【F1第19戦アメリカGP 決勝】ルクレール失格!角田がファステストラップを記録!フェルスタッペンは通算50勝!
2023年10月23日
角田裕毅(アルファタウリ)がファステストラップを記録。中島悟、小林可夢偉に続く日本人3人目のファステストラップ記録者となった。レースはマックス フェルスタッペンが50回目のF1勝利を収めた。
誰もフェルスタッペンを止めることはできないのか?
フェルスタッペンは6番グリッドからスタートしてレースの半分28周目に首位に立つと、一時ハミルトンに2秒差まで迫られるも、そのまま後続を寄せ付けずトップでチェッカーを受けた。これで作シーズンに並ぶシーズン最多15勝、F1グランプリ通算50勝目を飾った。F1グランプリ通算50勝は史上4人目だ。
ハミルトンとルクレールは失格
ルイス ハミルトンとシャルル ルクレールは、レース後の車検でスキッドブロックの過度の磨耗によりF1の技術規定に適合していなかったとして失格となった。2位でチェッカーを受けたハミルトンには大きな打撃となった。
最高のポジションからスタートしたルクレールは、そのスタートダッシュに失敗、サインツにも抜かれて6位でフィニッシュした。好調のノリスにもフェルスタッペンを止めることはできなかった。
ハミルトンはレース終了7周前の49周目にノリスをパスしてフェルスタッペンを抜きにかかるも、調子を取り戻した元ワールドチャンピオンをもってしてもフェルスタッペンに本格的な攻撃を仕掛けるにはもはや手遅れ。レッドブルのスターはメルセデスのスターより2.2秒早くゴールラインを通過した。レース後のインタビューでフェルスタッペンは、メルセデスの戦略次第では負けていたかもしれないと語っている。
「50回目の優勝を達成できたのは信じられない。もちろんそれをとても誇りに思う」とフェルスタッペンは勝利後歓声を上げた。 しかし、このオランダ人選手は、これがのんびりした日曜日の散歩ではないことをコックピットから生で世界中のファンに見せている。最初に彼はブレーキについて何度も文句を言い、次に、レースエンジニアがレースで競争相手までの距離を不快に教えたため、レースエンジニアと対峙することがあった。
とは言え、罵倒するフェルスタッペンでも速いフェルスタッペンなのだ。ゴールすると、世界チャンピオンは再び笑顔を見せた。「グリッドが6位で、レース全体を通してブレーキの問題に悩まされ、昨日と同じフィーリングを持てなかったが、今日はより厳しいレースだったことが分かる。 最後にはまた僅差だった」とフェルスタッペンはコメントした。
2位でチェッカーを受けたハミルトンにとっては、またしても競争には十分ではなかった。「マックスは強すぎた。彼に追いついたが、まだ数周が必要だった」とレース終了直後にハミルトンは語った。「素晴らしいよ。アップグレードの調子も良く、チームがいい仕事をしてくれた」ハミルトンは結果に満足している。
ノリスはグランプリ初勝利が見えただけに残念だが、F1で100戦目のレースで3位チェッカーを受けた。「最初はうまくコントロールできたが、今日は十分ではなかった。まだ調子が悪い。でも、この結果には満足している。良いレースでした。課題は見えていて、追いつくにはあと少しのステップが必要なだけです」と語った。
ルクレールに関して言えば、ポールポジションからスタートしたにもかかわらず優勝争いをすることすらできなかった。サインツにも抜かれ、2台目のレッドブルに引き離されるだけだった。
2023年F1第19戦アメリカGP決勝結果(10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ)- レッドブル 1時間35分21秒362
2位 ランド ノリス(イギリス)- マクラーレン +10.730秒
3位 カルロス サインツJr(スペイン)- フェラーリ +15.134秒
4位 セルジオ ペレス(メキシコ)- メルセデス +18.460秒
5位 ジョージ ラッセル(イギリス)- メルセデス +24.999秒
6位 ピエール ガスリー(フランス)- アルピーヌ +47.996秒
7位 ランス ストロール(カナダ)- アストンマーティン +48.696秒
8位 角田裕毅(日本)- アルファタウリ +1分14.385秒
9位 アレクサンダー アルボン(タイ)- ウィリアムズ +1分26.714秒
10位 ローガン・サージェント(アメリカ)- ウィリアムズ +1分27.998秒
ドライバーズランキング(全19戦終了時点の順位 第10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ)- レッドブル 466ポイント
2位 セルジオ ペレス(メキシコ)- レッドブル 240ポイント
3位 ルイス ハミルトン(イギリス)- メルセデス 201ポイント
4位 フェルナンド アロンソ(スペイン)- アストンマーティン 183ポイント
5位 カルロス サインツJr(スペイン)-フェラーリ 171ポイント
6位 ランド ノリス(イギリス)- マクラーレン 159ポイント
7位 シャルル ルクレール(モナコ)- フェラーリ 151ポイント
8位 ジョージ ラッセル(イギリス)- メルセデス 143ポイント
9位 オスカー ピアストリ(オーストラリア)- マクラーレン 83ポイント
10位 ピエール ガスリー(フランス)- アルピーヌ 56ポイント
コンストラクターズランキング(全19戦終了時点の順位)
1位 レッドブル 706ポイント
2位 メルセデス 344ポイント
3位 フェラーリ 322ポイント
4位 マクラーレン 242ポイント
5位 アストンマーティン 236ポイント
6位 アルピーヌ 100ポイント
7位 ウィリアムズ 26ポイント
8位 アルファロメオ 16ポイント
9位 ハース 12ポイント
10位 アルファタウリ 10ポイント
Text:Frederik Hackbarth