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レース界の妖精?はたまた魔女? F3レーサー ソフィア フローシュ

2020年9月7日

ドイツ最速の女性レーサー フローシュの願いはF1参戦

ソフィア フローシュはドイツ最速の女性だ。2020年にはF3とル・マン24時間耐久レースに参戦する。彼女の目標は最終的に、F1にまで上り詰めて、男性を打ち負かすことだ。

モータースポーツにおける女性レーサーは、まだまだエキゾチックな存在だ。それでもソフィア フローシュはF1への飛躍を望んでいる。
そうすることで、彼女は男性や偏見と戦っているのだ。

「レーシングドライバーとしては、速く走らなければならないし、尊敬を得なければならない」と、ミュンヘン出身の19歳女性ドライバーは語る。
「女性としては、数倍ハードな運転をして、オーバーテイクをしなければならないかもしれない。でも、そうすれば男性も同じように尊敬してくれるはずだ。そしてそうすれば、私が速くて、彼らを打ち負かすことができることがわかって、後戻りする必要がなくなるんだ」。

今でも女の子に負けるのが好きな若い男子はいない。
「レース後にチームメイトが私のところに来て、女の子に追い抜かれるのがどれほど酷くて辛いことか知っているかと聞かれたことがあります。でも、昔はむしろ父親がプレッシャーをかけてきて、自分の息子が女の子に追い抜かれるのを嫌がっていました」と、フローシュは笑顔で話す。

ドイツ人の彼女は、女性であることがレーシングドライバーに不利になることはないと確信している。
「女性はF3でもF1でも男性と同じ力に耐えることができる」と彼女は言う。
それでも「他のスポーツではモータースポーツよりもはるかに多くの訓練を受けなければならないのです」とも彼女は言う。

現在、フローシュは、F3に参戦しており、2020年9月におこなわれることが決まったル・マン24時間耐久レースに全女性チームで参戦する予定だ。
しかし、彼女の目標はあくまでもF1参戦であり、遅くとも5年以内には達成したいと考えている。

ロードマップは5年後を見つめて長い距離で設定されている。
「私はF3で1年目を走ります。そして ミハエル シューマッハがそうしたように、フォーミュラ2が2年後に控えています。これも2年の予定です。だから、まだ4~5年はかかるはずです。もちろん、自分の目標は頭の中にあるし、できるだけ早くそこに行きたいと思っていますよ」、彼女は真剣な顔で固く決意を語った。

モータースポーツファン、F1ファンとして、5年後が楽しみだ。

 女性のF1ドライバー?
 とあなたはいぶかし気に思うかもしれないが、1950年代後半に、初のF1ドライバーとなったマリア テレーザ デ フィリッピス(マセラティF1に乗っていた)を筆頭にレラ ロンバルディ、ディビナ ガリカ、デジレ ウイルソン、ジョバンナ アマティといったように、過去結構な数?の女性F1レーサーがいたのである。
だがここ30年くらいはその流れも絶えていたし、久しぶりのF1女性ドライバー登場、という話題は華やかで、なかなか良いのではないか。
特に前述のドライバーとくらべ(大変失礼ながら)、ソフィア フローシュはルックス的にも007ボンドガール的な感じも醸し出していて、悪くない(これまた個人の感想ではありますが)と思う。

それにしても、このビクトリアシークレットのカタログのような写真…。時代は変わったなぁ、とつくづく思う。
再来年くらい、コロナのおさまったサーキットで彼女が大活躍していることを心から祈りたい。

Text: Michael Zeitler, Bianca Garloff
加筆:大林晃平
Photo: Sopia Flörsch/Twitter / S. Flörsch/Instagram / Picture-alliance; Sport 1