ミシュラン、ドイツのバンベルク工場跡地にクリーンテックイノベーションパークを設立
2022年6月22日
ミシュランは、工場跡地活性化プロジェクトの一環で、ドイツのバンベルク郡でクリーンテックイノベーションパークの建設を進めている。
クリーンテックイノベーションパークは、2019年9月に閉鎖を発表した、ミシュランの工場跡地活性化プロジェクトの一環。敷地面積8,000平方メートル、築50年のミシュランのバンベルグ・タイヤ製造拠点(ドイツ・ハルシュタット市)は、全面改装により、イノベーションを推進する新施設に生まれ変わり、人工知能、デジタル化、持続可能なモビリティ(水素およびe-モビリティ)の専門企業が集まり、CO2排出削減の最先端技術を開発し、バイエルン州北部の自動車産業の変革を支援していく。
クリーンテックイノベーションパークは、大学、研究機関、スタートアップ、有名企業、専門中小企業などからの様々なスキルを繋ぎ、イノベーションにおける唯一無二のネットワーク拠点になることを目指す。2021年12月設立の合弁会社“クリーンテックイノベーションパークgmbH”が管理し、ミシュランが資金を提供、改装費用は約3,700万ユーロと想定され、2023年末までに稼働を予定している。
ミシュランのCEOのフロラン・メネゴーは次のように述べている。
「バンベルグで今日、希望に満ちた新たな冒険が始まりました。自治体とも連携し、歴史ある施設を変換し、熟練労働者市場を活性化するミシュランチームのノウハウを紹介します」
ミシュランの工場跡地活性化プロジェクトは、ミシュランが数年前から包括的に進めている、欧州産業の変化に伴うイニシアチブの重要な一翼を担っていて、スコットランドのミシュラン工場跡地で同様の再編成プログラムを成功させて、フランスでも進行中だ。
これらの経済再生プログラムはミシュランの優先事項であり、施設閉鎖や再編成の際に実施する従業員プログラムと補完的な関係にあり、バンベルクのミシュラン工場の元従業員の約84%が新たに雇用され、または退職前のプログラムの恩恵を受けている。
Text:アウトビルトジャパン
Photo:日本ミシュランタイヤ