近々デビュー予定のハイパーカー×16台 Part2
2020年3月8日
ブガッティからアストン(2台)、マクラーレン、そしてしんがりはランボ。
アストンマーティン・ヴァルキリー。
マーケットローンチは2019年。価格は約300万ユーロ(約3億7千5百万円)。1000馬力超のハイパーカーリーグ入りしたアストンだ。アストンマーティンとレッドブルレーシングがチームを組んでこのV12ミドエンジンスーパースポーツを製作する。搭載される6.5リッターV12はコスワースがERSシステムのサポートのもとで開発する。バッテリーはリマック製だ。性能数値は公表されていないが約1000馬力発揮すると言われている。目標とするパワーウェイトレシオは1kgあたり1馬力だ(1kg/1hp)。アストンはこの未来的なエクステリアデザインの95%をプロダクションモデルに活かす計画だという。ヴァルキリーの公道用150台限定生産モデルと25台のレーシングヴァージョンはすでに売り切れている。
(Photo: Aston Martin)
ヘネシー・ヴェノムF5。
昨年マーケットローンチされた、少なくとも138万ユーロ(約1億7千250万円)するハイパーモデルだ。会社のボス、ジョン・ヘネシーは、このヴェノムF5で、「世界最速生産車」の称号を取り戻したいと思っている。それは483km/hを捻出しなければならないという壮大な目標だ。F5はまったくゼロから開発される新しいクルマだ。シャシー、デザイン、テクノロジー、そしてエンジンと、すべてが新型だ。7リッターV8ツインターボエンジンは少なくとも1622馬力を発揮しなければならない。なぜなら、ヘネシーのエンジニアたちの計算によれば、1338kgの車重と0.33のCd値で483km/hを発揮するには1622馬力が必要となるとのこと。ヘネシーは合計25台のヴェノムF5を作る計画だ。
(Photo: Hennessey Performance)
ピニンファリーナPF0。
今年市場デビュー予定のピニンファリーナの電動ハイパースポーツカーだ。ドライブトレーンはクロアチアのスポーツカーメーカー、リマックから購入する。アウトモビリ・ピニンファリーナが公表した性能データは、1927馬力で、0-100km/h加速は2秒以下という頼もしいものだ。さらに凄いのは、彼らが公表した0-300km/h加速が12秒以下という数字だ。ピニンファリーナは世界最速のクルマを目指している。150台の限定生産で、価格は約170万ユーロ(約2億1千250万円)を予定している。
(Photo: Pininfarina)
ケーニグセグ・ジェスコ。
2019年のジュネーブショーでデビュー。価格は240万ユーロ(約3億円)。発表から5日で完売した。ジェスコには、5.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載する。フラットプレーンクランクシャフトや、エアダクトを新たに設計。大容量のエアインジェクション付きターボチャージャーを採用する。最大出力は通常のガソリン使用時が1280馬力で、バイオ混合燃料の「E85」使用時には、1600hpを発揮する。
(Photo: Koenigsegg)
マクラーレン・スピードテール。
アメリカのケネディ宇宙センターにおいて、マクラーレンのチーフテストドライバー、ケニー・ブラックがステアリングを握り、最高速度403km/h(250mph)を記録。パワーユニットはガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドパワートレーンを搭載、最高出力1070馬力&最大トルク1150Nmを発揮。0-300km/h加速は13秒未満。限定生産の106台は完売。2020の初めからの生産がスタートし、2月からデリバリーされる。
(Photo: McLaren)
デヴェル・シックスティーン。
ドバイの小さな自動車メーカー、でヴェルの作ったハイパーカー。V8エンジンを搭載する最高出力2000馬力仕様の「エントリーレベル」と、同エンジンを搭載する最高出力3000馬力仕様の「レーシングヴァージョン」、そして最強の12.3リッターV16クワッドターボエンジン搭載&最高出力5007馬力超えの「サーキット向けモデル」の3グレードでのラインナップ。価格は、「エントリーレベル」が1.9億円から、「レーシングヴァージョン」が約2.24億円、「サーキット向けモデル」は、2.64億円となっている。
アストンマーティン・ヴァルキリーAMR Pro。
今年市場ローンチの予定。ヴァルキリーAMR Proは、オリジナルのヴァルキリーのサーキット専用の派生モデルだ。わずか25台限定生産のスポーツモデルはすでに売り切れている。性能をアップさせるためにコスワース製6.5リッターV12を採用し、リマック製のERSシステムを再チューニングした。空力特性をアップさせるため、すべての付加装置パーツを改定した。目的はより大きなダウンフォースを得るためだ。購入者にはシミュレーターによるドライビングトレーニング、フィットネスプログラム、サーキットでの実際のトレーニング等、様々なトレーニング特典が付いてくる。
(Photo: Aston Martin)
ランボルギーニ・テルツォ・ミッレニオ・コンセプト。
市場導入は未定。電動ハイパーカーコンセプトはマサチューセッツ工科大学(MTI)との共同研究で、2017年の11月に発表された。電動ホイールハブモーターを各ホイール内に備えたカーボンファイバーボディを持つ未来志向の電動ハイパーカーで、2040年のランボルギーニモデルを想定している。デザインは特徴の大きなエアインテークを備えた、いかにもランボルギーニらしいものに仕上がっている。
(Photo: Lamborghini)