これがアウディの未来? クールなルックスとゴージャスなインテリア アウディ グランスフィア コンセプトのすべて

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アウディ グランスフィア コンセプトは、自動運転システムによる自律走行を可能にするためのものだ。アウディはグランスフィア コンセプトで、A8の後継車の可能性を予告している。スタディはテクノロジーの花火であり、すでにシリーズ生産モデルと80パーセント同じだと言われている。ニューコンセプトモデルの全情報をお届け。

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2025年に発売されるアウディA8の後継モデルの可能性

メルセデスは「EQS」、BMWは「i7」を2022年に発売する。
一方、アウディのEVは?
次世代の高級セダンにはまだEVはない。
しかしアウディは、今、それも取り組んでいる。
ミュンヘンで開催されるIAA(ドイツ国際モーターショー、2021年9月7日~12日)で、アウディは、自動車の未来という観点から、4つのリングとして将来提供できるものを、「グランスフィア コンセプト」という形で示す。
「グランスフィア」は、発表される、3台の「スフィア」スタディモデルのうちの2番目のモデルで、オールエレクトリックの「A8」後継車としてのプレビューとなる可能性がある。
そのスタディモデルは2025年まで投入が計画されていないにもかかわらず、生産バージョンと80%同じになっているとされる。

アウディ グランスフィア コンセプトの主要項目:
● アウディA8の後継モデルの可能性
● 3台の「スフィアスタディモデル」のうちの2台目
● 「アルテミス」コンセプトをさらに発展させたもの
● 自律走行レベル4
● アイトラッキングによる操作
● 市場投入: 2025年

ロングホイールベース仕様のアウディA8よりも長い

全長5.3メートルのこのスタディモデルは、明らかにラグジュアリークラスのクルマを意味するものだ。
しかし、その大きさ以上に印象的なのは、そのプロポーションだ。
グリーンハウスは、実際の高さよりもかなり低く見え、視覚的に車を引き伸ばす効果がある。
曲線を描くアルミニウムのトリムストリップが目を引き、車がよりフラットになったように錯覚させるデザインになっている。
「グランスフィア」には、アウディならではの特別なライトグラフィックが採用されている。
デジタルデイタイムランニングライトは、縦に4本のストライプに分かれており、ヘッドライトが虹彩と瞳を持つ目のように見える。
このストライプは、中期的にアウディブランドを象徴するものとなる予定の、アウディロゴのリングを象徴するものでもある。
室内の空調技術は、比較的短いフロントフードの下に配置されていて、コックピット内のスペースを確保している。

アウディのチーフデザイナーであるマルク リヒテ氏によれば、このホイールは1990年代のアブス(Avus)のコンセプトモデルを彷彿とさせるものだそうだ。

スポーツバックとセダンの融合

「グランスフィア」の特徴は、なんといってもリアにある。
ルーフラインは後方に大きく流れ、その後、急激に下がっている。
トランクリッドは、前述のアルミニウムトリムの延長線上にある。
これにより、スポーツバックとセダンをミックスしたようなモデルになっている。
果たしてこれが量産されるのだろうか?
おそらく80%の部分は、このスタディモデルのままで、生産化されるだろう。
「e-tron GT」のスタディが、ほぼ同一のままで、シリーズ生産モデルとなったように。

「第3の生活空間」としてのクルマ

しかし、シリーズ生産化の際には、逆方向に開くドアや、Bピラーのないデザインはおそらく失われるだろう。
インテリアは、室内へのアクセスを容易にするデザインとなっている。
「グランスフィア」は、通常のように、外側から内側に向かって開発するのではなく、逆に内側から外側に向かって開発されたものだ。
アウディによれば、「グランスフィア」のコックピットは、家庭やオフィスと並ぶ、第3の生活空間を目指しているそうだ。

見かけによらず、最高のシートはフロントにあり、基本的にグランスフィア コンセプトは2+2シーターだ。スペーシーで居心地の良い空間。

アウディ スカイスフィア コンセプトのレベル4自律走行

この新しいレイアウトと空間の活用を可能にしたのは、電気駆動と自律走行の2つの要素だ。
Eドライブは、電動モーターとバッテリーが占めるスペースが、内燃機関やトランスミッション、プロップシャフトに比べて、はるかに小さいため、より多くのスペースを確保することができる。
また、グランスフィアの市販バージョンは、将来的にレベル4の自律走行が可能になると予想されている。

自律走行モードでは、ステアリングホイールとスピードメーターが折りたたまれ、その後ろの木製パネルが大きなプロジェクションスクリーンとなる。

「スカイスフィア」の場合、ほとんどのルートを自律走行できるはずだ。
運転手はもはや必要ないので、最高の席は後部ではなく前部にある。
ここでは、40度と60度の2段階に折りたためる快適なアームチェアに2人が座って、ドライビングや旅行を楽しむことができるようになっている。

後部座席も、シリーズ生産化において、単なるベンチのようなものになるかどうかは、センタートンネルにある観葉植物やウォーターディスペンサーと同様、実現化は疑わしい。
しかし、確実に言えることは、前方に配置されたダッシュボードと、折り畳み式のステアリングホイールによって、「メルセデスEQS」や、「テスラ モデルS」よりも、はるかに余裕のある空間が実現されているということだ。

アイトラッキングによる操作

それでも、やはり従来通りの運転に必要なディスプレイは必要だ。
手動で操作する場合は、ステアリングホイールの後ろに小さなデジタルディスプレイが備わっている。
ステアリングホイールのない自律走行モードでは、「ダッシュボード」に巨大なディスプレイが横長に投影されるようになっている。
操作はもはやタッチや音声ではなく、ジェスチャーやアイトラッキングで行う。
ドライバーがどこを見ているかをセンサーが検知し、アイコンを選択する。
ドアのアームレストを押すと選択が確認され、システムがメニューを変更するが、これはコンセプトカーでも、すでにうまく機能している。
エアコンの設定は、ドア内の対応するコントローラーを見るだけで十分だ。
「暖かくしたい」、「冷たくしたい」という要望を、手のジェスチャーで認識すると、まるで魔法のようにコントロールが自動的に正しい方向に向く。
これらのコントロールは、4つのドアすべてに配置されており、ドアを開けるためのタッチサーフェスも兼ね備えている。

クライメートコントロールは手動で操作できるだけでなく、適切なジェスチャーコマンドを与えると勝手に回転するようになっている。

歩行によって人を認識するアウディ グランスフィア

アウディによれば、このコントロールシステムは、実際には同様の方法で量産モデルにも採用されるとのことだ。
ただし、プロジェクションディスプレイはスクリーンに置き換えられ、ダッシュボードからはほとんど見えなくなる。
また、量産化される可能性のある機能として、ギア認識がある。
それは、「テスラ モデルS」のようなトランスミッションのためではない。
「グランスフィア」は、人の歩行を識別し、それに合わせて車両をコントロールするのである。
そして、あらかじめ設定された設定が読み込まれたり、例えば、携帯電話で流した音楽が車内でシームレスに再生されたりできるようになっている。
これも、明らかに人の動きや要望にフォーカスした方向性だ。

約800kmの航続距離が可能に

次期生産モデルのパワートレインに関する技術データはまだ少ない。
ポルシェの電気自動車「マカン」や、「A6 e-tron」にも採用される「PPE」プラットフォームがベースとなる可能性がある。
動力源は120kWhのバッテリーになる予定で、パワーにもよるが、800km程度の長いレンジの航続距離が得られることが想定されている。
その充電に関しては、現在もまだテストが行われているという。

超クールルッキングなリア。アウディのチーフデザイナー、マルク リヒテ氏が、グランスフィア コンセプトを語る。「プロダクションバージョンは、80%がこのようになるでしょう」。

「グランスフィア」が実際にA8の後継モデルとなるのか、それとも新たな姉妹モデルとして発売されるのかは、最終的な市販モデルの名称と同様に現時点では不明だ。
このモデルシリーズは、2025年に発売される予定だが、今は、今後、詳細な情報が出てくるまで気長に待つしかないだろう。

結論:
アウディは他にやや遅れてはいるが、猛烈でワイルドだ。
レベル4の自律走行やアイトラッキングによる操作など、約束された技術は2025年には実際に実現しているはずだ。
そう、アウディがメルセデスの「EQS」に立ち向かうには、まだかなりの時間が必要なのだ。
しかし、その対決の時を我々は楽しみに待っている。

Text: Michael Gebhardt, Andreas Huber and Moritz Doka
Photo: Audi AG

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