アウディがフルサイズBEV「Audi SQ8 Sportback e-tron」を日本導入し販売を開始
2024年1月8日
アウディ ジャパンは、フルサイズEVクーペSUV「Audi SQ8 Sportback e-tron」を日本導入、販売を開始した。
Audi SQ8 Sportback e-tronは、より高性能なパワーユニットとquattroによって、ダイナミックな走りを実現するAudi Q8 e-tronのスポーツグレード「Sモデル」で、フロント1基、リヤ2基の合計3基の電気モーターを搭載して、力強くしなやかな走行性能を実現した。最高出力370kW、最大トルク973Nmを達成。0 – 100km/h加速はわずか4.5秒という俊足だ。総電力量114kWh(先代比 +19kWh:正味エネルギー容量106kWh)により余裕ある一充電走行距離482km (先代比 +67 km:WLTCモード)を達成。CHAdeMO規格の150kW急速充電に対応し、短時間で大容量の充電が可能になっている。
フロントモーターの出力はmax157kW、2基のリヤモーターはそれぞれmax138kWの出力を誇り、通常走行時はリヤモーターのみが作動して、素早い加速が必要な場面や滑りやすい路面状況ではフロントモーターのトルクが加わるクワトロシステムを採用。また、リヤモーターは左右独立して制御が可能で、コーナリング時には左右輪のトルクを変えることで旋回性能を向上させる「電動トルクベクタリング機構」が搭載された。
先代モデルに搭載されたバッテリーの製造工程で生まれる電極材の隙間を、スタッキング方式と呼ばれる、折り重ねて配置する方法に見直し、隙間を極力なくすとともに、セル内の化学物質の配合を変更したことにより、バッテリー寸法やモジュール数を変更することなくエネルギー密度が向上、バッテリー容量の増加につながった。
Audi SQ8 Sportback e-tronのエクステリアは、標準モデルよりホイールアーチを拡大するとともに、Sモデル専用デザインの前後バンパーや5Vスポークデザインの20インチアルミホイールなどの採用によりダイナミックさを強調。また、シルバーのフロントバンパーリップ、シングルフレーム、ドアインサート、ディフューザー、ミラーハウジングがSモデルのスポーティな個性を印象付けている。
インテリアは精悍なブラックを基調としており、ダイヤモンドステッチを施したSロゴ付きバルコナレザースポーツシート、マットブラッシュトアルミニウム ダークのデコラティブパネル、S専用ビューを備えたバーチャルコックピットプラスほか、Bang & Olufsen 3Dサウンドシステム(16スピーカー)、パワークロージングドアなどを標準採用して「Sモデル」ならではの演出がされている。
モデル | 電気モーター | バッテリー総容量 | 駆動方式 | ステアリング | 車両本体価格(税込) |
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Audi SQ8 Sportback e-tron | 電気モーター×3 370kW 973Nm | 114kWh | quattro | 右 | 14,920,000円 |
アウディの電動化戦略
ドイツ本社AUDI AGは、電動化戦略Vorsprung 2030で、明確なロードマップを策定しており、2026年以降に新たに発表するニューモデルは全て電気自動車とし、2033年以降は全モデルの販売を電気自動車とする計画を発表している。また、車両生産工場のカーボンニュートラル化を同時に進めており、2025年までに全てのアウディの工場をカーボンニュートラルにすることを計画しており、Audi Q8 e-tron / SQ8 e-tronが生産されるベルギーのブリュッセル工場では、既に工場で使用する電力を2012年にグリーン電力に切り替え完了、工場敷地内に地域最大級の太陽光発電システムを設置することで、持続可能なエネルギーを供給している。
アウディ ジャパンは、ポルシェ ジャパン、フォルクスワーゲン ジャパンと共に「プレミアム チャージング アライアンス(Premium Charging Alliance)」として、急速充電サービスを拡大しており、全国のアウディe-tron店86店舗に既に設置されている50kW-90kW急速充電器を150kW急速充電器へアップグレードを進めて、電気自動車がさらに便利に使える環境整備を行っている。
Text:アウトビルトジャパン
Photo:アウディ ジャパン