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【新着情報】アウディ Q8にプラグインハイブリッドバージョン投入 全情報

2020年10月25日

アウディ Q8プラグインハイブリッド(2020): 価格、市場ローンチ時期、性能、エンジン、牽引容量

アウディはプラグインハイブリッドバージョンのQ8を導入する。それは100kmあたり、たった2.8リットルのハイオクを消費するだけの低燃費であり、最大462馬力の高出力プラグインハイブリッドだ。

アウディはまた、プラグインハイブリッド駆動の大型SUVクーペQ8を投入する。
340馬力の3リッターV6ガソリンエンジンに、8速オートマチックトランスミッションのハウジングに組み込まれた、最大136馬力の電動モーターが、 トランク下の17.8kWhのバッテリーによって駆動されるシステムだ。

アウディは、その新しいプラグインハイブリッドモデルを2つのグレードに分けた。
Q8 55と呼ばれる方は、381馬力と600Nmのトルクのシステム出力を持っている。
スタンディングスタートから100km/hまでの加速は5.8秒かかり、トップスピードは電子的に240km/hに制御されている。
電動での航続距離は47kmが可能だという。

アウディQ8 PHEVは牽引車としても適している

一方、強力なバージョンは、Q8 60と呼ばれ、462馬力と700 Nmを備えている。
0-100km/h加速は5.4秒とQ8 55より、少し速い。
最高速度は、同じく、240km/hで制御され、電動で航続距離は45kmを有している。
視覚的には、Q8 60は、「Sライン」パッケージと黒をアクセントにしたパッケージとで、Q8 55より際立っている。
マトリックスヘッドライトとエアサスペンションを標準装備し、21インチホイールを装着。
両バージョンとも電動モーターのみで、最高時速135km/hを発揮し、四輪駆動の「クワトロ」を標準装備している。
装備にもよるが、プラグインハイブリッドは、最大3.5トンのトレーラーを引っ張ることが可能だ。

2つのシステムで効率アップ

どちらのモデルも、アウディは、100km当たり、燃料消費は最大2.8リットルとしている。
最大限の効率化のために、2つのインテリジェントシステムが備わっている。
1つ目のシステムは、ハイブリッド管理だ。
これは、電動モーターと内燃機関の間で、可能な限り最適な分割を選択する。
SUVクーペは常に「EV」の電気モードでスタートし、ドライバーが一定以上にアクセルペダルを踏んだ場合にのみ、内燃機関が作動するようになっている。
しかし、ほとんどの場合は、3つのサブモードを持つ「ハイブリッド」モードで走行する。
「オート」モードでは、システムが自動的にQ8に適した駆動方式を選択する。

スペシャルディスプレイは、とりわけ残りのレンジ(航続距離)に関する情報を提供する。

そして、2つ目の重要なシステムである、予測運転戦略システムがアクティブになる。
ナビゲーションシステムの電源がオフになっても、気温や制限速度などの環境データやリアルタイムの交通データが稼働する。
ルートが計画されるとすぐに、そのルートに合わせてバッテリーの充電を可能な限り最適に分割してくれる。
そして、「Hold」(バッテリーの充電を保持する)と、「Charge」(燃焼エンジンで充電する)の2つのモードがある。
もちろんドライバーが手動でモードを選択することも可能だ。

充電、価格、市場開始

家庭用コンセントでは、バッテリーは2時間半で充電される。
アウディが所有する充電サービス(追加料金が必要)もあり、ヨーロッパで150,000の公共充電ポイントを使用できるようになっている。
残念ながら、アウディは充電プロセスにかかる時間を指定していない。
独自のアプリを使用して、バッテリーの残量をリモートで確認したり、充電プロセスを開始したり、エアコンをオンにしたりすることもできるようになっている。
新しいプラグインハイブリッドは、現在すでに、ディーラーでの販売が開始されている。
Q8 55には、税込みで、少なくとも75,351ユーロ(約941万円)の費用がかかり、Q8 60は92,800ユーロ(約1,160万円)からとなっている。
加えて、国からの環境ボーナスが適用される(ドイツでの話)。

ヨーロッパ車に続々と追加設定されるプラグインハイブリッドモデルだが、それが法的な環境対策をクリアするためのものであることは言うまでもない。
いったいどれだけの車種で、プラグインハイブリッドモデルが存在しているのかはちょっと見当もつかないが、今回はアウディのQ8に追加されたというのがトピックである。
 
ええと、じゃあそのアウディQ8ってのは、いったいどんな車だっけ?というところにも結びついてしまうが、簡単に言えば、アウディQ8は、アウディQ7をクーペボディ風にしたSUVで、比較的パーソナルではあるが、大きめのSUVでスタイリッシュな車を求める層に訴求する車である。ライバルはずばりBMW X6あたりであり、スペースユーティリティよりも格好、実用性ばりばりではなく、ついでにいえば絶対に泥の上に行くことのない人用のSUVともいえる。

価格はざっと1,000万円以上もするが、いまやこれがこのクラスの平均的な価格なのだろう。もちろんエコロジカルな面だけのハイブリッドシステムではなく、走ってみればかなりの速さの一台だろうし、給電システムなどを考えればなかなか使える一台かもしれない。だが、これだけ数が多いと、やはり他にどんな車でハイブリッドシステム搭載のものがあったっけ?と検索しているうちに、つい車種を覚えきれず、存在を忘れてしまいそうで怖い。

Text: Katharina Berndt
加筆:大林晃平
Photo: AUDI AG

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