【キャンピングカー情報】速報!トヨタ ハイラックスをベースにしたキャンピングカー登場
2022年8月28日
フランコニア(フランケン地方)のモーターホームビルダーブッシュキャンパー(BushCamper)によるオフロード用のモーターホーム。この1.5キャブの「エクストラキャブ」は、トヨタ「ハイラックス」をベースにしている。
ヴュルツブルク近郊のヴィーゼントハイトにあるドイツのモーターホームコンバージョン会社ブッシュキャンパーは、「トヨタ ハイラックス」中の「エクストラキャブ」をモーターホームコンバージョンのベースとして選択した。
その結果、ポップアップルーフを含む、リビングキャビンがしっかりと統合・常設され、アルミとGRPのサンドイッチ構造により、総重量3.5トンの大台を超えない、上品な外観の2名用グローバルキャンピングカーが誕生した。
オフロードでは、強化されたシャシー、アンダーライドプロテクション、50mm高いサスペンション、265/70 R 17のジェネラルグラバー製タイヤ、コンプレッサーが役に立つ。
さらに、90リットルの冷蔵庫、100リットルの貯水タンク、化学物質を使わない分離型トイレも備えている。調理はIHかガスを選べるようになっている。この車両の価格は138,000ユーロ(約1,876万円)からとなっている。
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【ABJのコメント】
日本でも人気が高く、世界ではもっともっと人気のある「ハイラックス」。かつてとある番組で、この「ハイラックス」がどれほどタフなのかを無茶苦茶な実験をしながら検証する番組があった。この「ハイラックス」と「ランドクルーザー」がおそらく世界でもっともタフな自動車だと僕は思うし、世界中のありとあらゆる国に生息している自動車であると信じている。
そんなハイラックスをベースにキャンパーを作れば、信頼性の面では右に出る者はいないほどの車両になるであろう。おそらくトラブルという心配事は無視して世界を回っても大丈夫だろうし、仮に何かあったとしても簡易的な修理でもすればなんとかなるような気もする。そんな「ハイラックス キャンパー」、個人的にはとっても格好良くて欲しくなってしまうような一台である。まずはデザインがいい。色も形も最近のキャンピング用品のようでスマートかつシンプルで格好いいと思う。
おそらく「ハイラックス」をベースにすると、スペースユーティリティ的にはキャブコンのキャンピングカーには及ばないのは明らかではあるが、個人的には乗るのならば、その面にも目をつぶってこちらを選びたい。価格は2,000万円と高根の花ではあるが、造りの良さや、昨今の自動車価格の高騰を考えれば納得できなくはない。高価で使用の限定される(名ばかりの、が多い)ウンゼン馬力だけを自慢するスーパーカーのことを考えれば、こちらは実用的で好みだし、万一の災害の時にも心強いと思う。災害に備えて自治体に一台配備してはどうだろう?(KO)
Text: Rolf Klein
加筆: 大林晃平
Photo: BushCamper