【レストモッド】伝説のフォード製レーシングカー「フォード エスコートRS」がスーパーカー並みの価格で復活!
2025年1月28日
フォード エスコート MK1 RS(Ford Escort MK1 RS):レストモッドで蘇ったフォード エスコートRSがスーパーカー並みの価格で発売。ボアハム モーターワークスによるフォード エスコートRSの限定モデルは、重量は1トン以下、パワーは十分、そして価格はかなり高額だ。
「フォード エスコートRS」はモータースポーツの象徴だ。もともと1967年にモータースポーツを意識せずに開発されたエスコートだったが、初期のプリプロダクション段階で、すでに「エスコート」に「ロータス コルティナ」の部品、例えばロータスのツインカムシャフトエンジンなどを装備していた。そして、「エスコートRS」が誕生したのだった。今、英国の小さなスポーツカー会社である「ボアハム モーターワークス(Boreham Motorworks)」が、限定生産のクラシックカーを再びストリートに送り出しそうとしている。
車両重量はわずか798kg
他の多くの類似プロジェクトとは異なり、この車両は厳密にはレストモッドではない。なぜなら、「エスコート」はオリジナルの車両を使用していないからだ。「ボアハム モーターワークス」はフォードからOEM設計図のライセンスを取得し、最新技術を使用しながらも昔ながらの方法で独自の「エスコート」を生産する。ボアハム氏によれば、ボディと構造部品がカーボンファイバー製であるため、完成車の重量はわずか800kgだということだ。
「エスコートRS」はオリジナルモデルを踏襲し、先代モデルのすっきりとしたラインを維持しながら、シャシーを改良している。エンジンは185馬力の1.8リッターユニットと2.1リッターエンジンの2種類から選択できる。後者は、パフォーマンス志向のユーザー向けに最高出力300馬力、最大回転数10,000rpmを実現している。そして、「エスコートRS」には、5速マニュアルギアが搭載されている。
ABS(アンチロックブレーキシステム)、パワーステアリング、トラクションコントロールなどの電子制御装置が一切装備されていないため、運転体験はさらに荒々しいものとなる。車内では乗客はスポーツ用バケットシートに座り、ロールケージがボディの剛性を高める。内装にはアルカンターラとレザーのトリムが施されている。さらにオプションとして4点式シートベルトと、シート後部のヘルメット用カーボンファイバー製コンパートメントもある。ディスプレイはクラシックなアナログ式だ。
エスコートRSの価格は29万5,000ポンド(約5,900万円)
エアコンと小型のインフォテインメントシステムが快適性を少し高めてくれる。巨大なディスプレイを備えた最新車両のシステムには対応していないが、それはこの車の設計目的ではないからだ。
「エスコートRS」の購入を検討している人は、潤沢な予算が必要となる。現在の為替レートで、29万5,000ポンド(約5,900万円)で販売される予定だ。この限定150台のクラシックカーの新型は2025年夏に発表され、「ボアハム モーターワークス」は2025年第4四半期に最初の納車を行う予定だ。
結論:
ボアハム モーターワークスの「エスコートRS」は、現代の車もクラシックな外観を持つことができるという素晴らしい例だ。パフォーマンスと重量の組み合わせは本当に楽しそうだ。しかし、35万ユーロ(約5,800万円)を超える非常に高い価格設定には、少々涙が出る。
フォトギャラリー: フォード エスコート MK1 RS レストモッド
Text: Sebastian Friemel
Photo: Ford Motor Company