クイックインプレッション 新型プジョー e-208
2021年9月17日
プジョーe-208: オール電化のプジョーe-208は、かつてないほど自信に満ちた快適な走りを見せてくれる。136馬力と260Nmを誇るこの電気自動車は、第2世代208の中で最もパワフルなモデルだ。我々はプジョーe-208をドライブしてみた!
第2世代の最もパワフルな208は、電気自動車だ。
「e-208」は、136馬力を発揮し、内燃機関モデルよりも、少し豪華な仕様になっている。
しかし、このクルマがEVだということは、排気管がなくなっていること、ブルーのグリル、両サイドにあるブルーの「e」エンブレムでしか認識することができない。
コックピット、シフトレバーなども、すべてガソリンモデルと同じだ。
ドライブモード「D」をオンにすると、「e-208」は、8.1秒で、0から100km/hまで到達する。
航続距離は、最長362kmだと、プジョーは主張している。
260Nmのトルクは、この小さな車を自信に満ちたものにし、1,585kgという圧倒的な重量は、硬いサスペンションをより快適なものにしている。
ベーシックモデルのプジョーe-208アクティブの価格は31,950ユーロ(約420万円)
「e-208」には、3つのドライビングモード、「エコ(Eco)、「ノーマル(Normal)、「スポーツ(Sport)」が標準で装備されている。
そして、「D」の下には、50kWhのバッテリーにエネルギーを戻す、重めのブレーキングを行う「B」走行モードが追加されている。
オンボードコンピューターによれば、最初のドライブで、プジョーはノーマルモードで100kmあたり18.8kWhを消費したのに対し、「ルノー ゾエ」は13.9kWhと、より経済的だった。
ベース価格が31,950ユーロ(約420万円)と、このフランス車は3万ユーロという痛みの壁を破っている。
特に、同じグループで、ほぼ同じ仕様の、「オペル コルサe」が、30,000ユーロ(約395万円)を切っていることを考えれば、悩ましい問題だ。
しかし、そこから電気自動車の購入プレミアムが差し引かれることは、いいことだ。
プジョーもシトロエンも、そしてオペルも一番売れ筋のEVに参戦したことで、EV化はますます加速するだろう。しかしまだ内燃機関も急になくなってしまうわけではないため、同じモデルの中にハイブリッドモデルを含む内燃機関のモデルとEVが併売されることになる。
一番問題になるであろう価格と、インフラの問題はまだまだ残るものの、こういった様々なパワーユニットが選べる時代。ひょっとするとこれからの数年は自動車の歴史上、一番選択幅の大きい、楽しい時代なのではないだろうか。
Text: Joachim State
加筆: 大林晃平
Photo: PSA Group