【モーターホームテスト】果たしてコンコルド カリスマはカリスマと呼ぶにふさわしいモーターホームか?
2021年12月31日
コンコルド カリスマは、車輪の上の完璧を提供する。
ベストセラーモーターホームが20歳の誕生日を迎えた。その20周年を記念して、コンコルド カリスマは広範囲にわたって近代化、改良、アップグレードされた。レポート。
「カリスマ」という言葉を参考書で探すと、必ずと言っていいほど、神通力とか高いカリスマ性といった定義が登場する。
今、コンコルドの「カリスマ」と呼ばれるモーターホームは、間違いなく人工物だが、そのカリスマ性も同様に間違いなく高いものだ。
「カリスマはベストセラーです」と、コンコルド社の広報担当者ミルコ ケルバーは確信に満ちた口調で言う。
コンコルド社自身が「ランドヨットの中のクラシック」と呼ぶこの豪華客船は、ちょうど20年前からフランケン地方のシュリュッセフェルトの生産ラインから転がり出ている。
節目となる誕生日だけでなく、3代目が9年間も変わらなかったことも、今回の全面的なリニューアルの理由・原因だった。
コンコルド カリスマは、1トン以上の積載能力を備えている
「コンコルド カリスマ」は、それこそ、どこの厩舎から来たかすぐにわかるようなラグジュアリークラスの一体型モーターホームだ。
やはり「カリスマ」のアップデートでは、ノーズマスクやリアセクションも大型センチュリオンをベースにしたビジュアルに変更されている。
車両総重量6.5トンの「イヴェコ デイリー65C」がベースとなっている。
試乗車には、フルエアサスペンションとフロントアクスルのホイールスペーサーを含むシャシーパッケージ(17,635ユーロ=約229万円)が追加設定されていた。
そして、7,490kgの荷重増加。7.5トントラックとして、モーターホームは大規模な追加装備にもかかわらず、1トン以上の積載量を持ち、旧運転免許のクラス3(現在はクラスC1)で運転することが可能だ。
バードビューカメラシステムとTFTスクリーンで全方位の視界を確保
その特徴は、包括的に説明すると紙幅が足りなくなるため、新機能や特別な機能に限定して説明しよう。
自給自足の精神に基づき、「カリスマ」のオーナーは、通常の11キロのボトルではなく、120リットルのガスタンク(3,030ユーロ=約39万円)が注文することができるようになった。
新しくてかなり実用的なのは、工具なしで取り外せるステアリングホイール(1,950ユーロ)で、これによりヒーターやエアコンはもちろん、革張りの運転席(両席で1,305ユーロ)を簡単に回すことができるようになっている。
そして、TFTスクリーンと組み合わせたバードビューカメラシステムは、ほぼ完璧な全方位視界を提供する。
これにより、補助スタッフがいない場合でも、全長9.27mの車両を操作することが可能になっている。
このクラスのモーターホームとしては、驚くほど扱いやすく、快適な走りを提供してくれる。
ステアリングは適度にダイレクトで、ハンドリングは前述のワイドトレッド化とアクティブエアによるシャシーの安定化によって、より快適な面もあるが、決して鈍重なものではない。
コンコルド カリスマ: テスト
結論:
カリスマが人気なのには、それなりの理由がある。
品格ある高級感、実用的な装備、顕著な品質意識の組み合わせを購入した人々は気に入っている。
しかし、そのために少額の投資をしなければならないのも事実だ。
ベース価格: 243,900ユーロ(約3,170万円)
今回のテスト車の価格: 384,685ユーロ(約5,000万円)
Text: Martin Häußermann
Photo: Concorde