【この964カレラ2なんぼ?】’73ポルシェ911カレラRSルックに改造された希少なポルシェ911が販売中
2025年1月26日
ポルシェ911(964)の改造車:’73ポルシェ911カレラRS風に改造されたポルシェ911。エンジン、足回りなど多岐にわたるチューニングが施された、このポルシェ911(964)は134,000ユーロ(約2,200万円)で出品されている。
現在、バイエルン州のブーベンロイト(ニュルンベルクの北約25km)の個人売主が、この911の特別なバージョンをオンラインマーケットプレイス「eBay」に出品している。初期のオーナーは、この「ポルシェ964」でサーキット走行会に参加しようと考え、「’73カレラRSルック(Fモデル)」にボディを精巧に改造した。ベース車両は1993年式の「ポルシェ964 C2」だ。大規模な改造が開始された時点で、すでに111,000kmを走行していた。
ポルシェ964に搭載された993ターボのテクノロジー
例えば、このポルシェには「993ターボ」のディファレンシャルロック付きG50/20 6速トランスミッションが搭載され、フロントにはスチール製フレックスブレーキラインとアルミニウム製ホイールキャリアを備えたブレーキが装備された。
このポルシェの前部には、追加のオイルクーラーが取り付けられている。さらに、「964 C2」にはステンレス製のスポーツエキゾーストシステムが取り付けられている。ルーフも大幅に改造されている。オリジナルのサンルーフは、特別に製造された板金部品に交換する必要があった。
この「ポルシェ964」には、シュトゥーバー製特注エキゾーストマニホールド、HJS製2セル触媒コンバーター、H&R製スポーツサスペンション、対応するハンガー付き調整可能な「964 RS」用スタビライザーが装備されている。
ポルシェ964 C2にスポーツタイヤ
販売中のこの「ポルシェ964 C2」には、フロントに225/45 ZR 17、リアに255/40 ZR 17のサイズのミシュラン パイロットスポーツがオリジナルの17インチフックス製ホイールに取り付けられている。
サーキット走行用に軽量化を図るため、ポルシェのヒーターは取り外されている。さらに、標準装備のドア断熱材は「RS」用軽量ドアパネルに交換されている。
インテリアでは、ロールバー(Wiechers)が特に目を引く。ドライバーは、6点式モータースポーツシートベルト(シュロス)で、レカロラリー2スポーツシートにしっかりと固定される。
販売者は、この「ポルシェ」964はAKA-Sportwagenで常に丁寧にメンテナンスされてきたと保証している。同社は「ポルシェ スポーツ カップ」で知られる業界通の間では有名なポルシェエキスパートだ。
近年、現在の所有者は、この改造「ポルシェ964」を「丁寧に解体」し、「公道走行用にチューニング」したと述べている。その値段は134,000ユーロ(約2,200万円)だ。
Text: Thomas Geiger
Photo: moritz011297 / eBay