525馬力のアルファロメオ ジュリアGT 電動化とチューンナップボディ
2020年4月25日
アルファロメオ ジュリアGT チューニング: トーテム ジュリアGT electric
アルファクラシックに電動パワー。イタリアのチューナー、トーテムが今やクラシックである、アルファロメオ ジュリアGTに吹き込んだのは電動525馬力。レトロなアルファの走行性能は完全にクレイジーなレベルに!
どうやらチューナーの間ではアルファがトレンドになっているようだ。
最近ではイギリスのチューナー、アルファホリックス(Alfaholics)が、アルファロメオのジュリアをフルカーボンボディで完全にリビルドしてセンセーションを巻き起こしたことが記憶に新しい。
そして今、イタリアのチューナー、トーテムアウトモビリ(Totem Automobili)もそれに倣おうとしている。ただ、ガソリンではなく、電動化によって。
ボディの10%だけがオリジナルのまま
トーテムGTelectric(GTe)のベースとなっているのは、クーペ ジュリアGTであり、その中でも比較的生産台数が多く、比較的安価な1300ジュニアバージョンである。
アルファホリックス同様、イタリアンチューナーはこのクラシックカーを完全に分解バラバラにすることから始めている。そしてその後ボディワークの10%だけがオリジナルのまま使用されており、その他大部分はカーボンパーツに置き換えられている。
何よりも、ボディは新しいアルミニウム製プラットフォームに支えられている。
さらに、シャシーが増加したパワーにも耐えられるように、ロールバーなどの新しいストラットが追加されている。フロントアクスルのマクファーソンストラットもこれを考慮したもので、リアにはツイストビームサスペンションが採用されている。
標準装備として、二重調整可能なビルシュタイン製ダンパー、電子調整式サスペンションが備わっており、エアサスペンションでさえも追加料金を出せば装備できる。
パワーはリアに搭載された525馬力の電動モーターから供給され、最大940Nmのトルクを発揮する。
これにより、GTeは3.4秒でスタンディングスタートから100km/hまで加速することができる。
そのために必要な電力は、350キログラム50.4kWhのバッテリーに蓄えられている。通常走行時の航続距離は320kmと言われているが、このバッテリーがどのくらいの速さで充電できるのかは明らかにされていない。
そして、トーテムは価格もまだ明らかにしていない。
価格はグッドウッドで開催される「フェスティバル オブ スピード」で行われるはずだった公式プレミア時に発表される予定だったが、イベント自体が延期されており、現時点では新たな日程はまだ公表されていない。
個性的なインテリア
漏れ伝わるところによれば、アルファホリックスのフルカーボンボディGTAは約30万ユーロ(約3600万円)という価格だが、トーテムGTeがそれよりも安くなる可能性は限りなく低いだろう。
トーテムはGTeの外見を、ベースモデルのジュリアGTの特徴である四つの目の顔を持つクラシックなものにできるだけ保つ一方で、インテリアにお金をかけることで、個性化を図るという。
インテリアは買い手の希望に合わせて完全にデザインされ、シートはドライバーに合わせて調整される。
イタリアンチューナーはまた、新しいデジタル計器や3.5インチのディスプレイを備えたレトロなインフォテイメントシステムも取り揃えている。内装の写真が今回はないが残念だが…。
Text: Michael Gebhardt