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【チューニング&面白ネタ】世の中にはこういうアホウ(失礼)なことを考える奴もいる? 狂気の沙汰? プロジェクト「ジーポルギーニ」とは?

2022年6月21日

狂気のプロジェクト: ジープとランボルギーニのニコイチ(2個1)、「Jeeporghini」。ジープ チェロキーのシャシーとランボルギーニ ディアブロのボディを合体させたいというアメリカの鋳掛屋がいる。これは決して、ジョークではない。彼は本気だ。

この改造(変換?)は本当に狂っている! 「ジープ チェロキー」と「ランボルギーニ ディアブロ」の合体ハーフ、「ジーポルギーニ(Jeeporghini)」を紹介する。「ジープ チェロキー」のシャシーと「ランボルギーニ ディアブロ」のレプリカのボディを組み合わせて、究極のオフロードランボを作ろう!というアメリカのいじり屋さんがいる。

ランボルギーニは、つい先ごろ、20,000台目の「ウルス」がサンタアガータ ボロネーゼのファクトリーホールを出発したことを誇らしげに発表した。高架式の「ウラカン ステラート(Huracán Sterrato)」の市販バージョンも、おそらく、2022年内には正式発表されるだろう。

しかし、米イリノイ州のリッキー イリザリーは、「イタリア人ができることは、私がずっとやってきたことだ」と、妙なことを考えている。そして、伝説の「LM002」以来、おそらく最もオフロードな「ランボルギーニ」を自分で作ることを決意したのだった。

オリジナルのランボルギーニを犠牲にすることなく

フランケンシュタインプロジェクトのためにオリジナルの「ディアブロ」が犠牲にされることはなかった。その代わり、イリザリーは1999年に発売された「ディアブロVTロードスター」のレプリカボディを使用しており、写真で見る限り寸法的には全く問題ないようだ。

ランボルギーニ ディアブロのオリジナルは、このワイルドな改造のために犠牲にはなっていない。車体はレプリカだ。

イリザリーは、「ジープ チェロキー」をベースに選んだが、オフローダーの姿はあまり残っていない。ルーフはもちろん、A、B、Cピラーも切り落とされ、ボディもほとんど解体され、最終的にはドライブトレインを含むシャシーだけが残った。

これをベースに、「ディアブロ」のレプリカボディを載せたいというのが、いじっぱり屋の考えだ。簡単そうに見えても、決して簡単なことではない。「チェロキー」と「ディアブロ」のホイールベースはミリ単位でほぼ同じだがかなりの修正と調整作業が必要だ。とはいえ、この無茶な計画はうまくいくかもしれない。少なくとも理論上では。

V12からV6へ

実質的には、まだやるべきことがある。現時点では、ドア、フロントガラス、フロントエプロンなどが欠落したままだ。仕上がりは言うまでもなく、最大の問題はレイアウトかもしれない。「ジープ チェロキー」がフロントエンジンであるのに対し、「ランボルギーニ ディアブロ」はミッドエンジンのスーパーカーだからだ。

エンジンといえば、公式にはパワートレインに関する情報はないが、イリザリーはコストを抑えるために、「チェロキー」のオリジナルエンジンを維持すると推測される。ドイツでは、「チェロキー」の最もパワフルなバージョンは、211馬力の3.7リッターV6だった。

まだあくまでも仮のサイズ合わせの状態。しかし、この改造が実際にうまくいけば、ジーポルギーニは多くの人々の注目を集めることになるだろう。

このため、530馬力の「ディアブロVTロードスター」と比較すると、「ジーポルギーニ」は絶望的にパワー不足になるが、イタリアのスーパースポーツカーと比較すると、最初のカーブで失敗することはないだろう。オフロード用の太いタイヤのおかげで、「フランケンシュタイン ランボ」はそんな障害物も簡単に乗り越えてしまう。

しかし、それまでは、まだまだ道のりは遠い。しかし、いつか「ジーポルギーニ」が完成したら、イリザリーはすでに具体的な計画を立てている。珍しいオフロード車を日常の足として使いたいのだ。おそらく、その時は「ランボルギーニ ウルス」の新車よりも「ジーポルギーニ」の方が注目されるだろう。

【ABJのコメント】
世の中にはいろいろな人がいるものだ。で、たいていの場合は、頭の中に描いただけで挫折してしまうものだが、ごく少数の人はそれを実行に移してしまうわけだが・・・。ジープにランボルギーニかぁ・・・、たしかにそんなことを考え、実行に移した人はいなかったですねぇ。

写真を見る限り、まだまだ開発段階で、洋服でいえば仮縫い程度の状態ではあるけれど、ランボルギーニ部分のボディの仕上がり(なかなか丁寧に見えるのは気のせいだろうか?)も、献体としてバラバラにされちゃったジープの状態を見ても、きっといつの日にか、完成するのだろう、と確信するぐらいの進行具合ではある。何しろ、彼の工場が、なかなかきれいで散らかっていないことには注目すべきで、この工場の整理整頓だけみても信頼(?)してもよさそうなかんじではないだろうか。

それにしても突飛なことを思いつく人もいるが、もちろん僕はこういう人が嫌いではない。きっとお友達になれると思うし、中華料理屋で円卓囲んで(きっと好きであろう)、下ネタ全開で馬鹿話をしてみたいナイスガイに違いない。(KO)

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: Jeeporghini