【クラシックバンの市場分析】ゴッゴモビルって知ってる? シンプルなワンボックスバンがいかに劇的に高価になったか?! 日本車2台を含む!
2024年2月25日
クラシックバンの市場分析:シンプルなコマーシャルバンがいかに劇的に高価になったか!高価なバンを買いたくないなら、キャンピングカーや移動販売車に改造されたクラシックバンを探そう。
「VWバス」は、バンシーンにおける「ポルシェ911」のような存在である。1980年代の「VW T3」世代の「ブリ」でさえ、最高のコンディションであれば2万ユーロ(約320万円)以上で取引されている。他のメーカーのモデルはもっと安いが、見つけるのが難しいことが多い。
「メルセデスMB100」にしろ、「フィアット238」にしろ、そのほとんどは過酷な(現役)生活を送り、錆び穴が大きくなりすぎると人知れず捨てられた。愛好家の年齢に達するまで持ちこたえた数少ない車の多くは、今では整備の遅れやその他の放置に苦しんでいる。レストアは例外である。
どの価格動向が有効か
査定専門会社「クラシックデータ」のマリウス ブルーン氏によれば、現実的な市場価格を導き出す上で問題となるのは、カスタマイズの度合いが高いことだという。多くの車は、プロの手によってカスタマイズされているか、ユーザーのニーズに合わせて改造されている。キャンピングカーへの改造は一般的で、フードトラックや移動販売車、緊急車両として使用されているものもある。ここでいう「公式」価格はあくまで目安であり、最終的な価格は業者と関係者の間で個別に決定される。
ブルーンによれば、現在、3つの傾向が顕著になっているという。第一に、東欧州車が増えている。しかもしばしば劇的に!これは「GDRバン バルカス」にも当てはまり、2017年からなんと80%も値上がりしている(コンディション2: 16200ユーロ=約260万円)。だが、2ストロークエンジンのため扱いは面倒。
第二に、流れ星はほぼない。「フィアット 238」のような短期的な価格高騰は、市場によってすぐに打ち消された。一部の車種は人気がなく、その状態が続いている。
第三に、エンスージアストコミュニティが高齢化しているため、超レアなベテランにとっては難しくなっている。そのため、若い購買層が「ゴッゴモビル トランスポーター」に8万ユーロ(約1,280万円)以上を支払う可能性は今後ますます低くなるだろう。しかし、「ルノー エスタフェット」のように、人気が高まっている車種もある。
クラシックバンの市場分析
Text: Martin Puthz