静粛性は高い。サスペンションのチューニングと、28馬力の電動モーターとハウジングを共有する6速デュアルクラッチのスムーズなギアチェンジが、そのことを示唆している。電動モーターにより、数百メートル、まれにそれ以上の距離を電気のみで走行することができる。

136馬力と230Nmという数値は、確かに人々を魅了するものではないかもしれないが、日常的な市街地走行には十分だ。車載コンピューターの表示では、燃費はリッターあたり15.3kmとソコソコの数値で、かといって記録破りの数値でもない。最高速度は201km/hで、シトロエンは加速性能の数値をまだ公表していない。

電動モーターからは、興味深い音から耳障りな音までさまざまな音が聞こえる。特に惰性走行中、つまり回生中にはその音が聞こえる。これは単なる慣れの問題だろうか?そう願いたい。我慢できるだろうか?「エアクロス」の手頃な価格を考慮すれば、答えはイエスだ。

フォトギャラリー: シトロエンC3エアクロス

Text: Katharina Berndt, Jonas Uhlig and Sebastian Friemel
Photo: Stellantis