【パンディーナって何?】フィアット パンダの特別モデル「フィアット パンディーナ」登場!
2024年3月24日
Fiat Pandina(フィアット パンディーナ):フィアット パンダの特別モデル。フィアットは、少なくとも2027年までICEのパンダを製造する。デジタルコックピットや改良された安全機能を備えたパンディーナは、これまでで最も先進的で安全なフィアット パンダとなる!
フィアットは7月にBEVの「パンダ」を発表する予定だが、その前に特別モデルを公開し、少なくとも2027年まではICE版「パンダ」をラインナップに残すと発表した!
「フィアット パンダ」は1980年2月29日に発表され、ベストセラーとなった。デザイナーのジョルジェット ジウジアーロがかつて初代「パンダ」をそう呼んだように、「車輪のついた家電製品」は400万台以上生産された。「パンダ」は3世代にわたって合計800万台が販売されている。
イタリアで12年間最も売れた車
また、この小型車がドイツでは、2023年には約7,000台と、ベストセラーではないにしても、イタリアでは状況がまったく異なる。10万台以上を販売した「パンダ」は、過去11年間と同様、昨年もイタリアで断トツのベストセラーとなった。
全長3.65メートルと短いフィアットは、価格性能比の高さで顧客から高く評価されている。手頃な価格のモビリティがますます消えていく時代にあって、「パンダ」は良い手本となる。現在、パンダは13,990ユーロ(約225万円)で販売されている。
フィアットは内燃機関モデルを継続する
このような背景から、フィアットがベストセラーにこだわるのは道理にかなっている。夏から「パンダファミリー」が増え、サルーン、SUV、ピックアップ、そして小型キャンピングカーも計画されていることから、2012年から販売されている「パンダ」の生産は、ナポリ工場でさらに20%増産される。フィアットは内燃機関モデルを継続するのだ。
「パンダ クロス」をベースにした特別モデル「パンディーナ」は、黄色のドアミラーカバーで、一目でそれとわかる。リアの「パンダ」の文字がなくなり、リアドアには「Pandina」の文字が。ハブキャップに描かれた「パンダ」のディテールもチャーミングだ。
インテリアはさらに進化している。アナログ計器の時代は終わり、一部のファンを傷つけることは間違いない。フィアットは2024年に向けて小型車を刷新し、整然とした7インチのデジタルコックピットを採用する。その一環として、ステアリングホイールのボタンも変更された。Apple CarplayとAndroid Autoを含む7インチのインフォテインメントスクリーンは、「パンディーナ」に標準装備される。
大幅に改善された安全装備
従来の4つから6つに変更されたエアバッグ、車線逸脱警告機能、交通標識認識機能、眠気警告機能、ハイビームアシスト機能、自律緊急ブレーキアシスト機能、クルーズコントロール、リアパーキングエイドが追加料金なしで装備される。しかし、フィアットが最も安全な「パンダ」として販売するのは、結局のところ、将来的にこれらの機能を義務化する法律によるものだ。どのような理由であれ、顧客が恩恵を受けることは間違いない。
夏以降、「フィアット パンディーナ」には、おなじみの1.0リッター3気筒マイルドハイブリッド(70馬力)と6速マニュアルギアボックスが設定され、5色のエクステリアカラーが用意される。フィアットは価格について沈黙を守っている。ちなみに「パンダ クロス」は現在16,990ユーロ(約272万円)から販売されている。
これがパンディーナの価格だ
したがって、「パンディーナ」の価格は最大でも18,000~19,000ユーロ(約290~305万円)になりそうだ。その見返りとして、5人乗りの実用的な車、親しみやすい魅力的なデザイン、そして実績のあるテクノロジーを手に入れることができる。また、電気自動車ブームの影響で、「パンダ」のかつてのライバルの中には、もはや販売されていなかったり、販売終了の危機に瀕しているものもある。フィアットはこれまでとは違うやり方で、「パンダ」の生産を継続する!
結論:
厳密に言えば、「フィアット パンディーナ」は12年も前のクルマで、安全装備が少し改良された程度だ。それが気になるか?いや、そんなことはまったくない。なぜなら、(高価な)エレクトロモビリティの時代にあって、「パンディーナ」はまっとうな内燃機関車だからだ!
Text: Jan Götze
Photo: Fiat Automobiles S.p.A.