【動画付き】え?あの貴重なレーシングマシンまで… クラッシュシーン@グッドウッドヒルクライム 458GT2、GT-Rニスモ他
2020年5月21日
さすがに世の中、どんなシチュエーションでもトラブルはつきものなのである。グッドウッドフェスティバルオブスピードでおこなわれたヒルクライムからのクラッシュシーン。グッドウッドで、フェラーリ 458 GT2やフォード RS 200といった高価なレースオールディーズが干し草の束の中に突っ込んだ。だが、これでイベントが中止になったり、次回の開催時に勢いが劣ったりなどということがないところが、欧米のこの種のイベントのすごいところだ。まさに大人の、そして自分自身に責任をもちながら心から楽しむ時間、ということの証なのである。動画で見るフェスティバルオブスピードの最も壮観なクラッシュシーン集をお届けする。
グッドウッドで開催されるフェスティバルオブスピードでは、レーサーたちは、希少で高価なクラシックカーでさえもハードに操って走る。これこそが、イングランド南部のカーフェスティバルを特別なものにしているのだが、時にはクラシックカーファンの目に涙を誘うようなダメージを与えることもある。
たとえば、2017年にモレコムカーブから飛び出し、Gfkボディの一部を失ったイギリスラリー界のレジェンド、パット ドーランのフォードRS200「ロージー」がそうだ。
クラッシュシーンその1
フォードRS 200
クラッシュシーンその2
フェラーリ458 GT2
このフェラーリ458 GT2もモレコムカーブに向かって突っ走った際に、ブレーキが効かなくなってしまったのか、その勢いを抑えることはできなかった。
クラッシュシーンその3
マツダ767b
2015年には、群馬県でメンテナンスガレージを経営する星野仙治氏が1989年のルマンで7位入賞を果たした767bを、これまた、モレコムカーブで干し草の中に突っ込んで大破させた。
クラッシュシーンその4
ニッサンGT-Rニスモ
2014年のグッドウッドでは、スコットランド出身の元オリンピック選手、クリス ホイも不運に見舞われた。彼は既存の日産GT-Rニスモ2台のうちの1台を猛烈な勢いでクラッシュ、干し草の俵に穴を開けてしまったのだ。その車は彼のテイクオフを現場で見ていた上司のものだった。
クラッシュシーンその5
ジウジアーロ パルクール
そして、またしてもモレコムカーブ。2013年には、550馬力ランボルギーニエンジンを搭載したワンオフのスタディモデル、ジウジアーロ パルクールがコントロールを失い、グッドウッドヒルクライムの最も悪名高いコーナーへ飛び込んだ。
クラッシュシーンその6
ジャガーXJ220マルティニGT
この希少なジャガーXJ220マルティニGTのドライバーは、その他の事故に比べるとラッキーだったようだ。このホットなスーパーキャットは目を見張るようなターンを演じたが、干し草に軽く触れただけで、走行することさえできた。
クラッシュシーンその7
シボレー コルベット
盛大にクラッシュしたが、幸運なことにドライバーもコドライバーもショックこそ受けたものの無傷だった。
クラッシュシーンその8
トヨタ タコーマ
ニュージーランドのオフロード界のレジェンド、ロッド ミレンは、2012年にグッドウッドでヒルクライム中に彼のトヨタ タコーマを破壊したが、幸運にも彼自身は無傷だった。
Text: Lars Hänsch-Petersen