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【この190なんぼ?アゲイン】ニキ ラウダの駆ったメルセデス190がオークションに その驚きの推定落札価格とは?

2023年10月11日

続報!ニキ ラウダのメルセデス190 E 2.3-16(1984)がオークションにかけられる。ニキ ラウダのメルセデス190がオークションに出品される。ニキ ラウダがドライブしたメルセデス190 E 2.3-16は、レーシングトリムで売りに出された唯一の個体だ。現在、この190はオークションに出品され、とんでもない価格で取引されようとしている!

「メルセデス190」が50万ユーロ(約8,000万円)超え?信じられないような話だが、「メルセデス190 E 2.5-16エボリューションII」が40万ユーロ(約6,400万円)から50万ユーロ(約8,000万円)で取引されるのは、もはや例外ではない。1984年のニュルブルクリンク オープニングレースで、ニキ ラウダ自身がドライブしたモデルを除けば、「190 E 2.3-16」はもっと安い。

フロントドアとフロントガラスにはラウダのレタリング、リアにはスタートナンバーの「18」。「スモークシルバー」カラーの「190 E」は、ニキ ラウダがドライブしたオリジナルカーである。レビュー: 1984年5月12日、ニュルブルクリンクグランプリサーキットのオープンを記念して、メルセデスは、”レース・オブ・チャンピオンズ”として知られる名誉あるニュルブルクリンク オープニングレースを開催した。

まだ慣らし運転しかしていない? 39年の時を経て、190のタコメーターはまだ32,794kmしか走っていない。

12周にわたって、多くの元F1チャンピオンや未来のF1ワールドチャンピオンを含む豪華なスタート集団が熾烈な優勝争いを繰り広げた。参加者の中には、アラン プロスト、アイルトン セナ、カルロス ロイテマン、サー スターリング モス、ジェームス ハント、ケケ ロズベルグ、そしてニキ ラウダも含まれていた。

190 Eを改造

ショーレースのハイライトは、全ドライバーが同一のマシンで対決したことだ。そのために、20台の新車「メルセデス190 E 2.3-16(スモークシルバー×10台、ブルーブラックメタリック×10台)」がメルセデスによってレース用に特別に改造された。

オリジナルの状態: 2017年、190E 2.3-16はメルセデス・ベンツ・クラシックによってレストアされた。

新しいエキゾーストシステム、15ミリのローダウン、ショートギアレシオ、フロントアクスルの4ピストンブレーキキャリパー、小型ステアリングホイール、クイックリリースファスナー付きボンネット、ピレリP7タイヤ付きワイドホイールなどの改造が施された。インテリアもレース用に準備され、フルケージに加え、6点式ハーネス付きのレカロ製バケットシートと消火器も装備された。

記録によると、「190」はおそらく標準の16バルブ185馬力エンジン(キャットバージョンは170馬力)でスタートしだが、20台(プラス予備1台)はすべて同じコンディションだった。

土砂降りの雨の中、ポールポジションからレースをスタートしたプロストだったが、第4コーナーでエリオ デ アンジェリスに突っ込まれる。3周目にはセナが野心的なオーバーテイクでギャップを広げ、プロストをコースアウトに追い込んだ。そのすぐ後ろにいたのがニキ ラウダだった。

セナがラウダを抑えて優勝

その後8周にわたって、当時ルーキーだったセナと、2度のF1チャンピオンに輝いたラウダが激しいバトルを展開。結局、セナがラウダに1.58秒差をつけて優勝した。

再会: 2016年、ラウダと”彼の”190 Eが再会した。この日、ワールドチャンピオンはルーフにサインをした。

レースの直後、「190 E」は標準的な状態に修復され、中古車として特に優良な顧客に販売された。1位となったセナと、ラウダの2台の「2.3-16」を除いた全車がそうなった。セナの個体はメルセデス・ミュージアムに寄贈され、ラウダの190はレーシングトリムのままで販売された唯一の個体である。

1984年以来、この特別な「190 E」の歴史は一貫して記録されてきた。1984年4月、「190 E」はメルセデスによって新規登録された。1985年2月、ベンツはヨッヘン ホーリーに売却され、わずか6ヶ月後に再び所有者が変わった。彼はこの車をマンハイムで登録したが、やがてウィーンのコレクターに売却した。

フルレーシングトリム: この写真では、6点式シートベルト付きのバケットシートとロールケージがはっきりと見える。

2016年10月、ラウダと”彼の”190との再会があり、その際にワールドチャンピオンがルーフにサインをした。2017年、メルセデス・ベンツ・クラシックで大規模な修復が行われた後、イセリ コレクションの所有となり、セナの姉妹車とともに、「2.3-16」が何度か展示された。

推定落札価格: 42万(約6,700万円)~52万ユーロ(8,300万円)

ニキ ラウダのオリジナルカーが、9月15日に開催されるサンモリッツオークションの一環として、RMサザビーズのオークションに出品されていた。驚くなかれ、この歴史的価値のある「190」は決して掘り出し物ではない。推定落札価格は42万から52万ユーロ(約6,700万円から8,300万円)相当、あるいはその以上の値が付くかもしれず、ニキ ラウダが乗っていた「190エボII」の価格よりもさらに高い。

Text: Jan Götze
Photo: Federico Vecchio / Courtesy of RM Sotheby’s

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