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【クラシック オブ ザ デイ】一貫してエアロダイナミクスにこだわって設計された5代目トヨタ製クーペ セリカ ターボとは?

2024年4月4日

トヨタ セリカ ターボ(TOYOTA CELICA TURBO):トヨタ セリカ ターボは今日でもラリーの手榴弾だ。トヨタは1990年にT18シリーズのセリカ ターボAWDを発表し、ラリーバージョンで成功を祝った。一貫してエアロダイナミクスにこだわって設計されたのが5代目セリカである。

なんというビジュアル展開!「T18」シリーズの「トヨタ セリカ」は、丸みを帯びたデザインで1990年に登場した。批評家たちは最初、このクルマをどう評価すればいいのかわからなかった。

しかし、エアロダイナミクスを追求したこの日本車は、もちろんトヨタ車であり、その信頼性と優れたパフォーマンスで印象づける術を知っていた。モータースポーツでの数多くの成功も、このクーペを支持した。

1989年から1993年まで生産されたT18は、丸みを帯びたモデルである。セリカT18は世界初のコンピューターアクティブサスペンションを搭載していた。
Photo: Werk

エンジンとテクノロジー: 204馬力と全輪駆動のトヨタ スポーツクーペ

1990年にドイツ市場に投入されたエアロダイナミクスを重視した日本モデルは、外観の革新に加えてボンネットの中にも革新があった。エントリーグレードには排気量1.6リッター、最高出力105馬力の新型16バルブエンジンが搭載され、5速ギアボックスとアルミホイールが標準装備された。

トップモデルは「GT 2.0ターボ4WD」で、排気量2リッターで204馬力を発揮する「セリカ ターボAWD」は、ターゲットとなる顧客層から特に高い評価を得た。パワフルなエンジンに加え、このスポーティバージョンには全輪駆動、ビスカスクラッチ、トルセンロック、ABSが採用された。最高速度は230km/hだった。

特別なマイルストーン:「セリカT18」は、世界初のコンピュータ化されたアクティブサスペンションを搭載していた。トヨタアクティブコントロールサスペンションと名付けられたこのサスペンションは、従来のスプリングやスタビライザーを廃し、代わりにセンサー付きの油圧ダンパーを採用した。これにより、コーナリング、加速、ブレーキングなどの走行状況を認識し、車体の横傾斜を減衰させることができた。

伝説のラリーカー

「セリカST185」は、世界中のラリーコースで伝説的な評価を得た。1990年から1994年まで、4年連続でドライバーズ世界チャンピオンを獲得。日本製ラリーカーのドライバーでは、カルロス サインツ、ディディエ オリオール、ユハ カンクネン、ビョルン ワルデガルド、アルミン シュヴァルツらが活躍した。

セリカは世界のラリーコースで力を発揮した。特にカルロス サインツがステアリングを握ったときは・・・。
Photo: Werk

ラリー用のホモロゲーションとして、5,000台の「GT4-RC」が生産された。この特別モデルは、カルロス サインツ リミテッド エディションとしてヨーロッパ大陸に登場した。

そして1994年、ニュージーランド人のロッド ミレンは、850馬力のセリカ ターボ”パイクスピーク”を駆り、伝説的なアメリカンサーキットで13年間の記録を樹立した。これだけでも尊敬に値する!

Text: Lars Hänsch-Petersen