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【新車情報】さらにパワフルになった新型メルセデスAMG A 35とA 45 S 全情報をお届け!

2022年10月19日

メルセデスAMG A 35を大幅改良、限定特別仕様車としてA 45 Sを設定。新型AMGの全情報を公開!

「メルセデスAクラス」のモデルチェンジに伴い、AMGも更新される。「A 35」が大幅な改良を受ける一方で、421馬力の「A 45 S」には限定車「AMGストリートスタイルエディション」が用意される。ノーマルの「A 45」は需要不足のため、撤退する。新型AMGを徹底解剖!

かなりアグレッシブなA 35

従来通り、「A 35」は5ドアモデルとサルーン、トップモデルの「A 45 S」は5ドアモデルのみの設定となる。では、その工夫を詳しく見ていこう。「A 35」と「A 45 S」は、標準のAクラスのフェイスリフトから縦突起のない新しいLEDヘッドランプイルミネーショングラフィックを採用している。ニューモデルでは、AMGは「A 35」に兄貴分のパワードームとパナメリカーナラジエターグリルを与え、エントリーモデルのAMGをよりアグレッシブに見せている。

「C 63 S Eパフォーマンス」では、ラジエーターグリルの上にメルセデスの星型バッジではなく、丸いAMGバッジが初めて採用された。これは、徐々に新しいAMGの全モデルに拡大していく予定だ。また、「A 35」には新しいデザインのホイールリムが用意されている。

メルセデスAMG A 35の19インチに新デザインのホイールを採用。18インチホイールが従来通り標準装備だ。

AMGパフォーマンスステアリングホイールが標準装備に

AMGバージョンのインテリアには、おなじみの表示ボタンを含む新しいAMGパフォーマンスステアリングホイールが採用されている。グリップ部分にアルカンターラを使用することも可能(別途費用)だ。丸いステアリングホイールのボタンは、見た目が良いだけでなく、走行モードの素早い選択にも役立つとされる。従来はセンターコンソールのドライビングモードスイッチで行っていたが、トラックパッドと同様、今回のモデルチェンジで省略された。

新しいAMGパフォーマンスステアリングホイールは、A 35とA 45 Sに標準装備されている。グリップ部分のアルカンターラは別途費用がかかる。

今後、AMG専用ディスプレイを含む改良型MBUX(メルセデスベンツユーザーエキスペリエンス)システムは、タッチスクリーンまたは音声コントロールのみでの操作となる。ドライバープロファイルの保存と呼び出しに使用できる、フェイスリフトされた「Aクラス」でお馴染みの指紋センサーも採用されるが、同システムは後日利用可能になる予定だ。

AMGパフォーマンスシートはおなじみ。表示ボタン付きステアリングを新採用。

初代からおなじみのAMGパフォーマンスシートは、アップグレードを必要としない。しかし、今回新たに、スポーツシートのカラーを「セージグレー」にも変更することができるようになっている。

A 35はマイルドハイブリッドを搭載する

「A 35」は、「Aクラス」の他のガソリンエンジンと同様に、新型車からは、48ボルトの電気系統とベルト駆動スタータージェネレーター(RSG)が搭載される予定だ。出力は306馬力、最大トルク400Nmと表向きには変わらないが、マイルドハイブリッドは発進時に10kWのアシストを行うことができる。4MATIC全輪駆動と新型8速AMGスピードシフトDCT 8Gデュアルクラッチトランスミッション(旧7G)により、「A 35」の0-100km/h加速は、4.7秒(サルーン4.8秒)となっている。

「メルセデスAMG A 45 S」は、技術的にはすべて同じである。「M139」と命名された4気筒ターボは、従来と同じ421馬力と500Nmを発揮する。これにより、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は270km/hに達する。

A 45 Sは、市場導入時に特別仕様車「AMGストリートスタイルエディション」として設定されている。一方で、387馬力のA 45はラインナップから外される。

特別仕様車: AMG Street Style Edition

メルセデスは、「A 45 S」がモデルアップデートに乗り遅れないよう、最強の「Aクラス」として特別モデル「A 45 S AMGストリートスタイルエディション」を導入、2023年初頭の市場投入に合わせ、1年間限定で発売する。「マウンテイングレーマグノ」の塗装と、ドアに大きく描かれたAMGの文字と、オレンジ色のアクセントが目を引くフォイルが目印だ。固定式スポイラーを装備したエアロダイナミクスパッケージ、ダーククロームのアクセントを加えたナイトパッケージIとIIを常に標準装備している。

オレンジステッチと専用トリムは、特別仕様車「A 45 S AMGストリートスタイルエディション」のみに設定されている。

「AMGストリートスタイルエディション」のインテリアは、730馬力の「GTブラックシリーズ」を彷彿とさせるオレンジ色のアクセントが主役となっている。AMGパフォーマンスシートのヘッドレストには「A 45 S」のレタリングが刺繍され、すべてのステッチがオレンジ色に光り輝いている。特別なトリムエレメントは、箔押しと視覚的に呼応している。

2023年初頭よりA 35&A 45 S販売開始

AMGの改良モデルの受注は2022年10月末に開始される。「メルセデスAMG A 35」と「A 45 S」は2023年の初めに発売され、例によってメルセデスは価格についてまだ何も明らかにしていない。現在、ベースモデルの「A 35」は50,444ユーロ(約706万円)、「A 45 S」は最低64,825ユーロ(約907万円)からとなっている。標準装備の充実により、これらの価格は1,000~2,000ユーロ((約14~28万円))程度上昇すると思われる。

Text: Jan Götze
Photo: Mercedes Benz AG