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【動画付き】ランボSUV初のフェイスリフト 新型ランボルギーニ ウルス ペルフォルマンテ正式発表 全ての情報!

2022年8月24日

ランボルギーニ ウルスが新たな外観とパワーアップを備えて登場。よりシャープな外観とパワーアップ – デビューから5年、パワーSUVで何が変わるのか。

「LM002」に続き、ランボルギーニは2017年に2台目のSUVである「ウルス」を開発し生産、そして販売開始した。累計5,021台と、現在、同ブランドで最も人気のあるモデルである。それから5年、イタリア人はこの雄牛に、よりタフな外観とパワーアップを施し、ビジュアル面を一新した。

まず、外観だが、フロントで目を引くのは、サイドエアベントを備えた新型のカーボンボンネットだ。オプションで、ボンネットの一部をビジュアリーカーボンでオーダーすることも可能だ。

カーボンルーフ(別料金)

フロントの大きなベンチレーション開口部の形状はそのままに、ハニカム構造から新たにクロスストラットを採用し、エアロディテールを一新した。追加料金で、ルーフをカーボンでオーダーすることも可能となっている。

また、フロントエプロンには、フロントホイール周りの空気の流れを改善するためのエアカーテンを新たに採用している。ドラッグをさらに減らすために、ランボルギーニはSUVに新しいスプリングを与え、20ミリメートル低くした。

新開発のリアディフューザーと大型ルーフスポイラーにより、ウルスのダウンフォースをさらに向上させた。

また、ランボルギーニはリアエンドにも手を加えた。エプロンは、ディフューザーとサイドエアアウトレットのカットアウトを変更し、新しいスタイリングとした。エキゾーストシステムは、テールパイプトリムを新しくしている。

また、ルーフエッジスポイラーを新たに採用し、ウルスのダウンフォースを38%向上させることで、スポーティな外観を強調している。

新たなカスタマイズを可能にするインテリア

インテリアでは、標準装備のアルカンターラ(ハニカムキルト)トリムがドライバーを出迎える。ただし、ウルスはオプションでレザーを注文することも可能となっている。

さらに、「ダークパッケージ」では、スタートボタンやドライブモードセレクタースイッチをマットブラックにするなど、ブラックインテリアの範囲をさらに拡大している。

新しいグラフィックが施されたインフォテインメントと、さらなるカスタマイズオプションが、ウルスのインテリアをより一層引き立てる。

また、「アド ペルソナム」カスタマイズでは、顧客の要望に応じて、様々なカラーや強化されたカーボン製エレメントでインテリアを構成することができるようにもなっている。デジタルコックピットとセンターディスプレイには、ニューグラフィックを採用している。

ウルスにさらなるパワーアップと新「ラリーモード」を搭載

エンジンに関してはあまり変わっていない。アウディのモデル、「RS 6」、「RS 7」、「RS Q8」にも搭載されている、おなじみのツインターボチャージ付き4リッターV8がそのまま搭載されている。

新型「ウルス」のツインターボV8は666馬力という驚異的なパワーを発揮するが、トルクは最大850Nmと変わらない。

ウルスはV8ツインターボを継承している。しかし、666馬力と47kgの軽減のおかげで、かなり速くなった。

パワーアップに加え、ランボルギーニは「ウルス」にダイエットを施し、SUVは合計47kgの減量に成功している。これに16馬力のパワーが追加され、0から100km/hまでの加速は3.3秒(従来は3.6秒)になった。

「ペルフォルマンテ」は、0から200km/hまでのスプリントを11.5秒で行い、最高速度は306km/hとなっている。また、フェイスリフトバージョンでは、未舗装路に対応した「ラリー」モードも搭載している。

価格は約22万ユーロ(約3,080万円)以上から

米国パイクスピークの伝説的な山岳コースで、このパワーSUVはその筋肉を発揮し、「ベントレー ベンテイガ」持っていた記録を塗り替えた。10分32秒064で、「ウルス」は英国車よりも17秒も速かったのだ。

新型「ウルス」の最初の1台は、2022年末までにディーラーに転がり込む予定だ。スタート価格は若干上がり、218,487ユーロ(約3,058万円)となった。

【ABJのコメント】
「ランボルギーニ ウルス」、確かに都内などの街中で見かけることも多いと思ったら、なんと今まで世界で5,000台以上が売られ、路上を走っていたのであった。その多くはカリフォルニアとかドバイとか東南アジア諸国中でも裕福な国に生息しているのだろうかとつい予想するが、一年間の生産台数をざっと考えると1,000台。これを一か月にすると80台程度。だったらあっという間に完売だろう、とこれまたお気楽に納得してしまう自分がいる。

フェラーリもいよいよSUVを世の中に送り出すカウントダウンに入っているはずだが、そのブランドイメージ的にSUVとして認められやすいのは、やはりランボルギーニのほうで、こちらには「チーター(これはショーモデルにすぎないけれど)」や、「LM002」といった前例を振り返れば、なんともランボルギーニらしいモデルと言えよう。

そんな「ウルス」のマイナーチェンジであるが、パワーユニットには変更なし、とのことであくまでも内外装のリフレッシュと、ちょっとしたエレクトロニクスデバイスのアップデートが主なものだろう。なにしろ今でも650馬力ものエンジンを搭載しているし、これ以上のパワーなど正直使いきれないし、もう十分以上。あとは少しでも環境対策をということではあるだろうが、その部分はまだちょっと先に置いといておくれよ・・・な感じなのもランボルギーニらしい。(KO)

Text: Sebastian Friemel
加筆: 大林晃平
Photo: Lamborghini S.p.A.