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【動画付き】短い動画付き 初テスト 世界最強2リッターエンジン搭載スポーツSUV メルセデスAMG GLA 45 S

2020年8月18日

メルセデスAMG GLA 45 S: テスト、エンジン、価格

GLA 45 Sは政治的には正しくないが、コーナーで、ストレートで、そして坂道でロケットになる! 現在、世界最強の大容量2リッター4気筒エンジンを搭載するメルセデスAMG GLA 45 S、そんな421馬力のスポーツSUVをテストした。

再び自分自身に問う: AMGとは一体何を意味するか?

そうそう、このシャープなS字カーブの中で、私は再びその意味を思い起こす。
AMGとは「エクストリーム」という意味だということを。
AMGの連中は、勇敢にも、421馬力という信じられないほどのパワーを備えた2リッター4気筒エンジン、8速ダブルクラッチ、可変四輪駆動を兼ね備えた、新しいAMG GLA 45 Sの鍵を私に貸し与えたのだった。
そして今、私はこのコーナーでこのスポーツSUVをかっ飛ばしながら、そして素直に感動する。なんとAMG(エクストリーム)なクルマだ、と。

トルクコントロールがGLA 45 Sの完成度を高める

Aクラスをベースに開発されたメルセデスGLAは、4.44メートルと短い前長ではあるが、第二世代以来、リアにも435から1430リットルというたっぷりとしたラゲッジスペースを備えている。
しかし、それはあなたの知りたいことではないかもしれない。
あなたが知りたいことは、GLA 35には306馬力(充分)、GLA 45には387馬力(ワオ)、45 Sには421馬力(脅威!)というパワーが備わっているということだ。
そして、なぜこのSUVが車高1.59メートルあってもそのように感じられず、なぜこのパワーハウスが1765キロという車重を備えているにもかかわらず軽快な動きを燃せるのか、という理由が知りたいはずだ。
魔法の言葉はトルクコントロール、「トルク配分」がすべてだ。
文字通り瞬時に、駆動トルクは、フロントアクスルとリアアクスル、さらには2つの車輪の間に電気機械的に配分される。

スポーツカーレベルのドライビングパーフォーマンス

その結果、SUVからは決して期待できないような俊敏なハンドリングを実現している。
AMGのスタッフは、GLAをこれほどまでにねじり剛性の高い手榴弾にするためにアップグレードしたのだ。
ボディシェルは補強され、フロントとリアに斜めのブレースを取り付け、エンジンの下のプラスチックカバーの代わりにボルトで固定されたアルミニウムプレートを使用している。
これらすべてがAMG-GLAをソリッドで合成管の高いモデルに仕上げ、私たちの目から驚愕と感動の涙が流れ落ちる。
100km/hまで4.3秒、トップスピードは270km/h、ダブルクラッチは稲妻のようなスピードでシフトし(ステアリングホイールのロッカースイッチでも)、ステアリングは自分よりもさらに次のコーナーを楽しみにしているかのようにダイレクトだ。
そして、あなたは知りたがる。
「そんなにも高性能であることは、かえってあなたを悩ませませんか?」、と。

スポーツSUV: GLA 45 Sは0から100km/hまで4.3秒で加速し、マックス270 km/hで走行できる。

いやいやそんな気もちになった時には、「コンフォート」モードにすれば、すべて解決する。
そうすれば、AMGは、瞬時に普通のGLAに戻り、低燃費でスムーズに走行できるようになる。
真逆な性格と性能を兼ね備えたスポーツSUVの価格は66,642ユーロ(約850万円)からとなっている。

テクニカルデータ: メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+
● エンジン: 4気筒ターボ、フロント横置き ● 排気量: 1991cc ● 最高出力: 421PS@6750pm ● 最大トルク: 500Nm@5000rpm ● 駆動方式: 全輪駆動、8速ダブルクラッチ ● 最高速度: 270km/h ● 0-100km/h加速: 4.3秒 ● 全長×全幅×全高: 4436×2020×1588mm • 乾燥重量: 1765kg • ラゲッジコンパートメント容量: 435~1430リットル ● 燃費: 10.6km/ℓ ● CO2排出量: 214g/km ● 価格: 66,642ユーロ(約850万円)より

結論:
その通り、AMG-GLAは政治的には正しくない。
しかし、どうか我々がこの楽しみを享受することを許してほしい。
シャーシは驚くほど素晴らしく、エンジンは始終怒り狂っている。
唯一エグゾーストサウンドがヘビーでない金属のように聞こえるのが惜しい。
AUTO BILDテストスコア: 2

300馬力とか420馬力といった、一昔前ならばスーパーカーでも持っていなかったパワーをAMG GLAは持っているのだから、速くないわけがないし、いついかなる時でもパワーに不足などあろうはずもない。
どこでいったいそんなパワー使うのだろうとか、GLAのくせに、などと思うことは簡単だが、今やAMGというのは「普通のメルセデスベンツに飽き足らない、高性能バージョン」として、お金に余裕のある人ならば躊躇なく選択するような「高性能グレード」として、どのメルセデスベンツのモデルでも選択できるような時代なのだから、余計な心配などメーカーからしてみたらいい迷惑以外の何物でもないだろう。

もちろん21世紀だから、各種電子デバイスによってさまざまな安全対策も施され、ごく普通に運転していれば破綻をきたすことも、一線を越えて危険な領域に達することも、車が未然に防いでくれる、そういう時代なのである。
だが一点気になることは、GLAのくせに、このAMG 45 Sは1800kgも車重があることで、これはちょっと昔のメルセデスベンツSクラスと同じくらい重い。
メルセデスベンツのラインナップで「最小」のはずのGLAなのに、1800kgの車重とはいささかびっくりすると同時に、420馬力ものパワーに甘えて少しでも無茶をすると、あっという間に常人ではコントロールすることができない挙動に達することも考えられる。
いくら安全デバイス満載であっても物理的限界は超えられないし、パワーがあればあるほど、万が一の時にはどうにもならない状況に達するだろう。ほかの人と違うメルセデスベンツに乗りたい方は、普通のメルセデスベンツ以上に、運転に気を付けて欲しい。

Text: Andrew May
加筆:大林晃平
Photo: Daimler AG