【このブガッティチェントディエチなんぼ？】たった10台の限定モデル　自動車の芸術品チェントディエチがオークションに　その想定落札価格は？

2025年1月31日

ブガッティチェントディエチ（Bugatti Centodieci）：果たしてブガッティチェントディエチは1,500万ユーロ（約24億7,500万円）の値がつくのだろうか？わずか10台しか製造されず、1,600馬力、ほぼ1,000万ユーロ（16億5,0000万円）の価格のブガッティチェントディエチは、自動車の芸術品だ。そのうちの1台がまもなくオークションにかけられる。現代車の史上最高値で落札されるのだろうか？

最後の「ブガッティチェントディエチ」は2022年12月に納車された。それから3年後、世界中のコレクターたちが、史上最も希少なブガッティモデルの1台を入札する機会を得て、サッカーのスーパースター、クリスティアーノロナウド氏をはじめとする特別な顧客グループの一員となることができる。

2019年、ブガッティは10台限定の特別仕様車「チェントディエチ（イタリア語で110の意味）」を発表した。これは、1990年代にイタリアで製造された伝説の「ブガッティEB 110」へのオマージュを捧げるモデルだ。ブガッティのデザインチームは、「シロン」をベースに、レトロとモダンを絶妙に融合させた全く新しいボディを製作した。「EB 110」のデザイン上の特徴である、「シロン」と比較して小さな馬蹄形グリルやドアの後ろにある5つの楕円形のエアインテークなどは、スタイリッシュに現代風にアレンジされている。

「チェントディエチ」は、「EB 110」のようなV12クアッドターボではなく、すでに生産中止となっている伝説の8.0リッターW16エンジンを搭載しており、このエンジンが「チェントディエチ」の特別仕様車では初めて1,600馬力を実現している。これにより、「チェントディエチ」は100km/hまで2.4秒で加速することが可能になる。空力特性により、最高速度は380km/hに達する。

チェントディエチは伝説のブガッティEB 110へのオマージュであり、わずか10台しか製造されなかった。

当初の価格は950万ユーロ（約15億6,750万円=シロンの約3倍）という噂があったが、2019年8月に米国で開催された「The Quail」イベントでの公式発表前に10台すべてが完売した。当時入手できなかった人も、まもなくほぼ新品の「チェントディエチ」に入札するチャンスが訪れる。

シャシー番号006

2025年2月にパリで開催される「レトロモビル」で、著名なオークションハウス、「RMサザビーズ」が、この非常に希少な「ブガッティチェントディエチ」」を出品する。シャシー番号006は、2022年にスイスで最初のオーナーに納車され、それ以来、ほとんど運転されていない。走行距離はわずか437kmで、「チェントディエチ」は新車とほとんど見分けがつかない。

ほぼ未使用：チェントディエチのインテリアは新品同様だ。レイアウトはシロンのものと類似している。

構成は、ほぼ発表された時の仕様と一致している。この車両は、外装色「クオーツホワイト」で注文された数台の「チェントディエチ」のうちの1台だ。2019年の発表車両と比較すると、小さな違いが1つある。シャシー006には、赤いブレーキキャリパーではなく黒いブレーキキャリパーが装備されている。インテリアでは、黒（ベルガブラック）がグレーレザー（グリラファール）と黒のアルマイトトリムと組み合わされている。

推定価格は1,000万～1,500万ユーロ（約16億5,0000～24億7,500万円）

走行距離が少ないため、2022年9月に4年間のメーカー保証が適用されたものの、「チェントディエチ」はまだ一度も整備されていない。このミントコンディションの「ブガッティチェントディエチ」には、全ての必要書類、オリジナルの注文契約書、装備品リストが付属している。

RMサザビーズによれば、予想価格は1,000万～1,500万ユーロ（約16億5,0000～24億7,500万円）で、この「チェントディエチ」は最も高価な現代のスポーツカーの1台となる可能性がある。新車時の価格が950万ユーロ（約15億6,750万円）だとすると、価値が下がっていないことになる。「チェントディエチ」が新車価格をどれだけ上回るのか、また、その差額はいくらになるのかは、2月初旬にパリでこのハイパーカーが競売にかけられた際に明らかになる。

真剣に興味を持っている方々にとって、無視できない重要な情報：落札価格は付加価値税（VAT）の対象となるため、この車は当面は法人顧客を対象としている。個人客は事前にRMサザビーズへの問い合わせが必要となる。