【面白ネタ】え、これですか? これでもアストンマーティンですよー! おぼえてますか? アストンマーティン シグネット
2023年2月5日
コンパクトな希少品を5万ユーロ以下の中古で購入する。シグネットは、アストンマーティンの中でも最も希少なモデルのひとつだろう。現在、中古車市場には1台、コンパクトカーの例がある。
洒落で作った1台?
アストンマーティンは、高性能な高級スポーツカーを製造しているメーカーだ。だが実は、2011年から2013年にかけては、「シグネット」というハッチバックタイプのコンパクトカー(マイクロクーペ)モデルがあったのだ。「トヨタiQ」をベースに英国人が改良を加え、街中での実用車として提供された最小の車だ。
例えば「DB9」のドライバーが、「iQ」の異母兄弟に乗り心地よさを感じるかどうかは、少なくとも疑問の余地がある。インテリアの全面的な改良により、ラジエーターグリルのアストンマーティンエンブレムは、少なくとも全く違和感のないものとなっている。
シリーズが終了するまでに販売されたのは、合計で約800台のみだった。その1台を、現在、ドイツの中古車市場で見かけることができる。絶対的な希少価値!
シグネットの走行距離はわずか23,550km
そして、その希少性こそが、この小さなクルマの魅力なのだ。なぜなら、98馬力の1.3リッターエンジンを搭載した特別なアストンマーティンは、限られた範囲でしか性能面で点数を稼ぐことができないからだ。
しかし、2011年12月に初登録されたこのシグネットは、車両コレクションの中でも別格の存在だ。走行距離もわずか23,550kmと、妥当な範囲に収まっている。
全長3メートル強、シルバーブロンドメタリックで仕上げられたこのモデルは、出品者の提供した写真で素晴らしい印象を与え、わずかな使用感しか感じられない。広告にはオーナーが何人いたのか、点検がきちんと行われているのかが書かれていないため、車歴だけはちゃんと確認する必要がある。
高級感あふれる装備のコンパクトカー
「トヨタiQ」が実用性の高さで知られる一方、「アストンマーティン シグネット」の魅力はただひとつ、豪華さだ。この小さなクルマは、英国ブランドの顧客である甘やかされた人々に受け入れられるよう、ルーフエッジまでレザーや快適装備をふんだんに使った洗練されたインテリアに仕上げられている。
800台ほどしか生産されなかった「シグネット」は、本当に希少で、それは価格にも反映されている。アストンマーティンであることを考えれば、グレーベンツェル(バイエルン州)の「アルファロメオ シュスターシッツ(Alfa-Romeo Schusterschitz)」が請求している49,950ユーロ(約710万円)という価格は実に妥当である。そしてそれは、アストンのオーナーになるには、やはり「シグネット」が一番安いということでもある。
【ABJのコメント】
ちなみに日本では、現在、「アストンマーティン シグネット」が3台、中古車市場で、680万円から1,000万円近い値段で売られている。(笑)
Text: Jens Borkum
Photo: Alfa-Romeo Schusterschitz