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ドイツでも人気のマツダ CX-5 現行モデル最後のマイナーモデルチェンジ 見た目の変化と特別仕様車 全情報

2021年9月21日

マツダは、SUVのCX-5を2022年モデル発売の前にスモールフェイスリフトした。若干の外観の変更に加えて、新たにトップの装備を追加している。新着全情報。

マツダは、SUVの「CX-5」を、ニューモデルイヤーに向けて調整している。
その結果、2021年10月13日から予約が可能となり、市場投入は2022年初頭となるだろう。
価格は、先代と同じレベルにとどまると思われる。
現行モデルの「CX-5」は、27,690ユーロ(約362万円)からとなっている。

最も重要な変更点一覧:
● 新しいシグネチャーを持つグリルとライトの改良
● 可変式トランクフロア
● より多くの機能を備えた「ストーウェイジ アシスタント」
● 新しいトップ装備「スポーツ ライン プラス(Sports Line Plus)」
● 堅牢な「ニューグランド(Newground)」と、スポーティさを強調した「ホーミュラ(Homura)」の2台の特別仕様車
● エンジンは引き続き、150~194馬力のディーゼルおよびガソリンエンジンで、前輪および全輪駆動を採用

また、ベージュとオリーブグリーンを混ぜ合わせた「ジルコンサンドメタリック」という新色も見逃せない。

わずかなビジュアル的変化と快適性の向上

改良型「CX-5」の外観上の変更点はわずかだ。
ラジエターグリルは改良された新しいグリルを採用し、ヘッドライトとテールライトはライトシグネチャーの変更を含む、新しいインテリアとなっている。
フロントエプロンのエアインテークはわずかに大きくなり、リアエプロンのリフレクターは小さくなっている。
インテリアでは、センターコンソールに、スマートフォン用の充電クレードルが追加され、全輪駆動仕様のガソリンモデルには、ドライブモードスイッチが追加されている。
また、改良型「CX-5」では、可変式のトランクフロアを採用している。
これは2段階で配置することができ、必要に応じて、水平なローディングエッジを作ることができるようになっている。
また、トランクフロアの下には、小物を収納するための収納スペースを設けている。
技術的には、ボディ、サスペンション、シートなどを見直し、快適性を向上させている。
その結果、車内での走行音が小さくなっている。
また、渋滞アシストの機能も充実させていて、高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をサポートする。

新しいトップ装備と2つの特別モデル

2022年モデルでは、「スポーツ ライン プラス(Sports Line Plus)」という新たなトップトリムが設定されている。
ここでは、ホイールアーチ、シル、バンパー下部がボディカラーとなり、シルバーカラーの19インチホイールが標準装備されている。
加えて、インテリアでは、ナッパレザーやリアルウッドインレイを採用し、上質な印象を与えている。

スポーツラインのインテリアは、ナッパレザーシートや、リアルウッドトリムを採用している。

また、改良型「CX-5」には2つの特別モデルがある。
1つ目は、「ニューグラウンド(Newground)」と呼ばれるもので、SUVの実用的な側面を強調することを意図している。
例えば、フロントとリアに、シルバーのアンダーライドガードを装着している。
また、シルトリムやミラーなども同色で仕上げている。
そして、グリルや、19インチホイールの、グリーンのアクセントが全体を引き締めている。
インテリアでは、ライトグリーンのステッチを施したスエード調のシートや、エアベントにグリーンのディテールを採用している。
ここではトランクフロアがリバーシブルになっていて、片面はおなじみのカーペット、もう片面は水洗い可能なコーティングが施されている。
マツダは、現行モデルに、2つ目の特別仕様車「ホーミュラ(HOMURA)」をすでに設定している。
しかし、今回のモデルチェンジでは、更にいくつかのスポーティな要素を加えている。
ディファインカラーは、スポーティなスタイリングに典型的な赤と黒だ。
そのため、グリル、フロントのロゴ、バンパーの一部、ホイールアーチやシルの板張り、ミラーキャップなどは、標準の19インチホイールと同様に、グロスブラックとなっている。
また、ラジエターグリルには、レッドのアクセントが施され、インテリアでは、ブラックレザーシートやステアリング、シフトレバー、ドアパネルにデコレーションステッチが施されている。

2種類のディーゼルエンジンと2種類のガソリンエンジンを継続して搭載

エンジンは、2種類のガソリンエンジンと、2種類のディーゼルエンジンがあり、常に前輪駆動と全輪駆動を選択することができる。
最もパワフルなガソリンエンジンだけが、常にオートマチックトランスミッションを搭載しており、その他のエンジンは、6速マニュアル、または6速オートマチックを選択できるようになっている。
ガソリンエンジンでは、165馬力の2リッター4気筒と194馬力の2.5リッター4気筒エンジンが選択できる。
ディーゼルエンジンは、「CX-5」に搭載されている2.2リッターのスカイアクティブD(SCR触媒搭載)のみだが、出力は2種類ある(輸出仕様では)。
弱い方が150馬力、強い方が184馬力となっている。

「CX-5」もいよいよモデル末期となり、次期モデルの姿や内容が徐々に見えてくるようになった。次期モデルではFRベースの6気筒になる、とか、いやいやそれは「CX-5」とは別のモデルで、「CX-5」はハイブリッドモデルでもっと正常進化?をするとか、いろいろな説が飛び交っているがまだ詳細はわからない。
それでも現在のマツダを支えている屋台骨が、「CX-5」であることは間違いないし、このモデルが売れなくなった場合、マツダに深刻な影響を与えることは必至であろう。失敗は許されないし、だからといって世の中の流れをみているとこのままでいいわけでもない。
今回のおそらくラストマイナーチェンジを見ながら、できればもっともっとディーゼルエンジンのモデルを魅力的なスペックにしながらも、「CX-5」が本来持っている朴訥な実用性も、豪華路線に行ってしまうだけではなく、ずっと忘れずに持っていてほしいと願ってやまない。

Text: Katharina Berndt
加筆: 大林晃平
Photo: Mazda

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