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ここまでやるか 車をバラバラにしてテストする! 歴代SUVの耐久性やいかに

2020年4月12日

恐るべしAUTO BILD! それは長期間乗ったクルマをバラバラに分解して、その耐久性を検証しようという企画。
さあどのSUVがもっともタフで、長持ちで、メンテの必要が少ないだろうか?

SUVチェック: 2001年以来、われわれは隅から隅までSUVを点検し、耐久性をテストしてきた。以下はその検証報告である。分解した写真をとくとご覧あれ。

スバルXV(インプレッサ スポーツ)2.0Dエクスクルーシブ

Photo:Roman Raetzke
Photo:Uli Sonntag

スバルで10万キロ?そんなもの、なんてことないだろう、と当初われわれは楽観的で、多くの問題は予想もしていなかった。
しかし初期段階でのカップリングの摩耗、ピストン2本の溶融、シャシーパーツのエッジの腐食、運転席の欠陥、および不快なノイズの原因となった緩いトリム、などなど、意外なほどの劣化が見られたのは驚きだった。
エラーポイント: 44 グレード: 4-

アウディQ3 2.0 TDIクワトロ

Photo:Sven Krieger
Photo:Christian Bittmann / AUTO BILD

作りの良いことで知られるアウディだが、実際には決して見過ごすことのできないトラブルが発生した。まず27,077キロの時点で、アウディQ3は予想もつかないトラブルを繰り返した。
ラムダプローブ(O2センサー)に欠陥がみつかったのである。
また51,935キロの時点では、排気ガス再循環クーラー部分に欠陥がみつかった。両方のヘッドランプのキセノンバーナーも交換する必要があったし、最終的にはギアそのものも交換した。
アウディは、高価格の正当性を立証するためにも、耐久性のある技術が今後の課題となる。
エラーポイント: 42 グレード: 4-

シトロエンC4カクタス ピュアテック110

Photo:Sven Krieger / AUTO BILD
Photo:Christian Bittmann / AUTO BILD

シトロエンはさすがに耐久性に当初から若干の心配があったのだが…。
約30,000キロ走行後、カクタスは5速のギアが入らなくなり、ギアボックスを交換しなければならなかった。
その後まもなく、イグニッションシステムが壊れたため、分解してみると、錆びや擦り傷が見つかった。
走行距離が増えてからのトラブルでないことがやはり問題である。
エラーポイント: 34 グレード: 4+

スズキ ビターラ(エスクード)S 1.4ブースタージェット オールグリップ

Photo:Roman Raetzke / AUTO BILD
Photo:Thomas Ruddies / AUTO BILD

スズキの信頼性とはどうなのだろう?日本車らしく壊れない、のだろうか??
シックな外観は、80年代と90年代のスズキを彷彿させ共感できるが、ボディの板厚はかなり薄く、軟弱だ。しかし低価格のスズキにとっては想定内だと言えよう。
しかし大きなトラブルはなかったことは評価できる。
エラーポイント: 29 グレード: 3-

ミニ クーパーSDカントリーマン

Photo:Toni Bader
Photo:Christian Bittmann

プレミアムカーであるミニの信頼性とは、いかなるものだろう?興味があろう。そして35,440ユーロ(約443万円)もするようなクルマに高い期待を抱くことは当然だ。
しかしカントリーマンがそのハードなシャシーによって生じる内装を中心としたパチパチ音とガタガタ音が我々を悩ませたことには正直失望した。
しかし、すべてが悪かったわけでもない。日常生活に密着したコンパクトSUVの耐久性は基本的に良好だ。カップホルダーさえすぐに壊れなかったら、ミニの結果はもっと良かったはずだ。
エラーポイント: 21 グレード: 3+

ニッサン キャシュカイ1.6 dCi 4×4

Photo:Sven Krieger
Photo:Uli Sonntag

ニッサンはベストセラーモデルの第2世代をより近代化し、信頼性を高めた。
しかしドライブトレーンが耐久テストを、なにも損傷なしでクリアできなかったのは残念だが。オイルパンシールが30,512キロの時点で汗をかき始め、その後63,109キロの段階で交換しなければならなかった。これはかなり早い時期だと言える。
最終検査では、軽微な劣化などが見られただけである。しかし、断熱材やシャシーなどは、本耐久テストトップクラスではない。例えば、細部に至るまで品質を備えたマツダのSUVと比べると明らかに劣っている。
エラーポイント: 15 グレード: 2

プジョー2008 1.6ブルーHDi 100

Photo:Toni Bader
Photo:Uli Sonntag/AUTO BILD

プジョーの信頼性は基本的に高い! プジョー2008は近年の悪評に対して多くの点に対処し、2012年のシトロエンC5以来、本耐久テストでPSAモデルとしての高評価を得るに至った。
2008は手軽で実用的な上に、速くて経済的でもあるといえる。驚くべきことにプジョーは、100,000キロに及ぶ長距離をほぼ故障なしで走破したのだから。
期間終了時の唯一のトラブルは、ガタガタ音のするフロントショックアブソーバーを交換したことだ。
プジョーは旧来の信頼性を取り戻したようだ。
エラーポイント: 11 グレード: 2+

フィアット500X 1.6MJTラウンジ

Photo:Thomas Ruddies / AUTO BILD
Photo:Thomas Ruddies / AUTO BILD

フィアットのコンパクトなSUVは、驚くべきことにトラブルをあまり発生せずに距離を重ねた。
その読みにくいナビシステムには納得できないもののそれは些細なことで、それ以外は走行距離100,000キロを過ぎても何も不満、大きなトラブルもなかった。
エラーポイント: 10 グレード: 2+

スズキSX4 SクロスDDiSオールグリップ

Photo:Toni Bader
Photo:Toni Bader

こちらのスズキはどうだろう?? 驚くべきことに何も起こらなかった。故障も、ダメージも、何も!
100,000キロ走行の後でも、スズキはフレッシュで、まるで未使用のクルマのようで、エンジンも摩耗していない。
結論。スズキSX4 Sクロスは、堅実な技術で耐久テストに見事合格している。
その素材、仕上がり、ディテールにおいて、トップレベルでありながら、故障はない。
ナビは別として、この日本車はお買い得な1台だ。
エラーポイント: 8 グレード: 1-

マツダCX-5スカイアクティブD AWD

Photo:Angelika Emmerling
Photo:Christian Bittmann

旧モデルではあるがCX-5は優れた耐久性を披露した。
数々のソフトウェア等が最新のものに更新されておらず、またブレーキパッドなどが劣ったものであっても、マツダはBMWと並んで堂々2位だ。
これからの耐久テストの基本モデルとなる可能性の高い1台だ。
エラーポイント: 8 グレード: 1-

BMW X1 xドライブ 20i

Photo:Toni Bader / AUTO BILD
Photo:Thomas Ruddies / AUTO BILD

最高得点で2位を獲得したのはBMWであった。この高貴なSUVは、耐久テストのすべての面で高水準を満たしている。
トラベル、運搬、クルージング、そしてリラックスすることをトラブルなしでこなしている。
多くの人に多くのものを提供し、最終的には100,000キロという距離をつつがなく走行可能なクルマだった。その点ではこのランキングリストのトップだ。
しかしナビゲーションシステムのみ操作が難しかった。それさえ整っていればX1は最優等生だった。
エラーポイント: 5 グレード: 1-

ボルボXC60

Photo:Toni Bader / AUTO BILD
Photo:Toni Bader / AUTO BILD

本耐久テストで堂々の1位となったボルボXC60が最優秀SUVとなった。
耐久テスト終了後に確認すべきことは、ほんの少ししかなかった。
若干驚いたことはリアのブレーキディスクとパッドはフロントよりも摩耗が早かったことだ。その他には、トレーラーフックが縦方向に若干ねじれていたことと、センターコンソール上のUSBのコネクトが70,266キロ時点で切れてしまったことだけだった。
それ以外は故障もダメージも一切なかった。耐久テスト終了後にも、インテリアは新品同様に見えた。
エラーポイント: 4 グレード: 1

車を分解し、測定するAutobildの(?)スタッフ。
ドイツ人はやるときは徹底的にやる。でもこのばらした自動車たち、もとにもどったのだろうか???