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【ベスト オブ ザ ベスト アワード】フェラーリ250GTベルリネッタ コンペティツィオーネ ベスト オブ ザ ベスト アワード2021を受賞

2022年9月22日

ザ ペニンシュラホテルズの主催する「ザ ペニンシュラ クラシック」は、このほど1956年式「フェラーリ250GTベルリネッタ コンペティツィオーネ」を、最高の名誉である「ザ ペニンシュラ クラシック2021ベスト オブ ザ ベスト賞」に選出し、発表した。この賞は、前年の最も権威あるコンクールイベントで重要な賞を受賞した、優れたクラシックカーのエリートグループの中から最高の1台を選出するものだ。このフェラーリは、「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ2021」で「ベスト オブ ショー」のトロフィーを獲得し、選考対象となったモデルである。

1956年に製造された9台の「250GTベルリネッタ コンペティツィオーネ」のうちの1台であるこのフェラーリは、有名なミッレミリア、いくつかのヒルクライム、1959年のツール ド フランスに参戦した、モータースポーツにおける幅広い伝統を持っている。レース参戦中、「カロッツェリア スカリエッティ」はノーズを下げ、グリルを小さくし、ヘッドライトを覆い、リアスポイラーを付けるなど、フェラーリを近代化させた。数年後、この「250GT」にはフェラーリの12B型V12エンジンの最初のプロトタイプが搭載されていたことが判明した。1956年式「フェラーリ250GTベルリネッタ コンペティツィオーネ」の希少性、レーシングカーとしての血統、そして入念なレストアが、多くの競合車の中で際立ち、栄えある最優秀賞を獲得したのだった。

この他、1926年式「イスパノスィーザH6Bカブリオレ」、1934年式「アヴィオン ヴォワザン タイプC27エアロスポーツクーペ」なども候補車としてノミネートされた。いずれも2021年に開催された最も権威あるコンクールイベントで最高賞を受賞しているモデルたちである。

「今年のファイナリストは非常に豪華な顔ぶれで、審査は特に困難なものとなりました。私たちが選んだ8台のクラシックカーは、自動車の職人技、芸術性、エンジニアリングの最高峰を象徴しています。どの車も自動車の歴史を代表する素晴らしい車ですが、その中でも最も高い評価を受けたフェラーリ250GTベルリネッタ コンペティツィオーネがザ ペニンシュラ クラシック2021ベスト オブ ザ ベスト賞を獲得しました」と、伝説のカーデザイナーであるファビオ フィリピーニ(元ピニンファリーナ デザインディレクター)審査委員長は述べている。

「ザ ペニンシュラ クラシック2021ベスト オブ ザ ベスト アワード(The Peninsula Classics 2021 Best of the Best Award)」の受賞車の選考は、著名な自動車愛好家やデザインの専門家など、多様な顔ぶれの25人の審査員だ。その中には、前述のファビオ フィリピーニの他にも、ジェネシス デザイン&ブランドのチーフクリエイティブオフィサーであるルック ドンカーヴォルケ、元ピンクフロイドのドラマー、ニック メイソン、ゼネラルモーターズのチーフデザイナーやポルシェ AGのシニアデザイナーを務めたケン オクヤマ、高名なファッションデザイナー、ラルフ ローレン、フォードモーターズ取締役会のヘンリー フォード3世、ロールス・ロイス モーターカーズの元デザインディレクター、イアン キャメロン、コメディアンでテレビ司会者のジェイ レノといった各界のレジェンドや著名人で構成されていた。

略歴:
初期のモータースポーツでの活躍を経て、1956年の「フェラーリ250GTベルリネッタ コンペティツィオーネ」は、1968年にデンマークの愛好家に売却された。その後32年もの間、その愛好家の広範なプライベートコレクションとして大切に所有された。そしてその間、この希少なフェラーリは、ヴィンテージカーや航空機の素晴らしいコレクションを収蔵する「エゲスコフ ヴェテラン カー ミュージアム」に展示されていた。

2000年、アメリカのコレクターがこの車を入手し、250GTを初期設定に戻すための大規模なレストアを開始した。ボディはオリジナルのシルバーグレーに再塗装され、ブルーのレザーインテリアに生まれ変わった。詳細なレストアから6年後、そして製作から50年後、このフェラーリは初めて一般のコンクール デレガンスで展示され、「カヴァリーノ クラシック」で「プラチナ賞」と「グランツーリスモ カップ」の「ベスト オブ ショーGT」を受賞した。

2016年に現在のオーナーに購入されたこの1956年式「フェラーリ250GTベルリネッタ コンペティツィオーネ」は、イタリアの「バッチェッリ&ヴィラ(Bacchelli & Villa)」に輸送され、有名なレストア施設によってさらなる作業が施された。「フェラーリ クラシケ(Ferrari Classiche)」による認証後、「250GT」は憧れのレッドブック(フェラーリによる公式認定)を取得した後、昨年の「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」で「ベスト オブ ショー」に続き、今回この「ザ ペニンシュラ クラシック2021ベスト オブ ザ ベスト アワード」という名誉を獲得したのだった。

「ザ ペニンシュラ クラシック2021ベスト オブ ザ ベスト アワード」の祝賀会は、2022年8月14日、カリフォルニア州カーメルにある「クウェイル ロッジ&ゴルフクラブ(Quail Lodge & Golf Club)」の美しい敷地内で開催された。

「ザ ペニンシュラ クラシック ベスト オブ ザ ベスト アワード」は自動車界を定義する最高のものを称えたいという想いから、2015年に立ち上げられた。高級モーターカー、その遺産の保存、無垢なレストアプロジェクトへの情熱と感謝を込めて、毎年、世界中のコンクールイベントのエリート「ベスト オブ ショー」受賞車が集結し、「ベスト オブ ザ ベスト」を競う。

【フォトギャラリー】

Text & photo: The Peninsula Classics Best of the Best Award