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【第42回JAIA輸入車試乗会】一年に一度のご褒美? 試練? 自動車メディア関係者にとっては間違いなくスペシャルデイだ!

2023年2月10日

まだまだコロナ禍で悩ましい日々が続く中、JAIA(日本自動車輸入組合)による第42回JAIA輸入車試乗会が無事に開催された。

今回を含めて、42回開催という歴史と伝統を持つJAIA輸入車試乗会。会場となった大磯プリンスホテルの駐車場には、今年も、文字通り、豪華絢爛&スペシャル&百花繚乱ともいうべき、米国、英国、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデン、中国、韓国から輸入されたモデル百台近くが勢ぞろいして、雑誌やTV、ウェブサイトなどの自動車メディア、百人近い自動車ジャーナリストを大いに楽しませた。

Special Day

自動車メディア関係者にとっては、文字通り、一年に一度の、スペシャルでスペシャルな時間だ!我々、AUTO BILD JAPAN編集部もカメラマンを含めて6名全員が、喜んで参加した。試乗予定だったランボルギーニ ウラカンSTOこそ、タイヤトラブルで当日試乗できなくなって残念な思いをしたが、スペシャルなインポートカー12台に試乗することができた。以下に順を追ってレポートをアップロードする。思い切り楽しんでほしい。

まずは、シボレー カマロSSからスタートする。

アメリカン・ハートビート、ここにあり シボレー カマロSS

「ドライバーモードセレクター」でスポーツモードを選択しておもむろに右足に力を込めると、前方のボンネットを通じてV8エンジンの低い咆哮が聞こえたと思った一拍後に、怒涛の加速が始まる—思わず口元が緩んでしまう、いや、「うおおお、最高〜!」と叫びだしたくなる。こんな体験をさせてくれるクルマはシボレー・カマロSS以外に2023年の日本ではなかなかお目にかかれない。

日本でライナップされている上級グレードであるSSは6.2リッターV8エンジンと10段ATを備え、SS専用のボンネットスクープやブレンボ製ハイパフォーマンスブレーキが与えられる本気のアメリカン・ハイパフォーマンス仕様だ。

453ps/617Nmを発生するV8エンジンは伝統のOHVで、0-60mph (約96.5km/h)は4.0秒という。アメリカンマッスルというと直線番長のイメージがあるが、いい意味でそれは裏切られ、ワインディングでも非常にコントラーブルで、思った方向にすっと向いてくれる。ただ、乱暴にスロットルを踏み込むと明らかに電子デバイスの介入が感じられ、リア周りがムズムズし始めるので無理は禁物だ。

さすがに公道では試せなかったが、前輪をロックして後輪をバーンナウト(空転)させる「カスタムローンチコントロール/ラインロック」やドライバーモードセレクターには「トラック(サーキット)」モードもあり、アメリカン・ハイパフォーマンスカー好きの魂をくすぐる機能も満載だ。

今回の試乗車はブラックの外装にジェットブラックとアドレナリンレッドという「やる気の」真紅のレザー内装の組み合わせで乗り込む前から気分を高揚させてくれる。コクピットのスピードとタコメーターはアナログ式でセンターにデジタルディスプレイを配置、センタークラスターに8インチのタッチモニターを備える。フロントウィンドウにカラーヘッドアップディスプレイがあり、スピードとエンジン回転数とともに横Gも表示する。全長4,785mm、全幅1,900mmのボディの割には車内は比較的タイトだ。特にリアはシートサイズやレッグルームはまずまずなのだが、室内高が低いため成人男子の長時間乗車は難しい。フロント二人のスペースは必要にして十分で、大柄と思われるボディもフロントフェンダーの峰のおかげで見切りがそこまで悪くなかった。

SUV全盛の現在、今後の2ドアクーペ趨勢が気になるところだったが、ここまでキャラ立ちしているカマロがいてくれている限りは今後も安心のような気がした。いつかはアメ車と思っている方だけでなく、羊の中に群れない、人とは違うものを求めている方にも848万円という本体価格は決して高くないと思う。(日比谷一雄)

ショートインプレッション by スタッフメンバーズ

コントロールしきれない不安とアンエクスペクティッドで扱いづらいワクワク感。メルセデスがサラブレッドだとしたら、まさにアメリカの荒野の馬、ラッキーストライクの宣伝みたいだ(笑)。SLはコントローラブルで全てにおいてよく出来ていて秀才君、少し出来の悪いいや失礼、全てが満点ではないが、人間でもキラリと個性が光る特徴のある人の方が魅力を感じるのかもしれない。(中井裕美)

第42回JAIA輸入車試乗会

果てしなく広がる空と青く大きな海と居並ぶエキサイティングな試乗車たち。
大磯ロングビーチをバックに試乗会開始前のドライバーズミーティング。
今回もわざわざ関西からJAIAの試乗会に参加しに来てくれたスタッフがいた。感謝・感謝!

Text & photo: 日比谷一雄、中井裕美、AUTO BILD JAPAN