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【動画付き】面白ネタ 動画+迫力のエンジンサウンド付き 300馬力超ポルシェエンジンを搭載したフォルクスワーゲン 

2020年6月14日

VWタイプ3 1600L: 911ボクサーエンジンを搭載したこのVWは技術的にはポルシェだ!

このVWタイプ3のボディの下にはポルシェが在る。リアボンネットの下には300馬力以上の911ボクサーエンジン、そしてシャシーとブレーキは新品だ。はたして、その値段は?

VWタイプ3(1961-1973)は、シンプルなオールドタイマーとして、ファンや愛好家からはからは好意的に評価されている。
しかし、ポルシェエンジンを搭載したこの一台は、おっとりとした1600Lを300馬力以上のスポーツカーに変身させている。
オークションハウス、「Bid a Classics」は、”ガルフブルー”のこの究極のタイプ3を今年の1月、オークションにかけ無事に売却された。オークションでは、売り手と買い手の間で購入価格を公表しないことに合意したものの、結局、購入価格は6桁ユーロ台であったことが判明した。

ポルシェ911(964)のエンジン

何よりも気になるのは、そのエンジンだが、オリジナルの古典的な1600Lには、基本的にビートルと共通の空冷水平対向4気筒ガソリンエンジンが搭載されていた。そのオリジナルモデルのタイプ3はおだやかに親しみやすい、どんなドライバーにも予測可能なやさしいパフォーマンスを見せた。したがって、リアに搭載されたオリジナルモデルのボクサーエンジンは、ドラマチックなダイナミクスを提供するわけではない。
そこで、チューナーの、「Das Triebwerk dtw Germany」は、1600 Lのエンジンをポルシェ911(964シリーズ)の3.6リッターボクサーに載せ替えたのだった。このエンジンを搭載するために、リアエリアのボディワークは非常に精巧に作り直されている。さらにブレーキシステムもポルシェ964 C2のものを使用している。
2ドアのシャシーは、ビルシュタイン製コンポーネントで再構築された。オリジナルシリーズモデルとは対照的に、リアアクスルは特別に作られたアルミベアリングでシャシーに固定されていて、カップブレースはリアアクスルの全方向に取り付けられている。LED式フロントヘッドライトが現代的な照明提供し、クラシックなフクスフェルゲ性ホイールがタイプ3スポーツカーの内面的な価値観を外側にも伝えている。

新しい心臓。ポルシェ911(964)の3.6リッターボクサーは、300馬力以上にトリミングされている。

13万ユーロ(約1560万円)の価値があるリビルド

ダッシュボードにエレガントに組み込まれた3つの丸い計器、低いシートポジション、きれいにカチッと音がして簡単にギアを通過するセンターギアシフトなどのおかげで、シンプルでベーシックなオリジナル1600Lでも、スポーツクーペのような雰囲気を味わうことができる。なかなかクラシカルで上品でありながらスポーティーで良い雰囲気だ。
しかし、オークションに出品されたモデルのインテリアは、まったく新しい姿を備えていた。クラシックなレカロスポーツシートは、ポルシェタータンとブラックナッパレザーで覆われている。おまけにレトロなデザインのサブウーファーを含む”Dr. Boom”製の音楽システムも搭載されている。なかなかクラシカルでありながら、スポーティーでもあり良い感じの室内に仕上がっている。
この300馬力超タイプ3スポーツクーペは、ラリー界のレジェンド、ヴァルター ローレル氏によって、完成後初の試乗がおこなわれ、彼からは凄いとの評価を得ることができた。
その価値は13万ユーロ(約1560万円)と推定されるこの車は、2020年1月26日に「Bid a Classics」を通じてオークションにかけられ、落札された。落札主や落札価格に関しては公表されていない。

クールでクラシックなレカロのスポーツシートは、ポルシェタータンとブラックナッパレザーで覆われていて、全体的にとっても良い雰囲気である。
シックでシンプルなオールドタイマーが300馬力超スポーツカーへ変身。リアにはポルシェ911(964シリーズ)の3.6リッターボクサーを搭載。LEDフロントヘッドライトが現代的な照明を提供している。
その911のエンジンを搭載するために、リアエリアのボディワークを精巧に作り直す必要があった。
ポルシェ964 C2のブレーキシステムが搭載されている。リアアクスルは特別に作られたアルミベアリングでシャシーに取り付けられている。
ポルシェのホイールにポルシェのブレーキキャリパー。見た目も含めて超クールだ。

Text: Matthias Techau
Photo: Jan Bürgermeister