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【え?】レッカー詐欺って何? ドイツで発生している警察の助けを借りた厚かましい新たな車乗っ取り詐欺とは?

2023年7月15日

警察の助けを借りた悪質巧妙なレッカー詐欺。ご用心!あなたはまだこの犯罪詐欺を知らない。犯罪者は常に新しいことを考え出す。今度は、警察の手まで借りた厚かましい「車乗っ取り詐欺」だ。

犯罪者は常に新しい方法や手段を考え出す。ベルリンでは、車が悪質かつ巧妙な手口によってハイジャックされた。

レッカー会社である「Yana GmbH」が、合法的な命令なしに車を移動させたのだ。関係する車の所有者はその後、車の解放を求める金銭の要求を受け、なかには高額なものもあった。

警察の広報担当者が我々に語ったところによると、同社は6月のわずか1週間に合計58台の車を移動させていたため、被害は甚大だった。

476ユーロ(約7万円)の違約金

その都度、同社は最低476ユーロ(約7万円)の手数料を要求した。長期保存した場合には、最大で28,000ユーロ(約430万円)近くになる。報告書によれば、民間のレッカー業者も珍しくないため、実際に請求に応じた車の所有者もいたようだ。例えば、スーパーマーケットに車が違法駐車されている場合などである。

さらに、警察も知らず知らずのうちに手を貸していた

というのも、所有者は警察が関与していると勘違いするからだ。なぜなら、レッカー会社は警察中央の「情報追跡センター」に登録しており、車の所有者は警察を通じて自分の車が今どこにあるのかを知ることができるからだ。

スーパーマーケットはしばしば民間のレッカー会社を雇う。
Photo: dpa

問題は、警察の「情報追跡センター」で、レッカー移動が合法的であったかどうかのチェックは行われていないことだ。警察の広報担当者は言う。「私たちの斡旋では、車の所有者がより早く車を見つけられるようにするための善意のサービスに過ぎません」。

報告書によると、警察は「Yana GmbH」の電話番号を伝え、被害に遭った人々が同社に連絡できるようにした。

警察への信頼

ある被害者の報告によると、その後、連絡はWhatsAppを通じてのみ行われるようになった。高額な請求に疑念を抱いたが、とにかく支払った。「結局のところ、それは警察を通して行われたことであり、それまで私は警察を非常に信頼していた」と彼は語った。

一方、警察は36歳の女を主犯格として特定し検挙した。彼女は他の5人の男たちとともに「Yana GmbH」を経営し、今回の犯罪をおこなったとされる。

警察からのアドバイス: 車の運転手として、レッカー会社からの高額な金銭の要求には批判的に疑問を持つべきである。不明な点があれば、まず警察に相談すること。そのため、当局は現在、独自のセキュリティギャップをどのように埋めることができるか検討したいと考えている。「お金で解決しようとせず、なぜレッカーされたのかを明確にするべきで、不審な点が少しでもあれば、すぐ警察に連絡すべきです」と、件の警察広報担当者は言う。彼らは今、このようなケースに敏感になっている。

Text: Andreas Reiners