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【このクルマなんぼ?】走行距離たった349kmのアウディRS4 B7がオークションに 果たしてその想定落札価格は?

2021年10月17日

14年前のアウディRS4を新品状態で販売

この14年前のアウディRS4は新車として保管されており、走行距離は349kmしかない。近々、420馬力のセダンがオークションに出品される!

誰がそんなことを?
イギリスで、2007年に購入後、この新車の「アウディRS4」が倉庫に保管され、ほとんど乗られていなかった。
それから14年後の今、自然吸気のV8エンジンを搭載した420馬力のセダンがオークションにかけられることになった。
総走行距離は?
なんと、たったの217マイル(349km)しか走っていない。

年間の平均走行距離が20.5kmというのは、ほとんどのサイクリストが1日に走る距離だから、この「RS4 B7」は、世界で最も走行距離の少ないモデルといえるだろう。
明らかに、この「アウディRS4 B7」は走るために買ったのではないようだ。
「ムジェロ ブルー パール エフェクト(Mugello Blue Pearl Effect)」というエレガントな外装色を持つアウディの歴史についてはほとんど知られていないため、価値ある投資を目的としていたかどうかは不明だ。
シルバーストーンオークションによれば、この「RS4」は、購入後、すぐに父と息子によって保管され、ほとんど運転されなかったという。
したがって、このアウディが内外装ともに絶対的に最高の状態であることは驚くべきことではない。
ブラックレザーのインテリアはほとんど使用されておらず、塗装にもへこみや傷などのダメージは見られない。
唯一の欠点は、個々のクロームパーツに、わずかな経年変化が見られることだが、これは長い間放置されていたことによるものだ。
最初で唯一のオーナーが入手した、新しいトリムパーツとエンブレムが購入時に含まれている。

内装も新車同様だ。それもそのはず、走行距離はわずか349kmだ。

新車同様のRS4 B7

この「RS4」は、オークション開催前に、アウディのディーラーに持ち込まれ、新車同様の状態であることが証明された。
今回出品された「B7」は、2005年から2009年にかけて製造された、2代目の「アウディRS4」だ。
当初、「B7」はセダンのみで提供されていたが、2006年半ばから、アバントとカブリオが追加された。
合計14,000台以上の「アウディRS4 B7」が製造され、その大半がセダンだった。
3つのボディバリエーションすべてに、同じ4.2リッター自然吸気V型8気筒という高回転型エンジンが搭載され、そのパワーは420馬力、430Nmとされていた。
しかし、この性能を達成したのは、最小のモデルだけだった。
370馬力から400馬力という性能が現実的とされている。
ちなみに、「RS4」は「アウディR8 V8」と同じV8を採用している。
しかし、スポーツカーの兄弟とは異なり、「RS4」には6速マニュアルトランスミッションのみが用意されていた。

高回転型のV8は、公式にはまだ走り込んでもいない。

「アウディRS4」の中古車では、何よりもエンジンが繰り返し問題を起こす。
RSドライバーにはおなじみの吸気バルブのコーク問題は、今回もパワーを奪うし、タイミングチェーンも高走行時には伸びてしまう。
今回の「RS4」は、349kmという超低走行のため、これらの問題からは免れているはずだ。
しかし、説明文には何も書かれていないので、この「RS4」がどのように整備されてきたのか、どのような定期点検が行われてきたのかが気になるところだ。

かつての新車価格は7万ユーロ(約924万円)以上

「アウディRS4」のかつての新車価格は7万ユーロ(約924万円)を超えていた。
今日、「B7」はその何分の一かで入手できる。
最も安い中古車でも2万ユーロ(約264万円)以下からありますが、いずれも走行距離は20万kmを優に超えている。
整備された「RS4」は約3万5,000ユーロ(約462万円)からですが、走行距離が10万km以下のモデルは非常に珍しく、4万ユーロ(約528万円)を超えることもある。
これに匹敵する新車、あるいは3万km以下の車両を見つけることはほとんど不可能だ。
それなのに、今回の「RS4」は、最低価格を設定せずに、オークションに出品されている。
おおよその販売価格を予測することは難しいが、推測するに、この「アウディRS4」は、11月中旬に開催されるNECクラシックモーターショーの一環としてオークションにかけられた場合、最低でも6万ユーロ(約792万円)の値がつくのではないだろうか。

Text: Jan Götze
Photo: Silverstone Auctions

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