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【新着ニュース】新型SクラスにAMGモデル登場 AMG S 63 4MATIC+ 第1報

2020年10月6日

メルセデスAMG S 63 4MATIC+(2021): イメージ、ハイブリッド、馬力、市場ローンチ時期

次期型AMG S 63は、おそらく電動化されて、V8ハイブリッドになると思われる。新型SクラスにはもちろんAMGモデルも設定される。S 63は先代トップモデルのS 65を継承し、ハイブリッドになる可能性もある。その初情報!

つい最近、メルセデスは新しいSクラスを発表した。
いつものように、このフラッグシップは現代的なテクノロジーを満載している。
しかし、Sクラスに関連付けられているのはラグジュアリーだけではない。
この大型サルーンはかなりスポーティにも仕上げることができるが、そのためにはアファルターバッハのAMGのトレーニングプログラムを経なければならない。
そのプログラムを修了すれば、この車は自分自身を「AMG S 63」と呼ぶことができる。
今、次世代のS 63の到来が現実味を帯びてきた。

48ボルトまたはプラグインハイブリッド

将来的には、メルセデスはS 65を継続することを考えているため、S 63がSクラスのトップモデルとなる。
そのため、AMGのボンネット下には残念ながらV12は搭載されなくなる。
その代わり、63に搭載される4リッターV8は電動化されるだろう。
612馬力という内燃機関のみのパワーはおそらく残るだろうし、最大150kW(204馬力)の電動モーターが追加されるという噂もある。
これは、S 63がプラグインハイブリッドになることを意味する。
そしてメルセデスはその一歩を過激に踏み出す可能性がある。
すでにGLS 63とGLE 63 SではAMGがエンジンの電動化バージョンを設定している。
燃焼エンジンからの612馬力に加えて、22馬力の統合スタータージェネレーター(ISG)はエンジンをブーストするのに役立ち、V8をマイルドハイブリッドにする。
同様のソリューションとして、ISGを大型化したものがSクラスにも採用される可能性がある。
電動モーターは、より自然なレスポンスとブースト機能に加えて、厳しい排出ガス規制への対応にも役立っている。
マイルドであろうと、プラグインハイブリッドであろうと、次期AMG S 63には間違いなく電動化されたドライブが搭載されることだろう。
またその場合、全輪駆動(4MATIC+)は、おそらく標準装備となるだろう。

AMGの「GLS 63」には、すでに4リッターV型8気筒ツインターボバージョンの電動化バージョンが搭載されている。

加えて、AMGは新しい外観を備えている。
エレガンスはスポーティさに取って代わられる。
フレアフェンダー、大型のエアインテークを備えたアグレッシブなエプロン、鍛造リムなどが外観の一部を構成している。
インテリアでも、AMGはクラシックなステアリングホイールを、グリップエリアを備えたスポーツバージョンに変更している。
そんな新型AMG S 63が登場するのは、2021年後半ごろと予想される。

画像は(普通の)新型Sクラス。 Photo: Daimler AG

新型メルセデスベンツSクラスにAMGモデルが登場する、というのはごくごく当たり前の、驚くことなどまったくない情報で、普通なら気になるのはその登場時期、くらいのもの、である。

だが今回特筆すべきこともあって、それはV12エンジンの消滅、という情報だろう。
いよいよというべきか、ついにというべきかW140時代から慣れ親しんだ(?)、V12搭載モデルが消え、V8エンジンが最上位となる時代がやってきてしまった。
環境を考えれば当たり前だし、おそらくハイブリッドシステムの搭載よって高性能ぶりに不満を抱くことなど皆無であろうことは想像がつく。
だが、あのV12がいよいよ世の中から消え始め、もう二度と12気筒の自動車を新車で購入できない世の中が到来することも明らかで、それはやはり(買える、買えないにかかわらず)、自動車好きとして寂しい気持ちになる。

好敵手のBMW M760もおそらく今のクルマが最後の12気筒になるだろうし、もう世の中には12気筒の生き残る余地は少ないのだろう。
もし乗りたければ、本当に今のうちだろうし、コロナ禍のこんな時代だからこそ、勢いをつけ、思い切って12気筒エンジンのクルマを味わっておくというのも男気溢れた行為ではないだろうか。

Text: Andreas Huber
加筆:大林晃平