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【ユーズドカー購入ガイド】中古のシトロエンはいかが?シトロエンC1からベルランゴまで×5台

2020年10月12日

中古のシトロエンをお探しですか?高価な修理を避けたいのなら、フランス車の弱点を必ずチェックしてください!5台のユーズドシトロエンをチェック!

2019年、シトロエンは100周年を迎え、モデルの歴史の始まりを最初の車両で思い出させてくれた。すべてが1919年のタイプAから始まっただけでなく、それはフランスで最初の量産車でもあった。その間、製品レンジからかなり多くの車を提供しており、C-Zeroのような純粋な電気モデルや、C4やベルランゴのような有名な車も含まれている。しかし、シトロエンの中古車にはどのくらい価値があり、購入するときに何に注意する必要があるのだろうか?

全国の一般車検の結果を調べてみると、シトロエンは特に照明不良率の高さが目立つ。どのモデル、どの年代や世代であっても、ライトの設定やウインカー、リアライトの不具合はほぼ避けられない。これはシトロエンの中古車を購入する予定のある人にとっては、決して良いニュースではないが、照明の欠陥は、通常、修理費は安価にすむ。しかし、ブレーキディスクが錆びていたり、他のブレーキ部品に目立った欠損などがあったりすると、状況は異なる。そして、これは特にシトロエンC4に目立つところでもある。さらに、C4は製造のすべての年にわたって、平均以上の量のオイルを消費することもわかっている。

実用的なシトロエン ベルランゴでも、中古モデル購入者は照明の欠陥に備えなければならない。

小さいことが、いつもいいとは限らない

一方、シトロエンの中で最も小さいモデルは、一般的な調査では、他のモデルに比べてわずかに優れた部分もある。テスターは通常、C1のシャシーに文句を言うことはない。アクスルサスペンション、サスペンション、ドライブシャフトは、平均よりもかなり優れている。しかし、ブレーキコンポーネントは初期の段階で非常に影響を受けやすく、良い結果を台無しにする。ちなみに、兄弟車種のトヨタアイゴは一般車検では、フランスの兄弟車よりわずかに優れている。その分、中古車としての価格も高い。

我々は、シトロエンの他のモデルが技術的にどのようなパフォーマンスを発揮するのか、中古車購入者が注目すべき点を、以下のフォトギャラリーで明らかにしている。

シトロエンC1:シトロエンC1は、非常に耐久性に優れたシャシーで、あらゆる年齢層の人々を魅了する。車軸のサスペンション、車軸のスプリング、ステアリングのいずれも批判すべき点はない。そして、これは、先代モデルと同様に2014年以降に製造された第2世代にも適用される。ミニカーのパーキングブレーキも賞賛に値する。しかし、一般的な検査で非常に耐久性がないことが判明したブレーキシステムは、多くの批判を受けている。小型シティランナバウトは平均よりも比較的少ない運転量だが、かなりの欠陥があるモデルが多く、早い段階で気づく。Photo: Toni Bader
シトロエンC3:ぽっちゃりとしたC3では残念なことにいくつもの欠陥が発見される。 スプリング、ダンピング、タイロッド、ブレーキディスクなどなど、C3にはあまりにも多くの弱点がある。 大きな問題は、オイルの消費とAL4の場合のATだ。 それに加えて、排気系は平均的なモデルよりもはるかに早く錆びてしまう。 もし中古のC3を探している場合は、よくメンテナンスされたものを探し、必要に応じてもう少し投資する必要がある。Photo: Kai-Uwe Knoth / AUTO BILD
シトロエンC4 / C4カクタス:それが2014年以降に製造されたシトロエンC4カクタスであろうと、その先代モデルであろうと、すべてのC4は、錆びたブレーキディスクや溝のあるブレーキディスクに慢性的に苦しんでいる。さらに、照明の欠陥率は、テストした他の車両よりも常に著しく悪い。また、C4とC4カクタスの全世代で、重大な欠陥の割合が最初は平均より30%ほど高いというのも、あまり喜ばしいことではない。Photo: Toni Bader
シトロエンC4ピカソ:乗員や荷物のための十分なスペースと高い着座位置は、SUVだけでなく、バンにも適用されている。シトロエンC4ピカソもバリエーションがあり、シックな外観が魅力的だ。しかし、中古車購入者は、4.44mのミニバンと4.60mの兄貴分であるグランドC4ピカソのライティングには特に注意が必要で、比較的新しいモデルでも欠陥率が平均よりも高くなっている。そして2013年から生産される2代目ピカソでは、ブレーキディスクの不具合も気になるところだ。また電装系なども相変わらず弱点ともいえよう。Photo: Christian Bittmann
シトロエン ベルランゴ:シトロエン ベルランゴがファミリーカーに適しているのは、その広さだけではない。しかし、技術的にハイルーフのステーションワゴンに説得力があることはほとんどない。すでに早い段階で、欠陥のある平均以上の数のベルランゴが注目を集めている。最初の一般点検でも、重大な欠陥車は多く見受けられる。目立つのはオイルロス、照明、ブレーキ部品などなどだ。その理由は、品質の悪さの他に、前オーナーのケアやメンテの怠慢さによるものもある。Photo: Christoph Börries / AUTO BILD

【ABJのコメント】
シトロエンといえばわが国では昔から熱狂的なファンが存在する車種で、故障自慢大会の大物的存在、のような車であるが、実際には万能実用車的な性格で、ごく普通に使えるクルマというのが、長年にわたり日本の路上で複数台のシトロエンを所有してきた個人的な体験談である。

実際にフランスでは、田舎でも都市でも、おじいちゃんおばあちゃんから若者に至るまで、普通に使っている自動車であって、決して愛好家だけの秘密の花園ではない。特に21世紀になってからは信頼性もあがり、それほどの苦労も維持費もかからない、というのも私の体験談ではあるが、それじゃあ日本のクルマと同一線上で考えて良いかと言うと、それはちょっと無理ですね、というのも事実だった。これはひとえに日本車の信頼性などが著しく高いがゆえに生まれてしまう事実なのだが、世界で一番壊れない国の自動車と比べると、細かい部分で不具合が出ることは決して少なくない。ナビやメーターなどのブラックアウトやフリーズ、ドアロックのちょっとした不調、オートマチックトランスミッションの不具合や水漏れ(!)など、日本のクルマではもう昨今見ることのできない部分で粗相をしてしまうことがある。

だから万人に、特に自動車に全く興味のない人にシトロエンを手放しで薦めるかと言われたらやはり躊躇してしまうが、少し車に興味のある人や、シトロエンに一度乗ってみたかった、という人には、トラブルとはいってもたいしたことはないし、路上で止まっちゃうようなことはないはずだから、ぜひぜひ、と背中を押してあげたい。特に日本では1年足らずであっという間に価格も下がるので、程度の良いシトロエンを買って、気楽に乗ってみてはいかがでしょうか?きっと楽しい思い出が生まれると思う。

Text: Adele Moser
加筆:大林晃平