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ラリースペシャルモデル「プジョー208ラリー」登場!これは伝説のプジョー205ターボ16へのトリビュートだ

2023年12月26日

プジョー208ラリー:伝説のプジョー205ターボ16から40年、スイスのディーラーが伝説のラリーモデルを復活させる。これが208ラリーだ!

ホットハッチといえば、フランス車に勝てるクルマはない!速くて楽しい小型車といえば、フランスは何十年もの間、最先端を走ってきた。ルノー5ターボ、ルノー・クリオ・ウィリアムズ、プジョー205GTiといった魅力的なクラシックカーをはじめ、最も伝説的なホットハッチのいくつかはフランスから生まれている。

しかし、最近はすっかり静かになっている。ルノーはスポーツ部門を廃止し、プジョーでは伝説的なGTiの略称も消滅して久しい。しかし今、再びスポーティなプジョーが登場した。厳密に言えば、それはプジョーのものではないのだが。208ラリーである!

208ラリーでは、さりげないラリーストライプとフェードストライプがあれば十分だ。
Photo: GARAGES HOTZ SA

ラリーモンスター、「プジョー205ターボ16」がグループBでセンセーションを巻き起こしてから40年、スイスのディーラーがラリーの略称を復活させた。80年代から90年代にかけて、この接尾辞はプジョーの特にスパルタンなスポーツモデルを表していた。1988年から1990年にかけて販売されたが、ドイツでは正規販売されなかった「205ラリー」は特に有名である。1.3リッター4気筒エンジンから101馬力を発揮し、790kgという軽量化を実現した。

ホワイトスチールホイール、プジョースポールカラー、ボディカラーのホイールアーチライニングが施され、特別なラリーモデルが完成した。
Photo: GARAGES HOTZ SA

ワークス仕様の「205ラリー」には、ホワイトのスチールホイールが装着されていた。このルックは1993年に登場した「106ラリーS1(ブラックとレッドもあり)」でも踏襲されたが、その後、ラリーモデルは姿を消し、今に至る。

ラリーの略称が復活

「プジョー208ラリー」で、紛れもない外観が復活した。この特別モデルはプジョーの公式プロジェクトではないにもかかわらず、愛好家の間で絶大な人気を博している。

プジョー106ラリーは30年前に登場した。新しい特別モデルは、そのデザインの一部を再び取り入れたものである。
Photo: Peugeot

プジョーが提供しないなら、自分でやるしかない」というモットーに忠実に、トラヴァースにあるスイスのディーラー「Garages Hotz」は、独自の「208ラリー」をデザインし、小さなシリーズとして販売している。

この時点では、主観的なコメントが許されなければならない。「208ラリー」を見ると、「205ラリー」や「106ラリー」のスピリットが随所に感じられる。

比較のためのオリジナル。プジョー208ラリーは205ラリーによく似ている。
Photo: Angelika Emmerling

ホワイトのペイントワークから始まり、車両と同色にペイントされたホイールアーチライニング(それ以外はブラック)、ドア、フロント、リアの控えめなプジョースポールカラー。Cピラーにオリジナルと同様の書体で描かれた「208 Rallye」の文字や、ウィンドスクリーンに施された「プジョー タルボ スポーツ」のストライプなどの小さなディテールも、細部へのこだわりの証だ。

タイポグラフィはオリジナルを模している。Cピラーの位置もまったく同じ。
Photo: GARAGES HOTZ SA

名誉のポイント: もちろん、「208ラリー」にもホワイトスチールホイールが装着されている。ただし、25年後には14インチではなく16インチになっている。全長4.06メートルの「208ラリー」は、余計な装飾を省き、基本思想はオリジナルに近い。

208ラリーにはパワーがない

残念なことに、ひとつだけ欠点がある。先代モデルとは異なり、「208ラリー」は残念ながらサラブレッドスポーツカーではない。101馬力しかないのだ。1988年当時の「205ラリー」は、これと同等のパワーを持っていた。

現在注文可能

とはいえ、208 Rallyeは、ドライビングの楽しさと個性を適正な価格で提供するという、残念ながら最近ではあまりに珍しくなってしまったアプローチに従っている。標準化されたスモールカーとは一線を画したいなら、「Garages Hotz」の「208ラリー」を約25,700ユーロ(約410万円)で予約注文することができる。ほぼ同じような価格であれば、オリジナルの「205ラリー」も代替車として入手可能である。

結論:
愛情を込めて実現された素晴らしいアイデアだ。私は「プジョー208ラリー」のファンである。標準化とエレクトロモビリティの時代において、このようなプロジェクトはガソリンマニアにとって恩恵である。小さなフレンチマンにもう少しパワーがあれば・・・!

Text: Jan Götze