【クラシック オブ ザ デイ】「メルセデス・ベンツ 190E 2.6」Sクラスの6気筒エンジンはメルセデス190Eを4ドアグランツーリスモに変えた!
2023年11月26日
メルセデス 190E 2.6:このベビーベンツは兄弟たちとは一線を画す。Sクラスの6気筒エンジンがメルセデス190Eを4ドアGT(グランツーリスモ)に変えた!クラシック オブ ザ デイ。
「メルセデス190E」は、その品質の高さ、優れた運動性能、そして何よりもそのナンセンスな性格によって、伝説となった。
「Sクラス」に搭載された2.6リッター6気筒エンジン(M103)が搭載されたベビーベンツは最高出力166馬力を発揮する快適なグランツーリスモとなった。
直列6気筒エンジンが静かな音を立ててベンツを前進させる
外観からは、ボンネットの下に大きなエンジンが搭載されていることを示すディテールはごくわずかだ。それは、トランクリッドの「2.6」のバッジだ。ボンネットを開けると、「意外なほどに6気筒が自然に納まっている」ことに驚く。AUTO BILD誌のテスターたちは、直6エンジンを搭載したベビーベンツの第一印象をそう表現した。
しかし、よく見るとエンジンがラジエーターグリルに触れそうなほどで、リアではバルクヘッドに届きそうなほどだ。ダイナミックなドライバーは当初、フロントアクスルにこれだけのエンジンが載っているのだから、トップヘビーで重いアンダーステアを予想していたのは明らかだ。しかし、それは間違いだった!「190E 2.6」は重量増を感じさせず、コーナーを簡単かつ正確に旋回する。
我々のテストでは、スムーズな変速のオートマチックトランスミッションと組み合わされ、静かにうなる直列6気筒エンジンが220Nmのトルクでベビーベンツを引っ張った。
穏やかにストロークさせた「2.6」は、10リッターを下回る平均燃費(10km/ℓ以上)でドライバーに報いるが、鞭を入れれば、即座に70リットルの燃料タンクは空っぽになる。
190の見慣れたインテリアは、その特別なステータスを隠している
「190E 2.6」は、その特別なステータスをインテリアでもひけらかさない。すべてのベビーベンツがそうであるように、見慣れたアーキテクチャーと、兄たちに比べて遜色のない質の高い素材の組み合わせが「190」クラスなのだ。
しかし、大人しい性格のベビーベンツにモアパワーを求める人は少なくなく、「W201 2.6」はおおいに歓迎された。
結論:
「6気筒190」はフツーの190に飽き足らない通好みのメルセデス。しかも、これがただのベビーベンツではないことは、目利きにしかわからない。素晴らしい!
Text: Lars Hänsch-Petersen