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【動画付き】新車情報 テスラのガチンコライバル誕生 シリコンバレーからの新EV ルシッド エア誕生

2020年9月18日

ルシッド エア(2021): 2種類の動画付き 価格、プレゼンテーション、インテリア、全情報

いよいよテスラのライバル誕生だ。このEVはテスラを日陰に追いやる可能性がある。1080馬力、豪華な装備、0-100 km/h加速2.5秒。シリコンバレーからの2番目となるEVメーカー、ルシッド モータースは、オールエレクトリックの「エア」で新たなるスタンダードを設立したいと考えている。すべての情報!

テスラに強力なライバル出現、それも隣近所から。最初のコンセプトカーの発表から3年、テスラと同じ、カリフォルニア州シリコンバレーに拠点を置く、ルシッド モータース(Lucid Motors)が量産EVモデル、「ルシッド エア(Lucid Air)」を発表した。オールエレクトリックモデルは豪華であるだけでなく、本当に速い!

メーカーによれば、ルシッド エアは電動の高級セダンのクラスに新しいスタンダード(標準)を設定すると主張する。
エクステリアデザインは、テスラ モデルSとメルセデス (ビジョン)EQSのミックスを連想させる。
シンプルで長いフロント、ほぼガラス製のルーフ、そして連続したリアライトを持つスリムなリアエンドを備えている。
フロントには、エプロンのサイドエアインテークの横にデイタイムランニングライトを縦に配置している。
現時点では、サイドミラーはまだ実際のミラーであり、カメラではないが。

インテリアに広大なスペース

車内には十分なスペースが備わっている。
電動モーターは非常にコンパクトで、バッテリーパックは車両の床に組み込まれているためで、これは電気自動車では珍しいことではない。
開放感のある空間は、主に鮮やかな色彩とガラスルーフで実現されている。
フロントウインドウシールドがルーフのBピラーまで届き、サンバイザーがあたかも浮いているようだ。
現在、後部座席はまだ3人乗りだが、将来的にルシッドは、2つセパレート座席を有したモデルを提供する予定だ。

ルシッド エアには、ブラックとホワイトとゴールドの3種類のボディカラーが用意されている。

ドライバーは、34インチの湾曲した5Kディスプレイを組み合わされた計器として捜査するようにできている。
テスラや新型メルセデスSクラス同様、センターコンソールにいわゆる「パイロットパネル」が含まれており、ドライバーはエアコンやインフォテインメントなどのすべての機能を操作できるようになっている。

また言うまでもなくさまざまなアシスタンスシステムと最大32台のカメラが備えていて、ルシッド エアは、ステージ3での自動運転の準備ができている。テスラに負けるわけにはいかないからだ。

サンバイザーはまるで浮いているようだ。たくさんのガラスが気持ちの良い空間を生み出すはずだ。

テスラ モデルSよりも速い

早くも2017年に、ルシッド エアは、テストコースで最大380km/hの速度に到達できることを実証した。
量産車の場合では最高速度を270km/hに設定するとしているが、性能に関しては何も変わっていない。
最上位モデルのルシッド エア「ドリームエディション」には、1080馬力のシステム出力を可能にする2つの電動モーターが搭載されている。
0-100km/h加速タイムは、2.5秒弱だ。
113kWhのバッテリーを搭載したルシッド エアの航続距離は約800kmという、ロングドライブが可能な性能だ。
もちろん、これにはそれ相応の価格が付いてくる。
「ドリームエディション」は169,000ドル(約1,790万円)から。
市場投入は2021年春の予定だ。

スペシャル高速充電テクノロジー: 航続距離32kmが毎分充電される。

ルシッド エア トゥーリングモデルとグランドトゥーリングモデルは安くなる予定だ。
2022年以降、ルシッド エアのみと呼ばれるエントリーレベルのモデルが投入され、スタート価格は80,000ドル(約850万円)未満からとなる。
北米市場に加えて、ルシッド モータースは、いくつかの選択されたヨーロッパ諸国、および中東に車両を提供する予定だ。
現時点で日本市場は未定。

いうまでもなくテスラのガチンコライバルとなるクルマが、本当にテスラの近所のシリコンバレーから発売されることになった。
内容を見ると、徹底的にテスラをマークしたような内容で、もちろん後出しじゃんけんだから負けるわけにもいかず、加速も最高速度も充電時間などもテスラを上回るものとなっている。

外観や内装などは個人的な趣味の問題だからあまり言及はしないが、より未来的な外装と、ルーミーでありながら自動車らしい内装を持つのはルシッドのほうといえる。テスラは普通の自動車らしいルックスと、極端にシンプルな内装(モデル3などは顕著な例だ)を持っているが、ルシッドはいずれもその正反対の感じであることは興味深い。
価格などは、やはりかなりの高価格になってしまうが、その内容などを考えればまあ仕方ないかなとも思えるし、シリコンバレーのエリートたちや、ベルエアなどの住人だったら惜しげもなく出せる価格ともいえるだろう。
このようにテスラに好敵手が生まれることは本当に良いことだし、ますます性能を競い合うことでお互いに向上するだろう。そして安全性や信頼性といった分野でも、お互いが切磋琢磨しながら、世界一のセーフティーを目指して欲しいと思う。

YouTube動画

Text: Conny Poltersdorf
加筆:大林晃平
Photo: Lucid Motors