アウディのカルトスポーツエステートRS4の25周年限定車「Audi RS4 Edition 25 Years」に初試乗
2024年7月4日
アウディ RS4 Edition 25 Years:アウディ RS4が25周年を迎えた。四半世紀を記念して、アウディはRS4 Edition 25 Yearsを発表。20馬力アップ、250台限定。
「アウディ RS4」は、1999年のデビューから四半世紀にわたって市場に投入され、スポーツワゴンの確固たる地位を保っている。インゴルシュタットに本社を置くアウディは、これを記念して、スポーティなロードマスターに特別モデル、「RS4 Edition 25 Years」をリリースした。
アニバーサリーモデルにふさわしく、「イモライエロー」に塗装されたボディ(ちなみにこれは、B5という製造コードを持つ最初のRS 4へのオマージュである)の下には、多くの新技術が投入されている。
まずはパフォーマンスから。アウディは、2.9リッターV6ツインターボエンジンの出力を20馬力増加し、470馬力に、トルクを600Nmを追加した。それにより、0から100km/hまでの加速は3.7秒。最高速度は300km/hとなる。
アウディ RS4エディション25イヤーズは10mm低い
性能の向上だけでなく、車高も調整されている。エディション25イヤーズの車高は10mm低くなった。それでも足りない場合は特別な工具を使ってさらに10mm下げることができる。
マットブラックの20インチホイールとセミスリックタイヤの追加セットにより、このエクスクルーシブな日常の友をサーキットツールに変身させることができる。残念ながら、マラガ周辺の道路でそのポテンシャルをフルに試すことはできないが、この改造が「RS4」にどのような影響を与えるかを知ることはできる。
その前に、「RS6 パフォーマンス」でおなじみのシートに座ってみよう。ここでも、特別仕様の「RS4」にしかない、ランボルギーニを彷彿とさせるハニカムキルティングが施された装飾的な縫い目が迎えてくれる。ステアリングホイールもスエード張りだが、これは有料オプションだ。
大きな段差には慎重に
最初の数メートルでコーナリングをチェックする。アウディとKWの共同開発で改良されたV4サスペンションは、ゆったりとしているが、しっかりとしている。ローダウンは目立つが、不快ではない。ただし、大きな段差ではショックを吸収できないので、慎重に対処する必要がある。
「RS」らしいスポーツステアリングは、常にドライビングプレジャーを提供し、エステートはきれいにステアリングを切り、全輪駆動はどんなに汚れた路面でも滑りにくい。特にスペイン南部の丘陵地帯にあるタイトなカーブでは、コーナリングが実に楽しく、さらにカーブ出口での力強い加速も素晴らしい!ちなみに、レーストラックを走りたいなら、上記のセミスリックタイヤだけでなく、自分専用のグローブも手にすることができる。
約100kg軽い
パワーアップは、高速道路のスリップロードを走り抜けるときに顕著に現れる。約100kgの軽量化は、アウディがバルクヘッドの断熱材を大幅に削減したことで、V6ツインターボのサウンドがより明瞭に強調されるという副次的な効果もある。
エンジンは美しく唸り、2基のターボチャージャーの口笛が室内でより存在感を増している。存在感が増したが、邪魔になったか?そうではない!オートマチックモードで一般道を走っていれば、ボンネットの下でガソリンエンジンが働いていることに気づく程度で騒々しさはない。
このエクスクルーシブな仕様には、ボディカラーにもよるが、少なくとも142,905ユーロ(約2,430万円)の代金がかかる。「RS4 Edition 25 Years」のカラーは、”ナルドグレー”。”ミトスブラック”を選ぶ人は、143,805ユーロ(約2,445万円)を支払うことになる。鮮やかな「イモライエロー」の特別な「RS-4」の価格は最低でも146,005ユーロ(約2,482万円)。標準的な「RS-4」よりもさらに高くなる。いずれにせよ、わずか250台のうちの1台を所有できればラッキーだ。
結論:
「アウディ RS4」は間違いなくスポーティで速い。25周年記念の特別モデルは、さらに速く、特別なディテールを備えている。もちろん、「RS4 Edition 25 Years」はお買い得ではないが、限定250台という希少性から、特にエンスージアストにアピールするはずだ。
Text: Sebastian Friemel
Photo: Audi