CAR WARS スターウォーズのルックスをしたクルマ
2020年5月4日
面白ネタ カーウォーズ対スターウォーズ I have a bad feeling about this!
スターウォーズが映画の歴史を変え、ポップカルチャーの世界に革命を生みだし、さらに熱狂的な(ある種の宗教と言っても過言ではないかと思う)信者を生みだしたことに異論はないだろう。
そんな偉大な(?)テーマを相手に無謀にも、イギリスのメディア、Carwowは、スターウォーズの世界にふさわしいクルマとは何かを勝手に考えた。ルーク スカイウォーカーはどのクルマを選ぶだろうか? ダース ベイダーは? ハン ソロは? ジャージャービンクスは? そしてレイア姫は? Carwowの奇妙なイマジネーションときついブリティッシュジョークに、笑ってお付き合いください。
May the force be with you!
まあ以前から、ダース ベイダーを見ると、BMWのキドニーグリルを連想はしていたが、実際にBMW Z4をベースにしてみるとこんな感じになる。個人的にはZ4ではなく、黒いX5あたりをベースにした方がもっと近い感じではあるが、ルーフの丸みが、ヘルメットの丸みに近い、と言われれば、まあそうですねぇ、というしかない。
だが明らかにダース ベイダーはBMWだ、間違いない。
Photo: Carwow.co.uk / DPA / Werk
ダース モールが乗るのはホンダNSXを赤黒のデビルカーに仕上げた一台だそうだ。まあ赤と黒に塗りゃあ、ダース モールの(もちろんこの配色には日本の歌舞伎、あるいは中国の京劇あたりからのインスパイアがあるはずだが)イメージにはなるが、あとはものすごく悪そうなヘッドライトあたりが、極悪人らしく見えるポイントなのかもしれない。
Photo: Carwow.co.uk / DPA / Werk
ストームトルーパーにアルファ・ロメオ・ジュリア。これはなかなか良い感じ?である。てろんとした感じの白いボディに、黒のグリル。ちょっと天才バカボンのおまわりさんの目のようなライト、などマッチングはぴったり。ストームトルーパーの中身?は普通の人間だから、きっとアルファロメオに乗れればみんな満足だろう。
Photo: Movie.de / Peter Fischer / Carwow.co.uk
歴代のスターウォーズ作品の中で、圧倒的にうざったく、圧倒的に嫌がられているキャラクターであるジャージャービンクス。そんなウザキャラに似合うクルマも何もあったもんじゃないが、確かにこうやってみると、ジュークのライトの感じとか、べろべろ~んとした舌を出すグリルの感じはジャージャービンクスそっくりだ。それにしてもジャージャービンクス、今はどこで何をしているのだろう? 平和に暮らしているのなら、それはそれで、まっいっか。
Photo: DPA / Christoph Boerries / Carwow.co.uk
実はスターウォーズの中で圧倒的に人気の高いキャラクターがこのボバ フェット。マンダロリア惑星からやってきた賞金稼ぎ、というちょっと東映にもありそうなアウトロー的な魅力なのだろう(まあ言ってみれば、キャプテンハーロック的なカッコよさなのである)。ゲレンデヴァーゲンと彼の組み合わせはなかなかで、こんなカラーリングの車なら、ジャージャービンクスのジュークと違って、現物を見てみたい気もする。
ちなみに蛇足ながら、ボバ フェットはジェットパックの故障で、人食い「サルラック」に食べられてしまい、あっけない最後を迎えるが、人気の高さゆえに、数多くのスピンオフ作品が生み出されている。
Photo: DPA / Carwow.co.uk / Werk
おお、アレック ギネスじゃねえや、オビ=ワン・ケノービ(正しい表記がこれ)。まあ彼が乗る、というか、タートゥイーン星で、ルーク スカイウォーカーが乗っていたスピーダーに近いのは、MX-5でしょうかねぇ、やっぱり(ってソウルレッドメタリックの色が近いってことと、オープンだから、ってことだけかもしれませんが)。
なお、このタートウイーン星でルークが乗って、R2D2やC3POを買いに行ったスピーダーの正式名称はX34ランドスピーダー。ソロスープ社が製造し、銀河内戦の時代に使用されていた民間用リパルサークラフト、という設定でした(実際の映画では浮いているように見せるために、鏡を使って撮影していた)。
なお、スターウオーズマニアの中には、実際にこのランドスピーダーそっくりに車を改造して乗っている猛者が何人もいる…。世界は広い。
Photo: Angelika Emmerling / Carwow.co.uk / DPA
スターウオーズファンの心のよりどころ(?)ともいえるミレニアムファルコンがダッジ チャージャーSRTヘルキャットっていうのにはちょっと文句のある人も多いだろう。私もその一人だ。もっと他の伝説的な車じゃなけりゃ、ミレニアムファルコンがかわいそうじゃないか…。
さて実際の(?)ミレニアムファルコンはコレニアエンジニアリング社のYT-1300貨物船をベースに様々な改造を施された「銀河系最速のガラクタ」で、イオンエンジンを搭載し、ハイパードライブ運転時には光速の1.5倍で航行することができる。偏向シールドやブラスターキャノン、ECMなども装備され、ハン ソロの操縦により、惑星オバダイアとアカディーズメイルストロムに包まれたケッセルラン間を12パーセクで飛行したというのはスターウオーズマニアなら必ず語る蘊蓄である。
なお、上部のアンテナの形により前期モデルと後期モデルがあり、エピソード6の時に破損した丸形アンテナに変わり、エピソード7以降は角型アンテナが装備されている(なので、現在カリフォルニアのディズニーランドにある、原寸大ミレニアムファルコンは後期モデルである。そこがまた、マニアの中では喧々諤々なのだが)。
なお、この形のアイディアのもととなったのは、ジョージ ルーカスがILMでスタッフとピザを食べていた時に思い浮かんだ、という説が有力である。
以上、かいつまんでミレニアムファルコンの解説まで。
Photo: Carwow.co.uk / DPA / Tobias Kempe
最後は、ええと、元の写真がボケボケでよくわからないが、Aウィングスターファイターのこと、らしい。まあカウンタックが選ばれていいんじゃない? もともとはるか銀河の彼方からやってきたクルマなのだから…(笑)。
いまひとつ馴染みのない方に簡単に説明しておくと、Aウィングスターファイターとはスターウオーズエピソード4において、使用された反乱同盟軍の戦闘機。最近ではエピソード9で海に長年沈んでいながら一発でエンジンがかかり、ものすごく丈夫なんじゃん、とマニアを騒然とさせたXウイングなどと比べると人気も少なく、小さく、もろいが通信妨害装置やハイパードライブエンジンもそなえ、小型軽量な高速戦闘機として活躍をしていた。まあ、そういうことだ。
Photo: Werk / STARWARSHQ.com Carwow.co.uk
以上、まあさらっと受け流してください。特に熱狂的なスターウオーズマニアの皆さん、お許しください…。
あくまでもジョークですから。
Text: 大林晃平