【動画付き】え? M2がラインナップから消える? BMW の”駆けぬける歓び”モデルの悲劇
2020年5月31日
でもかすかな希望の光が… BMW M2 CSとM2コンペティションの運命やいかに
BMWはM2 CSとM2コンペティションを段階的に廃止へ。BMW M2の終わりは近い。M2は、BMWらしい本当に素敵なモデルである。しかし、それももうすぐ終わり、コンパクトロケットは早々に生産終了となる予定だ。
だが、その一方でかすかな希望の光も見える!
BMW M2ほど、ブランドスローガンである”駆けぬける歓び “を体現しているクルマは、現在のBMWモデルの中にはないのではないだろうか。
2シリーズのコンパクトなボディに移植されたM4からのパワーユニットとアクスル。これ以上のコンビネーションはありえない。そして2016年以来、コンパクトロケットはコアなファンから熱狂的に支持され購入されている。
しかし、もしあなたが欲しいと思うなら急がねばならない。
BMWはM2コンペティションとM2 CSは、2020年秋までにヨーロッパでの販売を終了するとのことだからだ。
その理由は、当然のことながら、より厳しくなる排出規制と騒音規制にある。
限定バージョンの450馬力M2 CSは、もともと2020年秋までで、410馬力の標準モデルであるM2コンペティションは、2021年まで生産されることになっていた。
しかし、排出ガス規制の強化は今、BMWの作業にストップをかけようとしている。
M3とM4が段階的に廃止された後、M2は、BMWにとって由緒あるS55ツインターボ直列6気筒を採用する最後のBMWとなる。
経済的な観点から言えば、数ヶ月の間に、欧州の新排出ガス規制にエンジンを適応させることは無意味だろう。
次のM2も楽しみなピュアドライビングマシーンだ
だがこの楽しいBMWコンパクトロケットは、ありがたいことにヨーロッパ以外の他の市場では引き続き販売されることになっている。しかし、G42と名付けられた2シリーズクーペの新エディションが早ければ2021年に発売されるため、それも長くはないだろう。
そしてG42 2シリーズベースのM2 の後継者は、約1年後に続誕生するものと思われる。おそらく新しいM3とM4同様、約420馬力のパフォーマンスでマニュアルトランスミッションも引き続き利用可能なはずだ。
次期型M2もまた、本当に楽しいドライビングマシーンとして進化して登場することを信じている。
Text: Moritz Doka