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初代ランドローバー・ディフェンダーが蘇る ランドローバー・クラシック「CLASSIC DEFENDER WORKS V8 ISLAY EDITION」を発表

2023年5月17日

ランドローバー・クラシックは「CLASSIC DEFENDER WORKS V8 ISLAY EDITION」を発表した。生産台数は「90」「110」合わせて世界限定30台。

イギリスのコベントリーにあるジャガー・ランドローバー・クラシックは初代ランディをベースに「CLASSIC DEFENDER WORKS V8」を製作しているが、その限定クラシックモデルが「ISLAY EDITION」だ。

パワートレイン、ブレーキがアップデートされることからレストモッドと言える。

このモデルは、ローバー・カー・カンパニーのマネージング・ディレクターで、ランドローバー創設者の1人でもあるスペンサー・ウィルクスと「LAND ROVER」という名前が生まれた地であるスコットランドのアイラ島に敬意を表し、「DEFENDER」の比類なきレガシーを称え名付けられた。

「ISLAY EDITION」は、スペンサー・ウィルクスが所有し、現在ではランドローバー・クラシックのコレクションとなっている「LAND ROVER SERIES IIA」と、彼が休暇を過ごしたヘブリディーズ諸島のアイラ島からインスピレーションを得ている。 アイラ島にあるスペンサー・ウィルクスの邸宅、ラガンエステートは、初期のプロトタイプのテストを実施するための拠点として使用されていた。

また、1947年、悪路を走行するために大幅な変更を施した「ROVER」を走行させているときに、この邸宅のゲームキーパー(管理人)から「これは“LAND ROVER”だ」と言われたことがきっかけで、「LAND ROVER」という名前が誕生したという逸話がある。

最新の5.0リッター V8エンジンの最高出力は405PSだ。

「ISLAY EDITION」は、「CLASSIC DEFENDER WORKS V8」と同じく、ベースとなる2012年から2016年製のディフェンダーをランドローバー・クラシックのスペシャリストが調達して、入念にレストアおよびリビルドする「DEFENDER」クラシックモデル。ユニークなのは、最新の自然吸気5.0リッター V8エンジンと8速ZFオートマチック・トランスミッションを搭載することで、非常に優れたパフォーマンスを発揮することだ。

高い走行性能

エンジンとシャシーはアップデートされる。5.0リッター V8エンジンの最高出力は405PS、最大トルクは515Nmで、0-60mph(約100km/h)加速は5.6秒、最高速度は169km/h。ディフェンダー・サスペンション・アップグレード・キットは、コイルスプリングレートとダンパーを改良し、オンロードの快適性とダイナミクスを強化するために独自にチューニングしたサスペンションで構成されている。また、ハンドリング・アップグレード・キットも含まれており、グレードアップされた「WORKS V8」仕様のブレーキディスク、パッド、キャリパーを装備し制動力を高めている。

オーセンティックなインテリア

「ISLAY EDITION」のインテリアは、「LAND ROVER」という名称の起源の地であるアイラ島とのつながりを表現したもので、細部に至るまで考え抜かれた仕上げが施される。

ステアリングホイールとシートのヘッドレストには「LAND ROVER」のヘリテージロゴがエンボス加工される。

プレミアム・ディフェンダー・シート、サイドトリム、ドア、ルーフライニング、ダッシュボードには、ウィンザーレザープレミアムシート(エボニー)がふんだんに使用され、センターコンソールとクラシック・インフォテインメント・システムはボディ同色のディテールで囲み、インフォテインメント・システムには衛星ナビゲーション、DABラジオ、Bluetoothといった最新機能が装備される。8速ZFオートマチック・トランスミッション(AT)のピストルシフター・ギアレバーの周りにも、同じヘリテージグレーを採用している。

ツイードのパターンは、アイラ島の風景を反映したアースカラーを基調とし、さらに、アイラ島の海と空を表す青、地元の植物であるヘザーをイメージした紫、草地を表す淡い黄色などを取り入れ、この地を表現している。
シフトレバーの横には「LAND ROVER」という名前がどのように誕生したのかを説明するプレートがあり、そこには、アイラ島のラガンエステートの管理人であったイアン・ダンカンが、大幅な改造をし、スペンサー・ウィルクスがテストをしていた「ROVER」(のちの「LAND ROVER SERIES I」)をみて、「これは新しい“LAND” ROVERだ」と叫んだというストーリーが記載されている。

「ISLAY EDITION」の価格は、「90」が23万ポンド(約3,900万円)、「110」が24万5,000ポンド(約4,200万円)。

「LAND ROVER」のヘリテージロゴとエンブレムはボディカラーと同色となる。

「2023年はランドローバー誕生75周年という節目です。スペンサー・ウィルクスとアイラ島は私たちの歴史にとって重要な要素であり、『ISLAY EDITION』の発表は、この記念すべき年を祝うものです。このモデルは、私たちのコレクションでもある、スペンサー・ウィルクスが所有していた美しい『SERIES IIA』を参考にしながら、アイラ島の特別なプロダクトや美しい自然から着想を得ています。当社の熟練のエンジニアやテクニシャンたちによる高い信頼性、最新のエンジニアリング、精巧な仕上げは、究極のヘリテージ・ランドローバーを探している目の肥えたお客様にとって非常に特別な車両となるでしょう。」
ランドローバー・クラシック ディレクター ポール・バリット

ランドローバー・クラシックは、世界中のクラシック・ランドローバー愛好家向けに、真正車両、専門家によるサービス、純正部品、そして忘れられない体験を提供しています。イギリスのコベントリーにあるジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークス施設の熟練したエンジニアチームは、「LAND ROVER SERIES I」および「RANGE ROVER REBORN」のレストア、「DEFENDER WORKS V8」の製作を専門的に行っています。

Text:アウトビルトジャパン
Photo:ジャガー・ランドローバー・ジャパン