いくつ知ってる?ランボルギーニの驚くべきつ7の功績
2021年9月13日
モータースポーツ優勝から自動車業界初の宇宙試験まで
アウトモビリ・ランボルギーニの歴史の中には、ランボルギーニを自動車業界における卓越性とイノベーションの最高峰に押し上げた数々の記録や初の試みがありました。今回は、あまり知られていない7つの功績をご紹介します。
1.デイトナ24時間レースGTDクラスで3年連続優勝を果たしている唯一のブランド
ランボルギーニは長年にわたりGT3カーが競う一流の国際選手権で成功を収めてきました。その卓越した実力は、2018年、2019年、2020年のデイトナ24時間レースの優勝に見ることができます。米国で開催されるこの有名な耐久レースで3年連続優勝を果たしているのは世界でもランボルギーニだけです。また、2018年と2019年にはデイトナ24時間レースに続いてセブリング12時間レースでも勝利を収め、「フロリダ36時間レース」として知られるこの2つのレースを2年連続制覇した唯一の存在でもあります。
2.ロシア・バイカル湖氷上の「デイズ・オブ・スピード」で新記録
2021年3月にロシアのバイカル湖氷上で開催された「デイズ・オブ・スピード」で、スーパーSUV、ウルスが最高速度298㎞/h、スタンディングスタートから1㎞の平均速度114㎞/hという新記録を樹立しました。この記録はRAF(ロシア自動車連盟)、FIA(国際自動車連盟)の公認を得ました。自身も18の速度記録樹立経験を持つアンドレイ・レオンティエフが運転するウルスは、氷上と時折吹く強風にトラクションが
低下したにもかかわらず、並外れたパフォーマンスと卓越したハンドリング性能を披露しました。
3.初の最大23インチのホイールを採用したウルス
スーパーSUV、ウルスは、デビュー以来ラグジュアリーカー市場に新しいセグメントを創出し、パワー、パフォーマンス、ドライビングダイナミクス、デザイン、高級感、日常的な使い勝手の良さにおいて新たなベンチマークを確立しています。21インチから23インチまでを用意したホイールは、同じセグメントではこれまで見られることのなかった最大サイズを誇っています。
4.臓器搬送に新記録:189㎞を2時間強で走破、233㎞/hで臓器移植搬送
2020年12月、警察車両として導入されたウラカン・パトカーが、移植用腎臓の緊急搬送に使用されました。移植用腎臓はパドヴァで受け取り、ローマのジェメッリ大学病院まで運びました。平均速度233㎞/h、489㎞の道のりをわずか2時間余りで走破。通常であれば約5時間かかる距離なのでそれだけでも驚異的ですが、達成された任務の尊さを考えると、特別に重要な意味を持った記録です。2017年にイタリアのハイウェイパトロール隊に導入されたこの「Huracán Polizia」は、パトロールのほか、救急や医療搬送にも使用されています。ボディはイタリア警察の公式カラー(「ミディアム・ブルー・ポリス」)、パーツはホワイトで、スーパースポーツカーのダイナミックなデザインに合わせたレタリングを配しています。車体の両端のトリコロールのラインがカラーリングをまとめ上げます。Huracán Poliziaの主な任務は医療支援で、フロントのラゲージコンパートメントには、移植用臓器の緊急搬送に使用する特別な冷蔵装置が備えられています。また、救急救命用に、除細動器も装備しています。
5.Amazon Alexaを組み込んだ総合制御システムを初搭載
2021年初頭、総合制御システムにAmazon Alexaを組み込んだ最初の自動車メーカーとなりました。スマートフォンインターフェースコネクテッドサービスをオプションを装備したウラカンの2021年モデルでは、、Apple CarPlay、Android Auto、Web Radioに加えて、Amazon Alexaが統合されました。Alexaの簡単な音声コマンドで空調、照明、シートの暖房調整や、ナビゲーション、電話、エンターテインメント機能等の操作ができるため、ドライバーは運転に集中することができます。4WDのウラカン EVOでは、AlexaはLDVI(Lamborghini Dynamica Veicolo Integrata)とも統合され、簡単な音声コマンドでトルクベクトリング、LDS(Lamborghini Dynamic Steering)、トラクションコントロール等、ウラカンEVOのドライビングダイナミクスに関するフィードバックをLISスクリーン上にリアルタイムに表示します。Alexa機能では各種Alexa対応デバイスとの接続も可能です。Amazon Alexaは、各市場によってご利用可能状況が異なりますのでご了承ください。
6.2015年にDNVから自動車メーカー初のカーボンニュートラル認証取得
アウトモビリ・ランボルギーニは、持続可能な開発のための総合的なアプローチに基づくロードマップ「Direzione Cor Tauri」を掲げ、厳密な環境サステナビリティ戦略を推進しています。ここではプロダクトだけでなく、生産ラインからオフィスまでを含むサンタアガタ・ボロネーゼの拠点にも及ぶ全方位的なアプローチを採用しています。2015年には160,000平方メートルのエリアで、カーボンニュートラル認証を取得しました。近年、生産現場は2倍に拡大しましたが、この認証基準は維持しています。
7.自動車メーカー初、宇宙空間でのカーボンファイバー素材研究
アウトモビリ・ランボルギーニは、世界で初めてISS(国際宇宙ステーション)でカーボンファイバー素材研究を行った自動車メーカーです。2019年11月2日、米国バージニア州のワロップス飛行施設から、ノースロップ・グラマン社のアンタレスロケットが打ち上げられ、ランボルギーニ製の複合素材サンプルをISSへ輸送しました。打ち上げは、ISS米国国立研究所が主催し、ヒューストンメソジスト研究所が監督する一連の実験活動の一環として行われたものです。
宇宙で行われた試験は、将来的なランボルギーニの車両への採用、医療分野での応用を視野に入れ、ランボルギーニが製造した5種類の複合素材が宇宙空間で生じる極度の負荷のもと、どのように反応するかを分析することが目的でした。
Text&photo:アウトモビリ ランボルギーニ