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【初試乗】新型ポルシェ パナメーラ ターボS 

2020年10月15日

ポルシェ パナメーラ ターボSフェイスリフト その評価は?

今回のモデルのアップデートにより、ポルシェ製高性能リムジン、パナメーラはレーストラックにも適合するようになった。長さ5メートル、重さ2トン、レーストラック。ポルシェ パナメーラ ターボSは我々の初試乗テストでそのことを証明して見せた!

ポルシェはパナメーラをフェイスリフトし、ニュルブルクリンクサーキットのノルトシュライフェ(北コース=通称「緑の地獄」)で、7分29秒81分という、素晴らしいタイムを可能にした2つの詳細を追加した。
初めて、630 馬力のターボ S バージョンとミシュランの高性能タイヤというコンビネーションで、この記録は達成された。

今回の試乗用のテスト車には、ポルシェ仕様の標準的なパイロットスポーツ4Sが装着されていたが、それでも、大型セダンは正確にコーナーをクリアすることができた。
確かに、2.95メートルのホイールベースを持つターボSは、進路を乱してもPSM(ポルシェスタビリティマネージメント)システムによって矯正され、長いバックストレートではシャシーコントロールし、次の高速左コーナーでは、アンダーステアとオーバーステアの優れた相互作用で安定したドライビングを供給する。
このパナメーラは、実際よりも0.51トン軽く感じる。

2トン車は、縦方向のダイナミクスという点でも絶対的にポルシェらしい

ポルシェはシャシーも研ぎ澄ましているので、フロントアクスルは高速のカーブでも何ができるかを示してくれる。
稲妻のようなステアリングレスポンスと正確な方向転換であらゆるコーナーを難なくこなしていく。
縦方向の加速の面では、ポルシェは0-100km/hを3.1秒でこなし、200km/hまではたった11秒で到達する。
エンジン音も端正かつ整然としたもので、身体全体でそれを感じることができる。
最後に当然ながら価格について話をする必要がある。
印象的な179,737ユーロ(約2,246万円)がパナメーラ ターボSの最低価格だ。
しかし、パナメーラシリーズの内燃機関エンジンのトップモデル、新しいターボ Sには、価格に見合うだけの価値がある。

標準的なスプリントのパワー。パナメーラ ターボSは、0から100 km/hまで、わずか3.1秒でダッシュする。

テクニカルデータ: ポルシェ パナメーラ ターボS
● エンジン: 8気筒ツインターボ、フロント縦置き ● 排気量: 3996cc ● 最高出力: 630PS@6000rpm ● 最大トルク: 820Nm@2300~4500rpm ● 駆動方式: 全輪駆動、8速AT ● 全長×全幅×全高: 5049×1937×1427mm • 乾燥重量: 2005kg ● トランク容量: 495~1334リットル ● 最高速度: 315km/h ● 0-100km/h加速: 3.1秒 ● 平均燃費: 9.3km/ℓ ● CO2排出量: 245g/km ● 価格: 179,737ユーロ(約2,246万円)より

The conclusion:
スピード、ラグジュアリー、プレステージ。
長距離グライダーを探していて、家族と銀行口座にたくさんの貯えを持っていて、時々ノルトシュライフェを走ってみたいのなら、新しいパナメーラ ターボSという選択肢を見過ごす手はない。
AUTO BILD test score: 2+

ポルシェ パナメーラといえば、かなり大型の4ドアセダンで、ライバルと目されるのはメルセデスベンツのSクラスや、BMW7シリーズといった重鎮のセダンだ。
それでもポルシェのブランドともなれば、他のセグメントに存在するポルシェと同じようにサーキットを走れなくっちゃダメ、という命題を背負って生まれた車であることも確かだろう。
そんなポルシェ パナメーラ ターボSがサーキットを実際に走ってみたらどうだったか、というのが今回の動画だが、まあ速いし、なめらかだし、破綻をきたさない性能には驚くしかない。
これだけのサイズが滑らかにサーキットを走る姿は必見だし、技術とはなんとも素晴らしいが、心配なのは走り終わったあとのタイヤとかブレーキ、である。
おそらくこれだけの質量の車が、これだけの速度でサーキットを走れば、あっという間にタイヤもブレーキも交換必須の状態となるだろう。そしてそのコストは驚くほどのものであることも間違いない。物理というのは、そういうものだし、どんなに技術が進化してもその法則は変えることはできないのである。

Text: Alexander Bernt
加筆:大林晃平
Photo: Porsche AG