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【新着情報】新型VWゴルフ8ヴァリアント&オールトラック登場 全ての情報

2020年9月10日

VWゴルフ8ヴァリアント(2020): 市場投入、インテリア、サイズ、価格、オールトラック、エンジン

こんなに広い! VWの新型ゴルフ ヴァリアントがパサートに迫る。ゴルフ8のヴァリアントは少し長さが伸びて、頑丈なオールトラックも準備される。全ての情報をお届けする。

➤ 市場ローンチ時期と価格
➤ イントロダクションとサイズ
➤ インテリア
➤ 装備(イクイップメント)
➤ オールトラック
➤ エンジン

市場ローンチ時期と価格
スタンダードモデルのゴルフ8の発表からほぼ1年後、VWはヴァリアントを導入した。
ゴルフのステーションワゴンバージョンは、コンパクトカーの第3世代以来、必ずラインナップの一部を構成してきた重要なモデルだ。
また、標準のデジタルスピードメーターやオプションのマトリックスLEDライトなど、5ドアモデルからすでにわかっているイノベーションのメリットももちろん採用している。
ヴァリアントは早ければ、ヨーロッパでは2020年末にはディーラーショールームに並び始める予定だ。
価格は現段階ではまだ発表されていない。
我々は、ベーシックモデルのVW ゴルフ ヴァリアントの価格を23,000ユーロ(約289万円)強だと見積もっている。

特に全長とホイールベースが伸びている
Bピラーまで、ヴァリアントは、通常のゴルフに似ているが、それから後ろがコンビネーションボディとなっている。
先代モデルに比べて、リアウィンドウがわずかに傾斜しており、標準のLEDライトは5ドアモデルからの転用だ。
それ以外、リアエンドは細部のみ変更されているにすぎなくみえる。
新たに設計されたビーズとエッジのおかげで、テールゲートはボディの残りの部分とより調和して融合し、リフレクターは、もはやエプロンの上に直接マウントされていない。
第7世代ゴルフと比較して、ヴァリアントは寸法、特に全長とホイールベースが拡大している。
両方とも6.6cm伸びているので、ステーションワゴンの全長は4.63m、ホイールベースは2.69mとなった。
一方、全幅(1.79メートル)と全高(1.46メートル)はほとんど変更されておらず、5ドアモデルと同じである。

ステーションワゴンは特に全長とホイールベースが伸びている。つまり、足元のスペースやラゲッジスペースが増えたということだ。

コンパクトなのにたっぷりとしたスペース
我々は新型ゴルフエステートに座ってみた。
それはすでに通常のゴルフのコックピットを知っている我々にとっては、驚くべきことではない。
10.25インチのスクリーンと8.25インチのタッチスクリーンのインフォテインメントのためのデジタル計器が標準で装備されている。
追加料金を払えば、後者は10.25インチスクリーンにすることもでき、ナビゲーションシステムが装備される。
ボタンやスイッチ類のほとんどが8代目ゴルフから取り除かれ、ライトまでもがタッチ面を介して操作されるようになっている。
新しい多機能ステアリングホイールには、ボタンの腕章がずらりと並んでいる。

ヴァリアントは、完全にデジタル化された、ほとんどボタンのないコックピットをゴルフ 8から引き継いでいる。

VW によれば、長さが 6.6cm 増加したことで、主に足元のスペースが改善されたとしている。
後部座席は最大90センチから94センチに拡大する。
最初のシートテストでは、ゴルフエステートはコンパクトカーとしては驚くほどのリアスペースを確保している。
この広さを感じさせるのは、パノラマサンルーフが上向きになっているからだ。
そして、傾斜した窓にもかかわらず、トランクも大きくなっている。
611リットル(先代比6リットル増)で、リアシートを倒せば、1642リットルとなり、ゴルフ7のステーションワゴンよりも22リットル多い。

機能は後でアクティブ化できる
VWは新世代で、ゴルフ ヴァリアントの標準装備を拡充した。つまりそれらは
レーン逸脱警報システム、緊急ブレーキ機能と歩行者検知機能を備えた環境監視アシスタントシステムや新しいターンオフアシスタントシステム、疲労検知機能、電子式デフロックなどが工場出荷時に標準装備されているということでもある。
また、オートエアコン、キーレススタートシステム、Bluetoothインターフェイス、コンフォートシートなどのアメニティも用意されている。
追加料金を払えば、例えばマトリックスLEDやトラベルアシストによる半自律走行なども入手できる。
さらに、一部の機能は後でアクティブにすることもできるようになっている。
これらには、自動距離制御ACC、ハイビームアシスタント、またはWLANホットスポット、音声制御、スマートフォンアプリを統合するApp-Connectなどのインフォテイメント機能が含まれる。

例えば、レーン逸脱警告システムとニューターンオフアシスタントシステムなどが工場出荷時に搭載されている。

200馬力オールトラック
新しいゴルフ ヴァリアント世代には堅牢なオールトラックバージョンも用意されている。
それには、異なるスカート、プラスチック製のパネルを装備し、インテリアにはより強固な素材が採用されている。
悪路用ステーションワゴンはまた、より高い地上高、四輪駆動、より強力なエンジンを提供する。
2リッターTDIは200馬力の滑らかな走りを実現している。
このように装備されたヴァリアント オールトラックは、2トンまで引っ張ることができる。

オールトラックには、より高い地上高、オールラウンドの厚板、および200馬力ディーゼルが兼ね備わっている。

DSG搭載ガソリンエンジン用48ボルトシステム
以前同様、ヴァリアントは、通常のゴルフからほぼすべてのエンジンを取得し、基本的なエンジンのみが不要となった。
したがって、ガソリンエンジンの場合、スペックは、1リッター3気筒(110馬力)で始まり、130と150馬力の2つのパフォーマンスレベルを備えた1.5リッター4気筒エンジンが続く。
全エンジンに6速トランスミッションを標準装備。
7速DSGを選択すると、ガソリンエンジンは、48Vシステムのマイルドハイブリッドとなる。
一方、2リッターディーゼルエンジンは、ダブルSCR 触媒コンバーターと、窒素酸化物の低減を目的としたダブルAdBlueインジェクションを搭載した115馬力と 150馬力の2種類がある。

結論的には、新しいゴルフエステートは、パサートヴァリアントとの距離を大幅に縮めた
と言える。
そして最先端の技術、高品質の素材、後部座席とトランク内の十分なスペースという組み合わせを提供している。
VWが、ゴルフ ヴァリアントがパサート エステートカーの顧客を奪うことをどのように阻止するかはまだ分からないが、興味深い。

まだ日本では、普通のゴルフ8さえ正式発表されていないというのに(いったいいつゴルフ8は日本で発売されるのだろう??)、本国ではGTIがローンチされ、今度はヴァリアントの登場である。
本文にも書いてある通り、内容はゴルフ7の時のヴァリアントモデルを、ゴルフ8に置き換えて設定した、という極めて当たり前かつ、直球勝負な一台である。おそらくエンジンも様々なバリエーションの物が用意されることは間違いないし、オールトラックのようなちょっとSUV的なモデルも時代の中では必須であろう。
本当にここまで大きく、かつ立派で装備も充実している、となると、本当にパサートヴァリアントといったいどちらを買うべきなのか大いに迷うところではあるが、発表が新しい分、今のところはゴルフ8のほうが良いのではないか、というのが個人的な考えである。できればわが国にもディーゼルエンジンのゴルフ8も輸入されて欲しいし、ゴルフ8ヴァリアントにはディーゼルエンジンで、4モーションのようなバージョンがあったら実に実用車としていい感じの一台になりそうである。
一方のパサート、およびパサート ヴァリアントも、おそらく来年から再来年には新型が登場するはずで、そうなるとゴルフ8ヴァリアントとどちらを購入するか再び悩む時期がやってきてしまうが、おそらくパサートはもっと上級に移行するのでないかと言われているし、プラグインハイブリッドモデルも登場するらしいので、ゴルフ8とぶつからないようにと、フォルクスワーゲンもいろいろ考慮しながらラインナップを整理する作戦のようである。

Text: Katharina Berndt
加筆:大林晃平
Photo: Volkswagen AG