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プレミアムスポーツタイヤ「PROXES Sport 2」を選ぶ理由

2024年9月27日

スポーツカーの魅力をフルに引き出すには、タイヤ選びがとても重要であることはいうまでもない。その選択肢としていま注目を集めているのが、TOYO TIRESのプレミアムスポーツタイヤ「PROXES Sport 2(プロクセス スポーツツー)」だ。ここでは、その特徴を紹介するとともに、実際にPROXES Sport 2を日本、そして、ヨーロッパのスポーツカーに装着する達人たちに、このタイヤを選ぶ理由を聞いた。

スポーツタイヤに求められる性能とは?

「PROXES」はTOYO TIRESがグローバル・フラッグシップタイヤブランドと位置づける重要なシリーズ。なかでもスポーツカーにふさわしい性能を誇るのが、プレミアムスポーツタイヤのPROXES Sport 2だ。

“非対称トレッドパターン”と“非対称トレッドコンパウンド”を特徴とするPROXES Sport 2。幅275mm以下は4本溝、285mm以上では5本溝のデザインを採用する。

PROXES Sport 2が目指したのは、高次元のハンドリング性能とブレーキ性能を両立すること。スポーツカーにふさわしいプレミアムスポーツタイヤに求められるのは、エンジンのパワーを余すところなく路面に伝えるドライ路面でのグリップはもちろんだが、街中からワンディングロードまで、あらゆる場面でスポーツカーの魅力を堪能するための、すぐれたハンドリング性能が欠かせない。また、さまざまな路面状況を安心して駆け抜けるには、ドライ/ウェットのブレーキ性能を高める必要がある。

そこで、PROXES Sport 2を開発するにあたっては、スポーツカーの性能を鍛える聖地として知られるドイツ・ニュルブルクリンクで開催される耐久レースに参戦。厳しい環境下で得られた知見を市販タイヤの開発に生かすことで、目指す性能を実現したという。

アウト側とイン側で異なる役割

PROXES Sport 2の特徴は、“非対称トレッドパターン”と“非対称トレッドコンパウンド”。つまり、タイヤのイン側とアウト側で、別々のトレッドパターンとコンパウンドを使用し、それぞれ異なる特性を持たせることで、プレミアムスポーツタイヤに求められるさまざまな性能を高い次元で両立しているのだ。

タイヤの外側と内側とで異なるパターンデザインとすることで、さまざまな場面でスポーティな走りや、プレミアムスポーツにふさわしいハンドリング性能を実現する。

たとえば、アウト側では、大きなパターンを形づくる“高剛性リブ”や、“リジッドコンパウンド”と呼ばれる剛性の高いゴムにより、ハンドリング性能を向上。一方、イン側は、エッジのある縦溝“トラクショングループエッジ”や、柔軟性に優れるゴムである“フレキシブルコンパウンド”により、ドライ/ウェット時のグリップを高めるとともに、フレキシブルコンパウンドがミクロレベルで路面の凹凸に追従し、接地性を高める。

さらに、サイド部のたわみを最適化する新プロファイル形状が、レーンチェンジやコーナリングの際にタイヤの変形を抑えることで、ハンドリング性能の向上に寄与する

タイヤの外側と内側とで異なるコンパウンド(ゴム)を使用し、外側はゴムの剛性を確保することでドライ/ウェット路面でのハンドリング性能を向上する一方、内側は柔軟性の優れるゴムを使用して路面への追従性を高め、ドライ/ウェット路面での高いグリップを確保する。

こうした取り組みが功を奏して、PROXES Sport 2は従来品(PROXES Sport)に比べて制動距離が、ドライ路面で4%、ウェット路面で16%短縮したという。

なぜ「PROXES Sport 2」なのか?3人のスペシャリストに訊く

そんなPROXES Sport 2を実際に日本やヨーロッパのスポーツカーに装着した印象はどのようなものか。こだわりの3台を手がけた達人にその魅力を聞いた。

Auto Styling Shop Dort BMW M4
愛知県一宮市で、ドイツ車を中心に数多くのヨーロッパ車のチューニングを手かげてきたのがオートスタイリングショップ・ドルト。その代表を務める吉田 武氏は、デモカーのBMW M4にPROXES Sport 2を装着している。

PROXES Sport 2を選んだきっかけは、BMW MINI John Cooper Works GPで初めて試したとき、そのコントロール性の良さに感心したから。そこで今度はRWD車での印象を確かめたいと思い、BMW M4で試すことにした。

BMWやMINIを中心にヨーロッパ車のチューニングを行うオートスタイリングショップ・ドルトが手がけたBMW M4。

「ストリート用には打ってつけのタイヤですね。タイヤの接地性が高く、スポーツ性に優れているうえ、ラウンドショルダーならではの高速での高い直進安定性、そして、乗り心地など、トータルバランスが非常に高い。さらに、ウェット性能の高さも驚きで、良い意味で日本のタイヤらしくない仕上がりです」

仕事柄、このBMW M4にはさまざまなタイヤを履かせたそうだが、PROXES Sport 2の高いトータルバランスに惚れ込んだ様子だ。

Auto Styling Shop Dort BMW M4
https://www.dort.jp

Garage力 Nissan Fairlady Z NISMO
フェアレディZやGT-Rなど、日産車のチューニングを得意とするのが、三重県桑名市にショップを構えるGarage力(ガレージちから)。代表の中久木 力(なかくき つとむ)氏によれば、Zのお客様にはこのPROXES Sport 2がぴったりだという。

日産車のチューニングを得意とするGarage力(ガレージちから)が、希少なフェアレディZ NISMOをさらにスポーティにチューン。

「Zのお客さんって、1年に2万km走るなど、比較的走行距離が多いんです。PROXES Sport 2はスポーツタイヤとしては耐摩耗性に優れているのでお勧めなんですよ。もちろん、ドライグリップだけでなく、ウェットグリップも高いですし、サーキットでは挙動がわかりやすいのも良いところです。しかもこのPROXES Sport 2、サーキットを走ったあともそのまま帰れますし、意外と燃費も良くて、まさにオールマイティなスポーツタイヤといえます」

「だから、お客様に勧めるのは必然的にこれ!」と中久木氏は太鼓判を押す。

Garage力 Nissan Fairlady Z NISMO
http://www.garage-chikara.com

PHOENIX’s POWER Nissan GT-R
日本のスポーツカーのチューニングを得意とするのがフェニックスパワー。福井と京都にショップを構え、GT-Rをはじめ、フェアレディZや86/BRZなどの合法チューニングに力を注いできた。CPUチューンの分野でも定評があり、同社が手がけるデモカーがタイムアタックイベントで最速を記録するなど、日本のスポーツカーファンにとっては見逃せない存在である。今回、代表の横山耕治氏が持ち込んだのが、これからチューニングを進めるというGT-R。装着するのは同じPROXESブランドのR888R Driftだが、PROXES Sport 2にも受け継がれる魅力を語ってくれた。

これからタイムアタック仕様に仕上げていくというフェニックスパワーのGT-R。このクルマにはモータースポーツ向けのPROXES R888R Driftが装着される。

「サーキットのタイムアタックで走らせる1000PS超えのR35 GT-Rに、装着したいと提案があったのがPROXESでした。私自身、人生初のTOYO TIREですが、その性能の高さには正直驚いています。ドライ路面でのグリップは予想以上に高いうえに、グリップのインフォーメーションを掴みやすいのでマシンのコントロールがしやすい。R888R Driftはモータースポーツタイヤとしてはサウドウォールが柔らかめで、そのぶんサスペンションを固められるのもうれしい点です。走行時の熱ダレも少なく、こんなタイヤならもっと早く使いたかった」

PHOENIX’s POWER Nissan GT-R
http://www.phoenixs.co.jp/phoenixs/

高次元のハンドリング性能とブレーキ性能を両立することを目指したPROXES Sport 2は、スポーツカーの魅力をフルに引き出してくれる頼もしいプレミアムスポーツタイヤである。

ドライ/ウェット路面での高いグリップ性能に加えて、俊敏なハンドリングや扱いやすさ、さらにはコンフォート性や耐久性など、スポーツカーを楽しく快適に、そして安全に走らせることができるPROXES Sport 2。ぜひともその実力をご自身のクルマで体感し、スポーツカーとの新たな付き合い方を発見してほしい。

TOYO TIRES PROXES Sport 2
https://www.toyotires.jp/product/pxsp2/

Text:生方 聡
Photo:TOYO TIRES