1. ホーム
  2. SUV
  3. 【内燃機関&EV対決】マツダ編 新世界対旧世界=内燃機関対電動モーターマツダ CX-30対MX-30 e-SKYACTIVE 果たして勝者は?

【内燃機関&EV対決】マツダ編 新世界対旧世界=内燃機関対電動モーターマツダ CX-30対MX-30 e-SKYACTIVE 果たして勝者は?

2022年8月29日

内燃機関と電気モーターの比較: マツダMX-30 e- SKYACTIVE。e- SKYACTIVEの中で唯一、オールラウンダーなのだ。どちらも美しいデザインのSUVクロスオーバーだ。内燃機関は、その汎用性で納得させることができる。E-マツダは航続距離と充電速度が不足している。

「マツダCX-30(ガソリン車)」、「MX-30(電気自動車)」ともに、魅力的なデザインのSUVクロスオーバーだ。コックピットは、回転式のダイヤル操作で、ハンドルの上にラップトップはなく、年配のドライバーでも怖がる必要はない、快適なオーソドックスなものだ。ブラボー!

おそらく、「MX-30」を知る上で必要なのは、以下のことだけだろう。ステアリングホイールのパドルの機能は通常とは異なり、左に引くと回復力を高めて充電を助け、右に引くと走行抵抗を最小限に抑えたセーリングモードになる。

左がガソリンのCX-30、右が電動のMX-30で、リアサイドドアは観音開きだ。

電気自動車のマツダは、シンクロナスモーターとヒートポンプが最新式だ。2022年モデルから11kWの車載充電器が追加されたものの、航続距離は通勤程度と、他の面では時代遅れな印象がある。

後席の乗員はそれなりに快適に座れるが、身長1.80m以上のドライバーの場合、ルーフへの接触を気をつけた方がいい。後方視界は、ガソリン車の「CX-30」よりもさらに遮られ、それはもう大変なことになっている。「MX-30」は、都市部での短距離走行に適しており「ミニクーパーSE」や「フィアット500e」といった、純粋な短距離電気自動車のライバルとなる。

【車両データ】

モデル MX-30 e-SKYACTIVE EV CX-30 e-SKYACTIVE G 2.0 Mハイブリッド150
エンジン 電動モーター、フロント 4気筒マイルドハイブリッド
最高出力 107kW(145PS) 150PS@6000rpm
最大トルク 271Nm 213Nm@4000rpm
0-100km/h加速 9.7秒 8.8秒
最高速度 140km/h 198km/h
駆動方式 前輪駆動、インプットギア 前輪駆動、6速MT
全長/全幅/全高 4395/2035/1555mm 4395/2040/1540mm
ホイールベース 2655mm 2655mm
トランク容量 366~1171リットル 430~1406リットル
乾燥重量 1,668kg 1,428kg
価格(補助金前) 35,990ユーロ(約496万円)より 27,690ユーロ(約382万円)より

コストは限度額内に収まる

「CX-30」は「MX-30」と同様、機敏でサスペンションはやや硬く、乗り心地もタイトで、51リットルの燃料タンクによる航続距離も大きくはない。

クラシックな自動車の美学を、電気自動車のマツダにも。リサイクルオフセットとしてコルクをインレイしているが、プラスチックが圧倒的に多い。

上質なギアスティックのおかげで、この自然吸気ガソリンエンジンをつい積極的に走らせてしまう。しかも、コストは電気自動車より少し高い程度で、妥当な範囲に収まっている。

勝者: 内燃機関 マツダCX-30

結論:
「MX-30」の形式は、家族のファーストカーとしても適しているが、航続距離が短く、充電も遅いため、主にセカンドカーとしてお勧めだ。「CX-30」はコストが若干高いものの、オールラウンドに優れた才能を備えていることが勝因である。

Text: Rolf Klein
Photo: Mazda