タイカン4S長期テスト開始! 第1回レポート 電動ポルシェ タイカンを10万km走破でとことん試す
2021年9月14日
ポルシェ タイカン4Sは全く新しい世界を開くのか!?我々のテストカーは、短い期間で10万キロを走らなければならないという課題を背負っている。ここでは、我々が昨年から始めた長期テストで、いままでに体験したことをまとめたものをレポートする。ポルシェ タイカン4Sが世間を騒がせる!?
気をつけて!
この車はあなたの人生を変えるだろう。「ポルシェ タイカン」ほど、多くの人から頻繁に、そのクルマのことを聞かれたことは、本当にいままで一度もない。それは、印象的なスカイブルー、堂々とした外観、世界に通用するデザインのせいかもしれない。しかもそれは、「Sクラス」のオーナーから「カングー」のドライバーまで、SNSのユーザーからラッパー気取りのクールな男たちまで、同じだった。誰もが知りたがっていた。どうやって走るの?そしてどれくらい遠くまで行けるのか?
このクルマは、他のポルシェと同じように、機敏で、グリップが効いていて、正確に走る。そして、とても速く、スムーズに、時には激しく、全体的には高いレベルの乗り心地を提供している。3室式のエアサスペンション、優れたシート、低いノイズレベル。現実的な航続距離は330kmであることが判明した。
タイカンと充電インフラ
次に、2つ目の側面について説明する。それは、常にアンテナを張り巡らせていなければならないということだ。充電ステーションがどこにあるか、実際に機能しているかどうか。状況は良くなってきているとは言え、充電ステーションの故障や障害は残念ながら日常茶飯事だし、数え切れないほどのプロバイダーやアプリ、地図を使った課金の混乱もある。DC充電ステーションでは、なんと200kWもの電力を充電したが、25分後には車を走らせることができた。でも、すぐに次を探さなければならないのがやっかいだ。
【AUTO BILD長期テスト: ポルシェ タイカン4S】
- 長期テストの開始日: 2020年10月17日
- テストカーのエクストラ付き価格: 171,182ユーロ(約2,242万円)
- これまでの走行距離: 40,441km
- テスト消費電力: 24.1kWh/100km
- 良い点: 傑出したデザイン、印象的な走行性能、驚くほど高い快適性。
- あまり良くない点: まったくもって法外な価格。リアシートの通気性の悪さ。充電インフラの問題。
Text: Dirk Branke
Photo: autobild.de