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もっともパワフルなV8搭載史上最強のマッスルカー ダッジ チャレンジャーSRTスーパーストック登場

2020年7月17日

ダッジ チャレンジャーSRTスーパーストックはクォーターマイルダッシュの新しい王者だ! 新型ダッジ チャレンジャーSRTスーパーストックは加速向上のためにさまざまなマイナーチェンジが施されている。デーモンパーツとともに、タイムハンティングにドラッグダッシュする。最後にクールな動画!

チャレンジャーは決してあきらめない。

市場投入から12年が経過した今でも、ダッジはフラッグシップマッスルカーのパフォーマンスを向上させるための最高の方法と手段を見つけ出している。その最新作がチャレンジャーSRTスーパーストックと呼ばれる、4分の1マイルを走るために特別に設計されたモデルだ。
800馬力以上のパワーを持ち、サスペンションを改良し、無数のドラッグレース用素材を使用して、無敵のマッスルカーを作ることに全力を投じている。スーパーストックは、ヘルキャットレッドアイをベースに、ワイドなボディキットが標準装備されている。ボディを8.9cmワイド化し、ニットー(NITTO)製の315/40ドラッグタイヤを装着した専用18インチホイール用のスペースを確保した。ちなみに、そのホイールだけが「スーパーストック」の特徴で、ロゴやその他の識別マークはない。ホイールの後ろにはブレンボ製の4ピストンキャリパー付きブレーキが減速力を発揮している。

しかし、スーパーストックの本当の仕事はブレーキではなく、加速だ。チャレンジャーのトップモデルは、4分の1マイルをいかに速く走るかということにフォーカスしてすべてが設計開発されているのだ。伝説の6.2リッターV8ヘミエンジン(HEMI)のパワーは10馬力アップして818馬力となり、トルクは959Nmと変わらない。2018年製のダッジ チャレンジャーSRTデーモンも、同じ力を持っているが、レース用ガソリンを使用すれば、さらにパワーが向上し852馬力にもなる。

エアコンで吸気を冷却

さらに性能を高めるために、エアコンは吸気(インテークエア)を冷やすこともできるようになっている。SRTデーモンで導入された、「パワーチラー(Power Chiller)」システムは、スーパーストックにも装着され機能する。8速オートマチックトランスミッションのシフトタイムもわずかながら向上し、スポーツディファレンシャルが後輪にパワーを配分する。ダッジは、0から時速60マイル(97km/h)まで3.25秒で疾走するようになった。この速さはチャレンジャーが基本的に、2002年に生産終了した、メルセデスベンツW210 Eクラスを基本ベースにしていることを考えると恐ろしい。最高速度は270km/hで、ここでの制限要素は、加速のために設計されたタイヤだ。

コンプレッサーは息を呑むたびに音を立てて吠える。伝説のヘミエンジンのHEMIとは半球状の燃焼室の略語だ。

ドラッグストリップ用の新ダンパーチューニング

しかし、ニットー製タイヤは、ドラッグストリップでの新しいトップチャレンジャーを助ける多くの要因の一つに過ぎない。他にも、フロントホイールをロックしてバーンアウトを行い、リアタイヤを暖める「ラインロック」機能や、スタートを助ける「ローンチコントロール」などが備わっている。「トラックモード」では、ビルシュタイン製ショックアブソーバーを修正し、フロントはハードコンプレッションとソフトリバウンド、リアはハードコンプレッションとリバウンドに設定されている。これはすべて最適な発進を確保するためのものだ。また、アクセルペダルを再びオープンにするやいなや、すべてのダンパーがコンプレに切り替わり、走行性を向上させる。このような装備がなされたスーパーストックは、ダッジによれば、10.5秒でクォーターマイル(約402メートル)を通過した後に、211km/hの速度に達するとする。
比較のために言えば、SRTデーモンは、同じ距離を「ほんの」0.6秒速く完了する。

超粘着性のあるニットー製ドラッグタイヤは標準装備だ。ちなみに、SRTデーモンにも標準装備されていた。

限定生産ではないトップモデル

SRTスーパーストックは、2020年夏の終わりから注文が可能で、生産は秋に開始される。ダッジによると、ディーラーへの最初の納入は年末になるという。超凶悪なデーモンとは対照的に、スーパーストックは限定生産モデルではない。ダッジは価格についてはまだ沈黙しているが、米国では、ワイドボディのヘルキャット レッドアイは、7万ユーロ(875万円)弱の価格で入手できることを考えれば、スーパーストックの価格は約80,000ユーロ(約1000万円)と考えるのが現実的だろう。ドイツ(と日本)には、公式には、このダッジは販売されないので、おそらく輸入ルートを介して手に入れるなら12万ユーロ(約1500万円)を下回ることはないだろう。

SRTスーパーストックは、大幅に変更されてはいるものの、視覚的にはシリーズ生産モデルに近いドラッグレーシングクラスに属するマッスルカーだ。
市場投入から12年が経過した今でも、ダッジはフラッグシップマッスルカーの性能を向上させるために力を注いでいる。
新しいチャレンジャーのトップモデルは、SRTスーパーストックと呼ばれる、4分の1マイルを走るために特別に改良されたモデルだ。
800馬力以上の馬力を持ち、サスペンションを改良し、無数のドラッグレースの要素を取り入れたスーパーストックは、ヘルキャット レッドアイをベースに、ワイドボディキットが標準装備されている。
ボディを8.9cmワイド化し、315/40ドラッグタイヤを装着した専用18インチホイールのスペースを確保。ホイールの背後にはブレンボ製の4ピストンキャリパー付きブレーキが装着されている。
4分の1マイルを走るために作られたチャレンジャーのトップモデル。
6.2リッターのV8ヘミエンジンのパワーは10馬力アップして818馬力、トルクは959Nmと変わらない。
0から時速60マイル(97km/h)まで3.25秒で加速。
チャレンジャーは基本的に2002年に生産終了したW210 Eクラスをベースにしている。

以下、フォトギャラリーで、チャレンジャーSRTスーパーストックをたっぷりとお楽しみください。

Text: Moritz Doka
Photo: Fiat Chrysler Automobiles