【キャンピングカー比較テスト】ジェニーが4台のキャンピングカーのコンセプトを比較&レポート 楽しいフォトギャラリー付き!
2022年5月2日
4種類のキャンピングカーをコンセプト比較。あなたにぴったりの1台は? 原点回帰か、純粋な贅沢か? ミニキャンピングカーからフルインテグレートキャンピングカーまで、4つのコンパクトモバイルコンセプトを比較してみた。
小さな小屋の中にも幸せはある。もちろん、最大でも、幸せはある。そして、その間にあるすべてのサイズにおいても。それは、どのクルマがあなただけの夢のモーターホームになるかは、何よりもあなた自身の好み次第だからだ。普段使いの車と週末用のキャンピングカーを1台にまとめたいソロキャンパーや、1年のうち7ヶ月を車輪のついた家で過ごしたい退職後の夫婦など、キャンプ業界は、とても素晴らしくカラフルで様々なオプションがあるのが良いところだ。アルコーブやXXLサイズのインテグレーテッドといったクラシックなモーターホームではなく、今まさに流行している、4台のモーターホームをコンセプト比較でご紹介する。オートキャンパー、スーパーショートパネルバン、エクストラスリムセミインテグレート、コンパクトインテグレート。以下に4つの候補の本当の幸運のモーターホームの特徴をご紹介。
1.ミニキャンピングカー: VWキャディ カリフォルニア
朝、仕事に行き、都心の駐車場に停め、翌日は海辺でキャンプをする – まさに「キャディ カリフォルニア」はそのために作られた車だ。週末用の逃走車とでもいえる。この「2 in 1(1台に2つの寝台)」キャンピングカーは、近隣に駐車スペースが少ない都市生活者にとって、特に魅力的な商品と言える。「VWバス」は、流行の街中では、徐々に手狭になってきているので、若いキャンパーたちは車をベースにしたミニキャンパーやマイクロキャンパーを利用することが多くなってきている。「オペル コルサ」が車輪付きの寝台に改造されることもある。それに比べれば、試乗車である「カリフォルニア」パッケージの「ロングキャディ マキシ」は、純粋にラグジュアリーという印象だ。
そう、「VWキャディ」は、なぜかまだ商用車として扱われている。ただし、キャディ好きが購入時に十分な装備品リストをチェックしない限りは、だが・・・。そして、好感の持てる貨物ロバが、寝床と炊事場を備えた快適なコネクティングカーになる。グッドだ! 1.07mという狭い就寝スペースは、カップルに敬遠されそうだ。しかし、ディスクスプリングのおかげで、本当に快適なマットレスの左右には、まだ肘のスペースが残っている。筆者がハズバンドと週末に一緒に「キャディ カリフォルニア」を試乗し、証言する。好きな者同士、星を見るときに近くに座りたいということであれば、仲良くなれると思う。
例えば、リアウィンドウヒーター、コーナリングアシスタント、歩行者・サイクリスト検知機能付き緊急ブレーキアシスタント、1列目および2列目シートのサイドまたはヘッドエアバッグの追加、車線逸脱警告、ヘッドライトレンジ調整、疲労検知、タイヤ圧モニターなど、(ほとんどの)大型モーターホームでは夢でしかないアシスタンスシステムやアクセサリーパッケージが標準搭載されているのである。さらに、オートディスタンスコントロール(423ユーロ=約6万円)、マルチメディアシステム(1,476ユーロ=約20万円)、パノラマルーフ(994ユーロ=約14万円)、2枚のスライドドアのクロージングエイド(282ユーロ=約4万円)も追加備できる。「キャディ」がクルマであるというよりモーターホームであることは、(通常のモービルとは対照的に)補助暖房(1,523ユーロ=約21万円)、キッチン(1,434ユーロ=約20万円)、セカンドバッテリーなどが別料金で提供されていることからも明らかであろう。ベッド、ストレージコンパートメント、キャンピングファニチャーのみ、「カリフォルニアパッケージ」に標準で含まれている。
2.パネルバン: サンライト クリフ540
キャンピングカーのような機動性を持ちながら、シャワーとヘッドルームを備えたパネルバン、それが短い車体を持つ「サンライトクリフ540」だ。全長は5.41メートルと、「キャディ カリフォルニア」より0.5メートルほど長いだけである。しかし、「デゥカート(Ducato)」は、全幅が20cm、全高が1m近く高いので、「クリフ」は自給自足と快適性の面でまったく異なる可能性を持っている。特に、寒い夜や雨の日のキャンプ場では、船内にバス&トイレがあるのはありがたいことだ。それでいて、背の低い「クリフ540」は、スーパーマーケットやオフィスビルの前に気持ちよく駐車できるほどのメリットを備えている。ただし、高さ制限のない場合に限る。このような状況であれば、バンは日常的な乗り物としても適しており、一年の大半を物置や道端に停めて生活をする必要もない。
「クリフ540」は、サンライトが現在ラインナップしているモーターホームの中で最も小さいモーターホームだ。とはいえ、バンに必要なものはすべて備えている。後部に横型ベッド、トイレ、シャワー、キッチン、シーティングエリアがある。ただ、大型の機種に比べると、すべてが少しコンパクトになっている。したがって、「クリフ」のウェットルームは手狭で、永続的な解決策と見なすことはできない。トイレはかなり使えるものの、狭い車内でシャワーを浴びるのはかなり心もとないものだ。「クリフ540」は、明らかに2人用のモーターホームとして設計されている。1.33mの横型ベッドはやや狭いものの、素晴らしく快適で、キッチンは必要な備品を収納し、簡単な食事を作るには十分な広さを備えている。さらに、ショートボックスをフォールディングルーフ付きの「RT」バージョンとして注文することも可能だ(プラス3500ユーロ=約47万円)。
さらに、「アドベンチャー」エディションのおかげで、キャンパーに多くのお金を節約させる素敵な基本装備(約4,100ユーロ=約55万円)が用意されている。これには、16インチアルミホイール、塗装済みバンパー、アドベンチャーステッカー、アドベンチャーリビングエリア、3.5トン追加積載、90リットルディーゼルタンク、オーニング(日除けテント)、ベーシックパッケージ(ミラーヒーター、シャワー装置、バスルームの窓、キャブダークニング、フライスクリーンドア、ルーフボンネットなど)と、スタイルパッケージ(レザーステアリングとギアノブ、ブラックラジエターグリルなどが含まれる)が、特に装備される。テスト車には、140馬力エンジン、マルチファンクションステアリング、スペアホイール、フォグランプ、シャワーグリル、サイクルラック、セカンドボディバッテリー、USBソケットも装備されていた。今シーズンの新色: アドベンチャーエディションは、ブラックだけでなく、クールなマットデカールや無地のサンライトロゴが付いたホワイト(追加料金なし)もオプションで用意されている。
3.セミインテグレートモーターホーム: カラードV337
パネルバンに次いで、セミインテグレートモーターホームのボディタイプは、ドイツ人キャンパーに最も人気がある。これは、昨年の新規登録者数によって如実に示されている。今、多くのメーカーが自ら発見した特別なトレンドとなっている。エクストラスリムシルエットを採用したセミインテグレートキャンピングカー。カラードからのテスト候補「V337」のように。英アーウィン ハイマー社の子会社が、クラシックなバンの新しい解釈と呼んでいる。「V337エディション15」は、全幅2.14mで、従来の「シトロエン ジャンパー」よりわずか9cmワイドなだけだった。それに対して、カラードのクラシックなセミインテグレートモデルは、実に27センチもワイドになっている。そして、モーターホームの経験がある人なら、1cm単位での計算がどのくらい重要であるかを知っているはずだ。ちなみに、これはプラスマイナスの両方向に適用される。イタリアの路地では狭い車体が喜ばれ、雨の日の休日には広い居住空間が喜ばれることだろう。
「V337」は、全長6.65メートル、バン3兄弟の真ん中のモデルだ。そして、ドイツ人キャンパーに人気の高い、ツインベッドを搭載し、広い日光浴スペースに変身できる唯一のモデルでもある。比較的背の低いキッチンは、隣接するワードローブの上に収納スペースを設けて拡張している。特に、バスルームの回転式洗面台は、背面がシャワーウォールになっているのが秀逸なレイアウトだ。これにより、空きスペースを最適に活用することができる。間取りは一貫して2人暮らしのためのもの。寝台を追加するオプションはない。現在、バン3車種は、カラードが創業15周年を記念して、お客様に贈る豪華装備の特別仕様車「エディション15」のみの販売となっている。
そのスペシャルエディションには、キャンパーに必要なものがすべて揃っている。また、収納スペースも充実している。リアガレージには、スポーツ用品やキャンプ用品を収納するスペースが確保されている。また、リビングやスリーピングエリアでも、頭上の食器棚や棚、竿付きの小さなワードローブなど、スペースを賢く利用している。標準装備は、140馬力エンジン、オーニング(日除けテント)、TVパッケージ、ベーシックパッケージ(ルーフボンネット、シャワールームトリム)、キャブペイント(グラファイトグレー)、レザーステアリング、セカンド外部収納フラップ、16インチアルミホイール、ルーフ収納棚ホワイトフラップ、リバースカメラ用ケーブルなどだ。
4.フルインテグレートモーターホーム: マリブI 441 LE
薄いスリーピングパッド、雨漏りするテント、缶詰のラビオリ。正直なところ、10代で初めて経験したキャンプは、今とはまったく似たようなものではなかったのでは? 今日はちょっとだけ、ゆとりが許される。特に、1年の大半をモーターホームで過ごすのであれば、なおさらだ。ちなみに、年金生活者のことしか考えていない人は、一部しか当たっていない。モーターホームを社用車として使用し、外出の多い自営業の人たちもその中には含まれるのだ。さらには、モバイルオフィスにいる社員や育児休暇中の夫婦も同様だ。コロナパンデミックもその恐ろしさの一因だが、現代のビジネスの世界は、旅行と仕事の両立を可能にするものが増えてきている。そのため、ほとんどのキャンパーは、例えば「キャディ カリフォルニア」のような車よりも、ずっと快適さを求めている。しかし、全長9メートルのモーターホームも嫌だという。そのため、「マリブI 441 LE」のような3.5トンクラスのコンパクトな一体型モーターホームは、高い快適性と旅行適性を兼ね備え、人気が高まっている。
全長6.67メートルで、カルタゴの子会社で最も短いフルインテグレート(統合=一体型)車両。そして、最も巧妙なディテールソリューションを持つテスト車両でもある。縦長の2台のベッドの足元端にあるワードローブからスタートし、洗面台付きのトイレから、折りたたみ機構で瞬時にシャワーに変身するバスルームもある。また、プライバシーを確保するために、バスルームのドアをベッドルーム、リビング、キッチンの間仕切りとして利用することも可能となっている。収納スペースという点では、「I 441 LE」は定住の地といえるだろう。二重床暖房は、機器の収納スペースが広いだけでなく、冬場は足元が暖かくなる。シーティングエリアは、自宅の居心地のいいソファにこそかなわないものの、それでも十分快適だ。特に、スポットライトを消して、素晴らしいアンビエントライトに切り替えたとき・・・。
それが、価格に含まれる美しいディテールソリューションだ。前述のワードローブもそうだが、ベンチシート下の回転式シューズボックスも実用的だ。運転席上部の折りたたみ式ベッドも便利だ。だが、オーブン、コーヒーメーカー、ガスコンロ、デュオコントロール、リバースカメラ、ナビゲーションシステム、オーニング(日除けテント)などの豪華装備は当然ながら別料金だ。
4台のキャンピングカー: コンセプト比較
結論:
たくさんの車種、たくさんの選択肢があって、決められない! どのクルマがキャンプを幸せに導くかは、いくつかの要因によって異なる。好み、予算、移動時間、生活環境などが挙げられる。
Text: Jenny Zeume
Photo: autobild.de