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【初試乗!】テスラ サイバートラックの最上級モデルであるサイバービーストに独占試乗!ランボルギーニ、フェラーリ、AMGのショーを奪う?

2024年10月7日

テスラ サイバートラック(Tesla Cybertruck):eモビリティのビースト(野獣)モード。我々は、テスラ サイバートラックの最上級モデルであるサイバービースト(Cyberbeast)の独占試乗を行った。

ここには普通のものは何一つない。1.2mの長さのワイパーが、乗用車に搭載された中で最大のフロントガラスから霧雨を払いのける。目の前にはどこまでも深いダッシュボードがあり、手には機械的にホイールから完全に切り離された小さな長方形のステアリングホイールがある。私は「テスラ サイバートラック」に座っているのだ。新たな基準を打ち立てる未来的なピックアップ。私はドイツでこの電気自動車の野獣を運転した最初の一人だ。

コンセプトカーのように見えるが、走りは量産車そのものだ

ベースモデルでも最高出力607馬力と十分なパワーがあるが、最上級モデルの「サイバービースト」では最高出力857馬力となる。「ビーストモード」の運転設定では、3.4トンのトラックが0から100km/hまで2.7秒という驚異的な加速を見せる。実際に運転しているときは計測できないが、はっきりと実感できる。加速した大型車両をブレーキで減速させる際には、減速や揺れがほとんどなく、安定性と安全性に感心した。サイバートラックはコンセプトカーのように見えるが、走行性能や機能はテスラのシリーズ車そのものだ。20インチのラフなトレッドタイヤにもかかわらず、快適性と遮音性は非常に優れている。

後部にある3つの頭を持つ狼が、最上級モデルのサイバービーストであることを示している。

「サイバートラック」は風の中で立ちはだかる一枚岩のような空力とは程遠い出で立ちだが、高速走行中も内部は穏やかだ。ステアリングコマンドは電子的に4つの車輪すべてに伝達されるため、最大180度のステアリング角度で十分、曲がることができる。しかし、私が最も感銘を受けたのはデザインだ。エッジの効いた、荒々しい、まるで動く要塞のようなデザイン。「サイバートラック」が現れると、どこでも群衆が集まる。人々は見つめ、撮影し、議論する。それは忘れられない光景だ。

テスラのサイバートラックは電気自動車をセクシーに変える

ドイツでは、電気自動車はまだ本格的に普及していない。しかし、「サイバートラック」は、電気自動車がどれほどエモーショナルで魅力的な乗り物になり得るかを示している。多くの人にとって、これはスーパープラスガソリンを燃料とするランボルギーニを手放し、「サイバートラック」で皆の注目を集めるチャンスとなるだろう。価格は5万7,000ユーロから11万9,000ユーロ(約910万円~1,900万円)相当で、「メルセデスSクラス(EQS)」の電気自動車よりもさらに安価であり、それでもなお多くの注目を集めている。

ドライブシュミレーターではない。テスラ サイバートラックの室内は走行中も意外と静かである。

しかし、ドイツでの承認は依然として疑問のままである。3トンを超える重量と鋭いエッジが大きなハードルとなっている。それでも、テスラ社がいずれは我々にも「サイバービースト」を解き放つだろうという期待は残っている。この国におけるeモビリティのイメージにとって、それはまさに必要とされているビーストモードなのだ!

サイバートラックの大きなフロントガラスと長さ1.2mのワイパー。何もかもが常識外れ。

Text: Robin Horning
Photo: AUTO BILD